みなさんこんにちは。
今回は冬のスポーツについてのお話です。
皆さんご存知の【スノボ】です。
スノーボードはスキーに比べて5~6倍外傷の多いスポーツのようです。スキーの場合、切挫創が最も多く、骨折は下肢が多いです。スノーボードの場合は特に骨折が多く、上肢の骨折が目立っています。また、半身麻痺や死亡に至ってしまうケースでは、スキーは衝突や転落、スノーボードは単純な転倒が多いようです(ジャンプをされる方が増えているため)。
特にスノーボードの外傷の特徴として、急性硬膜下血腫や脳震盪型の頭部外傷が多いです。
スキー場での転倒で半身麻痺や骨折、大怪我となり病院に入院される方も少なくないのが現状です。
私も先日スノーボードに行ってきました。
まだまだ初心者ということもあり、両足が固定されたまま雪の上を板1枚で滑るのはとても怖いです。それなので、楽しむというよりも練習をしに行くといった目的がまだ強い段階です。
そんな中、私が今回練習したのは、後ろ向きのまま滑る方法でした。
後ろ向きなので、進行方向が見えない恐怖心と、前向きとは重心のかけ方が異なり、膝や足部をどのように使ったら良いのか分かりませんでした。
重心のかけ方は理解しているけれど出来ない…
恐怖心があるというのが一番の問題点だと思いました。
(単に運動神経がよくないだけかもしれませんが…)
これはリハビリにも共通していると感じます。
恐怖心があるかないかで運動パフォーマンスは変化してしまいますし、恐怖心を取り除いた状態で介入する方がより効率的にリハビリを進められると思います。
それには、声掛けの工夫や、その方自身の身体能力に見合った介入方法を考慮しなければなりません。
育成校の学習だけでは身に付けることが難しい視点と考えるため、恐怖心を取り除くことが出来るメンタルケアについても学習をして、常に客観的な視点を持って患者さんと関われたら良いと思います。
冬のスポーツは、みなさんくれぐれも気を付けて楽しんでくださいね。
記事担当: PT かじわら
ア 急性発症した運動器疾患又はその手術後の患者とは、上・下肢の複合損傷(骨、筋・腱・靭帯、神経、血管のうち3種類以上の複合損傷)、脊椎損傷による四肢麻痺(1肢以上)、体幹・上・下肢の外傷・骨折、切断・離断(義肢)、運動器の悪性腫瘍等のものをいう。
イ 慢性の運動器疾患により、一定程度以上の運動機能及び日常生活能力の低下を来している患者とは、関節の変性疾患、関節の炎症性疾患、熱傷瘢痕による関節拘縮、運動器不安定症、糖尿病足変等のものをいう。
いきなり難しい言葉が並んでしまい恐縮です。
人工関節置換や骨折などに対する運動器リハビリが、2024年6月から制限を受けることになり、1日6単位の提供が上限になります。
今までは上限3時間のリハビリができましたが、これからは1日上限2時間までの個別リハビリに制限を受けることになりました。高年齢の方が多いので、リハビリの進み具合などに困難が予測されますが、当院では医療体育で集団リハビリを実施していますので、こちらでもさらなるカバーをしながら、リハビリを進めたいと思います。
水中運動や、集団体操など、いくつかのメニューを用意しておりますので、ご理解とご協力をお願い致します。
追伸
中医協が提示した、6単位上限の根拠です。
リハビリの効果をFIMだけで判定するとこういうことになるのかもしれませんが、残念です。
今後も当院の回復期リハビリを宜しくお願いします。
記事担当:部長さかもと