群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

2014-01-01から1年間の記事一覧

サルコペニアとは

サルコペニア(英語表記はsarcopenia)は、全身の筋肉量と筋力の低下を特徴とした症候群のことで、筋肉量の低下を主問題に、筋力または身体能力の低下のいずれかが当てはまればサルコペニアとされている。 年を取って、体の筋肉が落ちるが、これも過度になっ…

歩行アシストの効果検証

歩行アシスト使用者40例を突破しました。 これをつけるとわずか20分で2000歩を超え、歩く方もいらっしゃいます。 つわものですね。 今回は整形外科、脳卒中などすべて混ぜて平均で表現しています。 また、アシストは外して計測しています。 矢印がなくな…

なべさん

11月21日(金)に 県庁で、保健事業等功労者知事表彰、健康づくり財団表彰が行われ、 理学療法室、渡辺宏幸さんが健康増進(運動・体力作り)で表彰されました おめでとうございます。 理学療法士として仕事をしながら、健康運動指導士として地域に貢献する…

第17回群馬県作業療法学会!

11月30日 桐生市有鄰館において第17回群馬県作業療法学会が開かれました。 有鄰館は桐生市指定重要文化財の指定を受けており、趣のある建物の中での 学会はまた違った雰囲気がありました。 テーマは「働く」~ワークライフバランスを考える~ 学会長の講演を…

温熱療法

温熱療法の効果について良い文献がありましたので紹介します。 多臓器合併症を持つ高齢下腿切断患者に対する全身温熱療法の有用性 Japanese Journal of ComprehensiveRehabilitation Science (2014) 新井伸征 他 川崎医科大学リハビリテーション医学教室 閉…

促通反復療法勉強会、継続しています

脳卒中ガイドライン2015では促通反復療法(川平法)がグレードBになる旨が、先日パブリックコメント募集に掲載されました。 具体的な文言を以下に列挙します。 麻痺が軽度から中等度の患者に対しては、特定の反復を伴った訓練(麻痺側上肢のリーチ運動、目…

あがつまセラピスト交流会開催

吾妻郡内のセラピスト(PT・OT・ST・MST)約50名が参加され、勉強会兼交流会が開催されました。 吾妻地域リハビリテーション広域支援センターの協力のもと、開催できましたのでまずはセンター長にご挨拶をいただきました。 リハビリテーションの実…

深谷赤十字病院、大腿骨頸部骨折・脳卒中地域連携パス会議

11月6日に上記会議に参加してきました。 新規参入の行田総合病院様はセラピスト100名超、 角田病院様はセラピスト60名超で、 どちらも大所帯で良いリハが提供できていると思いました。 私どもも含め、お互いに良い意味で刺激し合って、 深谷・寄居地区…

救出訓練行いました

エレベータ閉じ込めの救出訓練を実施しました。 絵はPT室長奮闘中ですが、 地震や停電などの災害発生時にも迅速な対応が出来るよう、万全を期しており、 当院は自衛消防隊も持っています。 災害はない方が良いですが、 有事に頼りになる職員を養成することも…

2014年4月~9月の実績(回復期すべての累積)

自宅や特別養護老人ホームを含む回復期リハ病棟規定の在宅復帰率です。 かなり高い数値で推移しています。 ADLに障害が残ったとしても、自宅や退院後の生活を確保することは、 その後のQOLに影響すると思います。 やはり本来は自宅での生活が営めることが通…

紅葉です

天気が良すぎる上に、携帯端末で撮影したので、 きれいな感じがあまり伝わりませんが、院内の紅葉です。 長野県池田町の七色カエデには及びませんが、 沢渡の紅葉はこれから本格化します。 お見舞いついでに近隣の紅葉もお楽しみください。

温熱療法は考え直されるべきです

変形性膝関節症の患者さんのふとももに温熱療法をしてから歩行をすると、 歩く際の膝の動きが大きくなるという文献がありました。 ただ、これは私達が普段患者さんを見ていると感じることです。 暖かくすると、関節は柔らかくなります。 最近はこれに加え、…

日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会に参加しました

9月5、6、7日に東京で行われた日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会へ参加させて頂きました。 この学会は、嚥下障害に携わる言語聴覚士、管理栄養士を始め、医師、看護師、歯科医師の方々が研究発表やポスター発表を行ったり、嚥下食という飲み込みの…

ロコモティブシンドローム

年代別2ステップ値も掲載しました。 加齢と共に歩幅やストライドが減少しますが、 膝の痛みや脳卒中など別の疾患がある場合はさらに低下します。 しかし、活動性を保つ為にも、2ステップ値1.0以上は維持していきたいものです。

国際福祉機器展2

脊髄損傷を対象にしたイスラエル・アルゴ社のRewalkです 2015年の販売に向けて調整中のようです アメリカFDAの認可も受け、日本での販売は安川電機が担当するようです 日本には東名ブレースのWPAL(ウーパル)があります どちらも頑張って欲しいものです

国際福祉機器展

福祉機器展に行ってきました 住友理工のブースでは 歩行アシストスーツの展示を行っていました 膝の水色のところがセンサーになっていて、 膝が曲がることによって、センサが働き、モータによる巻き上げで 下肢を前に振り出すアシストを行っているようです …

温熱療法としてのプール

当院では、温泉療法に加え、37度のプール内で集団体操を行っています。 整形外科疾患の患者さんが中心で実施しており、水の中なのでわかりにくいですが、少し動くだけで汗をかきます。 温熱療法は骨格筋肥大の促進、萎縮の抑制、萎縮からの回復促進を引き起…

栄養とリハビリテーション

栄養とリハビリテーションについて講義を行いました。 会議室がいっぱいになるほど参加いただきましたが、写真はとり忘れました。 リハ栄養に対する関心は高く、質問もたくさん出ました。 経管栄養患者さんの栄養提供量に対し、問題を指摘されましたが 医薬…

廃用症候群と栄養

廃用症候群とは、疾患により活動性の低下した安静状態が続くことで、全身の臓器に生じる二次的障害のことです。 廃用症候群では関節拘縮、骨粗鬆症、筋萎縮を多く認め、起立性低血圧、摂食・嚥下障害、褥瘡などがみられます。 廃用症候群では91%に低栄養を…

アンケート結果報告(当院の悪い点)

当院の悪い点 青字はご意見、黒字は御回答を示させていただきました。 全体的に暗いイメージがある。 病棟の廊下の照明は暗めに設定してあります。病棟は休むところであり明るくしすぎると夜間でも目が冴えて過ぎてしまいます。リハビリの時間と休む時間を切…

県作業療法学会の広告です

群馬県作業療法士学会で掲載予定の広告です。 群馬リハという名称変更が未だに伝わっておらず、まだまだ広報が必要なようです。

患者さんからの通信簿2(アンケート結果)

まずは当院の良い点から リハビリ、入浴の回数が多く、人間らしい生活を目標として努力することの大切さを感じます 職員の態度が良く、やさしく、親切、礼儀正しい 食事の時間やリハビリの時間がとても正確で良かった 皆に優しくしてもらいました。リハビリ…

採用試験情報

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士合同採用試験のお知らせ 第1回採用試験:平成26年10月29日(30日予備日) *応募者多数の際は2日間に振り分けての実施となります。 (第1回採用試験で、予定人数に到達した場合は、第2回は開催いたしません。) …

リハビリテーションの流れ

最近の医療保健と介護保険の流れは複雑でわかりにくいことが多いようです。 そこで簡単に解説したいと思います。 病気になる前には予防として生活習慣病と転倒予防、健康増進などを各法律に基づき市町村や包括支援センターで実施しています。 脳卒中や骨折な…

誤嚥性肺炎

高齢者が亡くなる原因として、一番多いのが肺炎です。 中でも、多くを占めるといわれるのが、食べ物や唾液が誤って肺に入っておこる誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。 これには歯周病菌も大きな原因と考えられます。 誤嚥(ごえん)とは、誤って食べ物を飲…

患者さんからの通信簿

他の病院でも実施していると思いますが、 患者アンケートの昨年一年間の結果です。 アンケート回収率36.40%と低めですが、 貴重なご意見を参考に今後も頑張りたいと思います。 リハビリ関連の3項目について報告します。 リハビリに対する期待・効果に満足…

ロボットスーツHAL

ロボットスーツHALの本格利用開始から、1年経過しました。 患者さんへの活用頻度も少しずつ増えています。 より細かく、効果的なリハビリができるように、日々練習を重ねています。 10月中旬の県理学療法士会へ演題登録も行いました。

随意運動介助型電気刺激装置(IVES)導入しました

随意運動介助型電気刺激(IVES:Integrated Volitional Control Electric Stimulation)を導入しました。 名称はわかりにくいですが、 末梢神経の電位を拾って、 目的の筋肉を直接電気刺激して筋活動を起こさせるものです。 使っていただいた患者さんにインタビ…

今年上半期の成績3

三部作、最終回です。 当院の回復期リハ病棟での、重症者の回復率です。 当院の基準は日常生活機能評価が(点数が大きい方が重症) 10点以上で入院した患者さんが、4点以上回復する割合を示しています。 他の病院では3点以上という基準の病棟もありますので…

今年上半期の成績2

前回は在宅復帰率を提示しましたが、今回は重症者受け入れ率です。 約1/3が重症者の受け入れという結果になりましたが、重症者の方が軽症者と比べ入院期間が長いので、重症者をもっと受け入れている印象があります。 日常生活機能評価が10点以上の重症者…