群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

テレビゲーム

最近のテレビゲームはボタンを押すだけではなく、身体を動かしながらキャラクターを操るものも増えてきました。 設定に手間取り、稼働が遅くなってしまいましたが、何とか年内の稼働にこぎ着けました。 個人的にはテレビはプロジェクターでも面白いのでは?…

高齢者は座る時間が長いと・・・

60歳以上の高齢者では、座位行動時間が長いほど認知症発症率が高いことが、わかりました。 アメリカ南カリフォルニア大学のDavid A. Raichlen氏らが実施した研究です。JAMA誌2023年9月12日号掲載。 活動量測定の段階で認知症の診断を受けておらず、60歳以上…

朝食の効果と健康に与える影響

今朝、寝坊して朝食を抜いてしまいました。だからというわけではありませんが、朝食摂取頻度による学力や運動機能への影響をお話したいと思います。 これは、過去に何回か触れていますが、朝食摂取頻度と成績、体力テストの結果を表しています。 いかがでし…

コミュニケーション手段いろいろ

今回は手話についてお話しようと思います。 ちょうど1年前の今頃「silent」というドラマが放送されていました。話題になっていたためご存じの方も多いのではないでしょうか。ここでは内容は割愛させていただきますが、このドラマの放映によって手話も話題に…

手荒れ

今年も残りわずかとなりました。 新型コロナウイルスの流行が続く中でインフルエンザも大流行しているという 話を聞きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 県衛生環境研究所によると、1週間の1医療機関当たりの平均のインフルエンザ患者数が、 国が…

お酒に含まれるアルコールをグラムで表します

みなさんこんにちは、理学療法士の青栁です。 前回はゲーム障害の話をしましたね。 今回はみんな大好き?お酒の話をしようと思います。 昨年10月に、厚労省にて飲酒ガイドライン検討委員会という会議が開かれました。国がお酒について調べてくれて、飲酒量の…

人間も焦げる?錆びる?

最近、人間の体の『焦げ』と『錆び』が注目されています。 『焦げ』とは、【糖化】のこと。 食事などで摂取した余分な糖質が、体内のたんぱく質や脂質などと結びついて、細胞などを劣化させる現象のようです。 その際、体内では「AGE (糖化最終生成物)」とい…

筋肉の量によって血圧が上がりやすくなる

高血圧のケアや予防に、習慣的な運動や身体活動の増加が有効であることは、世界中の研究機関から報告されています。 英国ロンドン大学の分析では、運動に降圧薬と同程度の効果が見出されました。 この研究では、ウォーキングやジョギングなどの持久性トレー…

初期消火訓練

年2回続けている初期消火訓練。 最近は流石に、粉末消火器をばらまくことはなくなりましたが、感覚が違います。 しかし、手順に関しては水消火器で事足りるので、新人を中心に必ず実施してもらうようにしています。 何しろ当院は山間地。 消防車も20分くらい…

食事介助ロボット「Obi」

先日、リハビリロボットを開発販売されている業者さんにお越し頂き、機器のご紹介をしてもらいました。 今回ご紹介して頂いたのは食事介助ロボット「Obi」です。 こちらの機器はたった2つのボタン操作でロボットアームが専用トレーに盛りつけた食べ物を掬っ…

フレイル、オーラルフレイル予防啓発

県からいただきました。 とはいっても、地域リハ広域支援センターのお話しで、地域で実施している介護予防事業等でご使用くださいという意味があるそうです。 左下に載っている機械は「健口くんハンディー」といい、オーラルフレイルになっていないかを定量…

免疫力をアップするには?

ここ最近、だいぶ冷えてきましたね。 沢渡でも少しずつ朝や夕方に、山から雪が飛んでくるようになりました。みぞれも降り、朝は路面も白くなっています。今年の冬は12月に入っても最高気温が10℃をきらず、朝晩と日中の気温差が大きいのも特徴のひとつだと思…

1日1秒、3日で3秒

オーストラリアの研究チームの報告です。 運動不足は、食習慣の乱れと並んで生活習慣病のリスクを高めます。 実際、休日の適度な運動は、心臓病や脳卒中の発生リスクの低下と関連していることが報告されています。 イギリスのデータベースを用いた研究で、余…

ヒートショック

みなさんもう聞き慣れた言葉かと思いますが、日々寒さも強くなり寒暖差があるので季節になってきたので今回はヒートショックについての話をします。 ヒートショックが起きやすい場所 ヒートショックを起こしやすいのは、特に冬場の冷え込んだトイレ・洗面室…

引退すると身体不活動リスクが減る?

京都大学の今年5月の報告です。 多くの研究では、高齢者が就労継続することは、健康に良いとしています。 しかし、既存研究は、健康な人ほど就労を継続しやすいという問題が考慮されていない可能性があります。 京都大学医学研究科 佐藤助教らの研究グループ…

コーヒーとアルツハイマー病

アルツハイマー病は、数百万人が罹患する神経変性疾患です。 その予防や発症を遅らせる可能性のある生活要因の特定は、広く研究されていますが、その要因の1つにコーヒーの摂取量があります。 コーヒー摂取量がアルツハイマー病リスクに及ぼす影響について、…

コロナ禍の実績

コロナウィルスが未知のウィルスとして扱われ、学校や職場が臨時休業したのがつい最近のことのように思いますが、もう3年半も前のことです。その後、さまざまな医療機関、施設でクラスターが発生し、入退院に制限がかかっていた時期もありました。 当院でも…

コグニサイズ

国立長寿医療センターが開発した運動と、認知機能トレーニングを組み合わせたものですが、特に使用料とか掛かるものではなく、どこでもだれでも行えるプログラムです。 少し息が上がる程度の運動と、たまに間違ってしまう程度の認知課題を組み合わせて実施し…

計算しながら歩くのが遅くなってしまう人、認知機能低下注意

歩きながら会話をしたり、考え事をしたり、計算をしたり、といった2つの課題を同時進行しているときに、歩行速度が遅くなっていませんか。または、歩みのリズムが乱れていませんか。もしそうなら、認知機能の低下が始まっているのかもしれません。 スペイン…

持久性トレーニングと記憶

アメリカの研究チームが、被験者を無作為に2つのグループに分け、異なるタイプの運動を行ってもらいました。 一方は持久系のトレーニング、もう一方は心拍数が増えないストレッチなどの軽いエクササイズでした。 持久系のトレーニングの結果を下に示します…

「四股トレーニングについて」①

皆さんこんにちは。 今回は相撲の動作のひとつとされる”四股”についてお話しさせていただきます。 そもそも四股とは、力士が土俵の上で片足を高く上げ、強く地を踏む所作のことを言います。一見すると地味で相撲に特化した訓練に思える四股ですが、実はスポ…

認知機能と運動

表題について今年は少し知見を積み上げて行きたいと思います。 運動には認知機能低下の予防効果があるとされますが、運動を1人で行う場合、効果が出るのは週2回以上運動を行った場合です。 約22%の減少するという効果がありました。 一方で、仲間と一緒…

自宅でのトレーニング

退院後のアンケートで自主トレーニングについて聞いています。 退院後7割くらいの患者さんが自主トレーニングを継続され、嬉しかったことを覚えております。 手間暇かけて作ったものですので、長く使っていただくと非常に嬉しく思います。 退院後3ヶ月で自…

健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023

まだ案の段階ですが、身体活動指針が出ました。 身体活動・運動の推奨事項として、今よりも少しでも多く身体を動かすというのが全体の方向性だそうです。 成人の身体活動は週23.5メッツ・時が推奨され、根拠は下のグラフです。 同様に、安静座位時間も8…

退院前訪問指導実施割合

今年9月に話題になった厚労省の資料ですが、回復期リハ病棟が実はあまり退院前訪問指導を実施していないというものでした。 回復期リハ病棟の43.6%が、一件も実施していなかったようで、コロナウイルス蔓延の影響もあったかと思いますが、寂しい結果で…

群馬県HAL研究会

先日、群馬県HAL研究会へ参加させてもらいました。 HALとはどんな物かは、リハビリロボットの代表格です。このブログで過去に何度か紹介させて頂いてると思うので、詳細は省略させて頂きます。下記にURLを貼りましたので、気になる方はチェックしてみてくだ…

リハビリを楽しく

皆さんこんにちは。作業療法士の町田和美です。 今日は、リハビリで患者さんにお手伝いしていただいた壁面の装飾をご紹介します。 冬らしい制作で可愛らしい作品になりました。当院では季節を感じていただくためにこのような取り組みを各階で実施しています…

マインドフルネス

「マインドフルネス」という言葉をご存じでしょうか? 【今この瞬間に判断や評価をせず、今経験していることに意図的に注意を向け続けること。】 という大まかな定義があります。 要するに、「今に注意を向け、集中するトレーニング」ということです。 マイ…

体脂肪

内蔵脂肪は、筋トレと有酸素運動で減らします。これを組み合わせたほうが、リバウンドも防ぐ事ができるとされています。 現代人が慢性的な運動不足になっている最大の原因は、歩かないことです。 運動の時間がまとめてとれない場合は、10分程度のウォーキン…

血圧を下げる歩数

1日当たりの歩数を3,000歩増やすことで、高齢の高血圧患者の血圧が低下する研究結果が報告された。米コネチカット大学により、「Journal of Cardiovascular Development and Disease」に7月報告されました。 アメリカでは、高齢者の約8割が高血圧患者だそう…