群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。100名超のリハスタッフで365日途切れなく活動中。年200回を目標にブログ更新しています。

言語聴覚室

『認知予備力』って?

先日、日本神経心理学会にオンラインで参加しました。いろいろなことが学べましたが、その中に『認知予備力』というキーワードがありました。 『認知予備力』とは、脳に認知症を引き起こすような変化(脳萎縮やアミロイドβ沈着など)が起きたとしても、認知…

人は水を飲まないとどうなる?

すっかり涼しくなってきました。夏の暑いうちは脱水や熱中症にならないように意識的に水分摂取をしてきた方も多いと思います。これからの季節、水分摂取を控えてしまう方もいるのではないでしょうか? 人の体は水が1滴も飲めないと2~3日で生命維持が困難…

二百十日

9月に入り、残暑を通り越して一気に肌寒いくらいの天候になりました。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 言語聴覚士(以下ST)の訓練では、度々カレンダーを使います。 見当識(自身が置かれている現在の状況把握)の確認で、患者さんと一緒に日付や曜日、…

ビッグ3とは

世の中には「ビッグ3(3大)」と言われるものが多く存在します。 3大珍味と言えば、フォアグラ・キャビア・トリュフ 3大瀑布と言えば、イグアスの滝・ビクトリアの滝・ナイアガラの滝 ちょっと古いですがお笑いビッグ3と言えば、ビートたけし・明石家さんま…

切り絵の効果

まだまだコロナの影響で外出できずストレスを抱えている方も多いと思います。 私も、仕事以外の外出は極力控えているのでストレスを感じることもありますが、 休日は家で小説を読んだり、切り絵をしたり趣味を楽しむようにしています。 そこで切り絵の効果に…

「水分につける『とろみ』には学会分類があります」

今回は、飲み込みに問題のある方が水分につけている『とろみ』の分類について説明します。 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会という学会が2013年に『嚥下調整食分類2013』を発表し、とろみの分類(段階)を統一しました。 とろみ剤は種類が豊富でドラッ…

スマホが脳に与える影響とは

言語聴覚士は、高次脳機能という脳の働きに関する分野も担当しています。 そのような仕事柄、書店で気になる本を見つけました。 ズバリ「スマホ脳」という名の本です。 スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン氏が著した世界的ベストセラーで、 現代の…

噛む力が強いと

食事中、舌や頬を噛んで痛い思いをした経験はありませんか? 人が力いっぱい歯を食いしばったときに出る噛む力(咬合力)は体重に比例してくるそうです。この咬合力は、個人差、体格差もありますが、スポーツをしている方は一般的に噛む力が強いと言われてい…

献血について

献血は全血献血と成分献血の2つに分けることができます。 全血は量や男女によって次回までの期間が決まりますが、成分献血では次回まで2週間となっています。 献血の間隔表 採血時間は、全血献血で10~15分程度、成分献血は採血量に応じて40~90分程度時間…

AI(人工知能)で代替できない職業1位!?

この度新しくブログ班となりました。髙栁です。 近頃世の中がとても便利になってきて 買い物などに行くと何処も自動化ばかり。 機械が主となり 時代が変わってきたなとつくづく思います。 これは学生時代に知った事ですが 私達の職業である「言語聴覚士」は …

新入職員が入りました!

5月に入り、ここ沢渡でも新緑がきれいな季節となりました。 紹介が遅れてしまいましたが、今年度ST室に新たに加わったスタッフを紹介したいと思います。 無事に国家試験に通過し、言語聴覚士として入職してくださいました。 5月から患者さんへのリハビリも…

失語症のトレーニング

今日は、ipadを利用した失語症のトレーニングを紹介します。 ↑こちらの、「ActVoice Smart(アクトボイス スマート)」というアプリです。 タブレット端末で利用できます。 ↑絵カードが次々と表示され、呼称の練習ができます。 分からない場合は、「ヒント」…

『ゴクン』の時間は0.5秒!?

食事や水分を飲み込むときに喉が『ゴクン』と動きますが、その時間は約0.5秒と言われています。 わずか0.5秒の間にどんなことが起きているのでしょうか? 『ナースフル疾患別シリーズ 第1章解剖と生理』より 上の図は以前にもブログに載せましたが、左が息を…

「毎日の食事をサポートする家電」

“やわらか食 調理家電” DeliSofter(デリソフター)を紹介したいと思います。 摂食・嚥下障害(食べる・飲み込むことが困難となる障害)がある方においしく簡単に作ることができる、やわらか食材を提供するために開発された家電です。開発者は介護経験のある…

オンライン研修会

先日、オンラインで開催された「実践失語症講習会」という研修に出張で参加させて頂きました。 脳の病気によって、言葉を理解したり話したりすることが難しくなってしまった「失語症」の方々をどう支援するか、ということを学ぶ研修会でした。 ZOOMで開催さ…

「前頭前野について③」

今まで、2回に渡って前頭前野の働きとその働きが低下するとどのような症状が見られるのかについてまとめてみました。 前頭前野シリーズの最終回となる今回は、『前頭前野を活性化する方法』についてまとめたいと思います。 いろいろな方法がありますが、どれ…

おうちで脳トレ

みなさん、まだまだコロナが収束しませんが、いかがお過ごしでしょうか? おうち時間を楽しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 私も子供とバドミントンやなわとび、読書、脳トレをしたりと 楽しみを見つけて過ごしています。(↓我が家の脳トレ…

節分

こんにちは!STの金井です。 みなさんご存じですか。今年の節分は2月2日なんです!これはなんと124年ぶりのこと!! 地球が太陽を1周する時間が365日丁度ではないために少しずつズレるのだそうです。 節分といえば、歳の数だけ豆を食べるといいますよね。 こ…

AACについて

AAC(Augmentative Alternative Communication:拡大・代替コミュニケーション)とは、重度の表出障害を持つ人々のコミュニケーションを手助けするための方法のことをいいます。 AACには残存する発声、ジェスチャー、サイン、コミュニケーション・エイド(発…

「2年目発表(部署内)を行いました」

こんにちは!ST(言語聴覚士)の登丸です。 昨年入職し、今年で2年目になります。 1年目は、毎日必死でリハビリを行っていましたが、 2年目になり、他部署の方と連携しながら仕事をしたり、1人1人の患者さんについてより考えを深めたりといったことができる…

「前頭前野について②」

前回、前頭前野の場所と働きについて説明しましたが、今回は前頭前野の働きが低下してしまった場合にどのような症状が現れるのかを説明していきたいと思います。 まずはおさらいですが、前頭前野の働きには ①思考する ②行動を抑制する ③コミュニケーション(…

お世話になっています!

コロナ第3波で、毎日感染が急拡大していますが、 皆さまどのような毎日をお過ごしでしょうか? 私自身、コロナ流行前から若干潔癖気味でして… 元々マスクにはマスクスプレー、顔や髪にもウイルス予防スプレー、 携帯用の手指アルコール、アルコールウェット…

手洗いは一番大切

新しい生活様式に慣れてきて、私たちの生活でも手洗い・アルコール消毒・マスクと定着してきたかと思います。 今回は手洗いについて再確認したいと思います。 当院では手洗い研修を実施しています。まず汚れの代わりに手に薬液をつけ、その後いつも通り手洗…

聴力と認知症の関係

人間の感覚には視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚が備わっているとされています。 その中でも今回注目したいのは、「聴覚」です。 私たちは様々な種類の音と共に暮らしており、ヒトは声によって他の人とコミュニケーションをしたり、音楽を楽しむこともできます…

カンファレンス

当院では、様々な職種のスタッフが患者さんに関わり、患者さんをサポートする「チームアプローチ」を行っています。 チームアプローチでは多くのスタッフが関わるため、情報共有が重要です。 チームで患者さんの現状・目標を話し合う会議を「カンファレンス…

「前頭前野について①」

『前頭葉』という言葉自体はテレビなどで聞いたことがある方も多いと思います。実は、この前頭葉、人間が人間らしく生活していく中で一番重要な役割をしている部分なのです。 今回は、前頭葉の中の『前頭前野』について説明していきたいと思います。 まず、…

勇気の言葉

病気になりたいと願って病気になり、入院する人はいらっしゃいません。 逆に「何で自分が病気になってしまったのか…」と嘆いている方が多いことでしょう。 私が担当した患者さんに 「ここに来たときは本当に絶望しか無くてこれからどうなるのかって思ってた…

ベーシック研修

秋の陽気になってきました。沢渡も涼しくなってきています。 報告が遅くなってしまいましたが、8月下旬に開催されたベーシック研修の報告をさせていただきます。(聴講者の人数制限・換気・消毒などコロナウイルス感染症対策を徹底し実施をしました。)ベー…

摂食機能療法とは

今回は、当院が行っている「摂食機能療法」についてお伝えしたいと思います。 「摂食機能療法」とは、食べたり飲んだりすることが困難となっている患者さんに対して、患者さんの症状に適した診療計画書に基づき、医師又は歯科医師の指示の下に言語聴覚士、看護師…

大きな声を出すために

私たち言語聴覚士は、病気の影響で声がかすれて小さくなり、聞き取りづらくなってしまった方のリハビリも行います。 声がかすれてしまう原因のひとつとして、声帯がうまく閉じないということがあります。 声帯はこのように、発声時にはぴったりと閉じること…