群馬リハビリテーション病院 リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。通常のリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使し、多くのリハスタッフで患者さんを担当させていただいております。外来・通所も午前に実施中。

簡易歩行分析システムRehaGait  in群リハ

 【脳卒中片麻痺における運動学データを用いた歩行非対称性と転倒の関連】と言うテーマで、大学と共同研究を行うことになりました。

 運動学データはRehaGaitという機器を用い、各歩行周期における股関節、膝関節、足関節などの動きを数値化していきます。

 

 この研究により、転倒しやすい歩き方を把握できれば、退院前に修正を試みる事が可能になるかもしれません。結果がでましたらご報告いたします。

 

 さて今回は本研究に使用するReha-Gaitという機器についてお話させて頂きます。

 

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 RehaGaitは、下肢に装着した小型のモーションセンサーとタブレットPCを用いて簡易的に歩行分析が行えるシステムです。

 

 特徴はワイヤレス・ポータブルであり、患者さんの歩行・動作を阻害しない点、装着~分析が簡単である点と感じております。装着に時間が掛かる機器は臨床現場では不向きですが、RehaGaitは装着・calibration・分析まで10分程度で完了。嬉しい限りです。7-8m歩いて頂くだけであらゆるデータを計測できます。

 

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         *スタッフの模倣動作を分析

 

 説明は理学療法士の腕の見せ所・・・。

 

 「右足で蹴り出す際の股関節や膝関節の伸びが少ないから、意識してみましょう」などの声掛けもデータで表せるので、納得しやすく、改善も数値で把握できるため励みになります。

 

 私が学生の頃は、歩行分析装置は専用の部屋を作り、数千万の設置費用が掛かると教わった覚えがあります。技術の進歩はあっという間ですね。我々、臨床家は技術の進歩に敏感になり、その技術を用いて意味のあるデータを蓄積し、患者さんに還元して行きたいと思います。

 

                          記事担当:PT安齋


 

 

万歩計使ったことありますか

 アメリカの40歳以上の方を対象に、1日の歩数と、死亡との関係の調査結果の論文を引用します。(先月も紹介してました(゜o゜;))

 

 対象は、2003~2006年に米国国民健康栄養調査の成人のうち、7日間、加速度計を腰につけて行動した4840人です。それらの人たちについて、2015年中の死亡の有無を追跡しました。

 

 4840人の平均年齢は56.8歳、54%が女性で、36%が肥満者でした。平均歩数は9124歩。

 

 平均10.1年の追跡中、1165人が死亡しました。406人が心血管疾患による死亡で、283人はがんによる死亡でした。

 1日の歩数が4000歩の人を100とすると、2000歩の人の総死亡リスクは高く、6000歩から1万6000歩までの人の死亡リスクは低くなりました。心血管疾患による死亡、がんによる死亡も同様で、歩数が多い人ほど死亡リスク低下の傾向がありました。

 

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 総死亡、心血管、がん、ほとんどが同じ傾向をしめし、心血管(脳卒中含む)疾患は1日8000歩程度で頭打ちになっています。

 がんでは若干グラフの下がり方が緩やかですので、10000歩程度の活動ができると良いのかもしれません。

 以前ご紹介した4000歩は廃用症候群が起きない最低の1日歩数です。健康増進や数値の改善、疾患の寛解を目指すのであれば、もう少し活動量を増やすことが大事でしょう。

 

 病気になってから頑張るのは大変です。4000歩歩くことが難しくなってしまう患者さんも多くいらっしゃいます。動けるうちから健康増進を図っておくことが後悔しないためには必要だと思います。特にこのコロナ禍は自覚している以上に肥満、フレイルを進行させています。今のうちにご自身の体をご確認ください。

 

                          記事担当:さかもと

歩行中、両脚で支えている時間割合

 ちょっと専門的な話で恐縮です。

 

 今日は歩くということについてです。

 

 歩くということは、両脚を交互に振り出すという動作を示していますが、交互に振り出すということを考えれば、走ることと何が違うのかよくわからないのではないでしょうか。

 

 単刀直入にいうと、走るとは、片脚だけで地面に接地する動作であり、歩くとは両脚同時に地面に足が着いている時間が存在する動作です。

 

 こんな感じです。

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 青と緑の部分が両脚支持の時間帯を表していますが、この時間が正常歩行では歩行周期の10%を占めています(右足前+左足前=20%)。

 

 この両脚支持時間割合は、歩行安定性が低くなると大きくなり、安定して歩け、歩行速度が増してくると10%に近づいて行きます。

 

 従って、歩行の安定感がどう変わってきたか診るには参考となる数値でしょう。

 ただしこの数値、歩行を横から撮影し、コマ送りをしながら足が離れるまでの時間や接地するまでの時間を計測するという地道な作業を20歩分ほど行ってから、結果を平均化します。

 

 なかなか数字を求めることは困難ですが、歩行安定性の変化を捉えるにはよい指標だと思います。

 

 追伸、今年ある大学との共同研究で、加速度計を用いた歩行動作解析装置をお借りしました。現在試用中ではありますが、歩行解析と患者さんへの説明ができるよう努力中ですので、後日PT室から報告があると思います。

 

                        記事担当:部長さかもと
 

摂食機能療法とは

 今回は、当院が行っている「摂食機能療法」についてお伝えしたいと思います。

 「摂食機能療法」とは、食べたり飲んだりすることが困難となっている患者さんに対して、患者さんの症状に適した診療計画書に基づき、医師又は歯科医師の指示の下に言語聴覚士、看護師、准看護師、歯科衛生士、理学療法士又は作業療法士が1回につき30分以上の訓練指導を行うものです。

 

 当院では、医師の指示の下に言語聴覚士が作成したプログラム(図1)を、看護師に依頼して実施していただくことが多いです。

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図1.言語聴覚士が作成した訓練に内容資料の例

 口から食べたり飲んだりするリハビリは、主に言語聴覚士が担当することが多いですが、摂食機能療法を行うことによって、言語聴覚士のリハビリ時間以外でも、食べたり飲んだりするために必要な機能を向上させることができるため、患者さんがより早く回復することに繋がります。

 

 これからも、患者さんが口から食べられる喜びを感じられるよう、病院スタッフが連携して、サポートしていきたいと思います。

                                                             記事担当:ST三木

「リハビリロボット 新しい製品のご紹介」

 先日、リハビリロボットを開発販売されている業者さんにお越し頂き、製品のご紹介をしてもらいました。

 

 今回ご紹介して頂いたのは株式会社エルピーエー様の手指の補助ロボット、パワーアシストハンドです。こちらの製品は空気の力で指の曲げ伸ばしを行えるロボットです。

 

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 参加した職員みんな興味津々に業務さんの説明を受けていました。

 やはり新しい製品を手にするのはとてもワクワクドキドキしますね!

 着け心地が非常にソフトで、無理なく一定の力で指を動かしてくれるので安心感がありました。またレンタルも可能で自宅での自主トレとしても活用でき、魅力を感じました。

 終始なごやかムードの中、分かりやすくご説明して頂き、大変勉強になりました。

 業者さんには貴重な機会を作って頂き、大変ありがたかったです。

 

 最近はリハビリにロボットが用いられる事は珍しい事ではなくなってきたと思います。

 これから益々身近な存在になってくるのではないか思います。

 当院では時折、今回のように業者さんにお越し頂いて、リハビリ機器などの紹介をして頂いております。その製品でどんなことができるか、その製品でどのように患者さんのリハビリや生活に発展させていけるかという事を考えながら、勉強させて頂いております。

 

 今後も最新情報をキャッチして患者さんに汎化していければ思います。

 情報発信できるように常に学ぶアンテナを張っていきたいです。

 

                          記事担当:OT市村

【メモリーノート】

 こんにちは。

 

 9月になりましたが、残暑が厳しく突然の豪雨も多いですね。

 

 もう少しで秋らしくなるようですが、残暑こそ油断しがちな熱中症に気をつけましょう!

 

 さて、今日はメモリーノートのご紹介です。

 

 私自身、これまでに何人かの患者さんに今後の自立生活をお助けする上で、提案をしたことがあります。メモリーノートとは、高次脳機能障害の1つである記憶障害に対して、用いられる外的補助手段の1つです。主に退院後、自立した生活が必要な方、職業の再開が必要な方などは、生活の自己管理が必要になるためセルフマネージメント目的に使用することが多いです。

 具体的には、①その日のスケジュール②その日にすべきこと③一定の期日に向けてすべきこと④メモ、感想、などを記入していきます。

 

 メモリーノートの書式や重要視すべき項目は個人によって多少違いはあるかもしれませんが、メモリーノートを活用することで、予定や約束事の自己管理、事前準備等の行動管理、記録として見返すことでの行動記録、予定や約束事などを他者と共有する情報共有の役目が果たせます。

 曖昧な記憶は、不安やストレスもプラスさせてしまいます。そのため、ご自分で書いて頂いたノートを見ながら、正しい記憶を振り返ることで、安心感にも繋がると思います。

 

 リハビリテーションでは、退院後の様々な生活場面を想定し、訓練していきます。しかし、実際場面は練習通りにいかない事も多いかもしれません。ですが、ここで出来る支援は、話し合いながらしていきたいと思います。

 

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                          記事担当:OT下田

HAL返却&新機体到着しました

 9/8、これまで愛用してきた当リハビリ室のHALが長年の役割を終えました。丁寧に梱包し、感謝の念を込めて返却させて頂きました。同時に新規機体が到着し、専用スタンドへの設置と機体の動作確認を終え、これからの患者さんに希望を与えられるようにと願いを込めました。

 

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 人は体を動かそうとすると、その意思に従って脳から運動神経を通じて筋肉に信号が伝わります。その際、微弱な「生体電位信号」が体表に漏れ出してきます。HALは装着者の「生体電位信号」をセンサーで検出し、意思に従った動作を実現してくれます。

 

 様々な病気や怪我により麻痺が生じ、足や手が動かなくなることがあります。私たちはこのような時、このHALを用いてリハビリを行う事があります。麻痺がある患者さんであっても、生体電位信号があれば、動作を実現できるため、動きが実際には出せなくとも力の正しい入れ方は学習することが出来ると考えています。そして、もう一つの目的には不動の学習をさせたくないという想いがあります。

 

 人は手足が動かないと動かさないでも生活が出来るように動作を修正していきます。例えば、左手が使えなくなった場合、あなたならどのようにペットボトルの蓋を開けますか?

 

ペットボトルの蓋を歯で押さえて右手でペットボトルを回して開ける?

大腿部でペットボトルを挟んで右手で開ける?

身体の一部や右手でペットボトルを押さえつつ、右手の手指で蓋を開ける?

など

 

このような方法を選択されるのではないでしょうか?

 

 そこに左手は参加していません。

 このように動かないならば動かないなりの動作を覚え、いずれか左手は動かないものとして扱ってしまいます。このようなことを不動の学習といいます。

 もしかしたら麻痺は少しずつ良くなっていたかもしれません。しかし、そのことに気づかず過ごすことで関節はこわばり・筋力は虚弱し、動く機能を失ってしまうのです。

 だから、動かなくても動かす練習を継続することが必要です。HALなどの機器を用いることで、少しでも動く状態を作り出し動作に取り入れる。そして動くことを忘れさせない。そんな想いも込めてセラピストは患者さんに向き合っています。

 

 一昔前であれば困難であったことも企業の想いや努力のおかげで実現できることも多くなりました。感謝しかありません。

 

 今回、到着したHAL機体はCYBERDYNE株式会社のご厚意でお貸し出し頂きました。製造している新規機体が完成するまでの繋ぎとなりますが、たくさん使用させて頂き、多くを患者さんに還元していきたいと思います。

 

                          記事担当:PT安齋

 

「リハビリの視点から~人工股関節全置換術を予定する方へ~リハビリ病院転院後、リハビリの進行に伴う痛みの出方と経過」

人工股関節全置換術を予定する方へ

リハビリの視点からシリーズ第四弾第五弾

 

手術が痛いのも、術後痛いのも簡単に想像できます。

その先が難しい。

 

痛みはいつまで続くの?

どのくらい痛いの?

リハビリ病院でのリハビリは痛いの?

 

まずですね、どうやら、当院への転院においては、

時に厳しいところだと脅されることがあるらしい。

 

しかもなかなかの脅しっぷり。

 

“しっかりリハビリする”ことと“厳しいリハビリ”とは、厳密には異なるわけですよ。

普通は、“厳しいリハビリ”と聞けば、“辛く、痛い”ことを想像してしまいます。

実際、そういったイメージに不安を感じたまま当院へ転院されてくる方が珍しくないんです。

 

 

まず断言します。

 

厳しさの捉え方は人それぞれですが、少なくとも非人道的で無機質な厳しさしかないリハビリなんてものはいたしておりません。

1人1人の状態と目的に合わせたメニューの選択と、機能の向上に合わせた活動量の増加により、変化、向上を実感できるリハビリ展開となっています。人工股関節置換術を理解し、多くの症例を経験しノウハウを持ち、充実のリハビリを提供できる病院体制と設備が整っていることが、中身の濃い、手厚いリハビリとして、退院してきた患者さんの変化の大きさに、いつしか“群リハは厳しい”というイメージを作り出した物と推察いたします。

 

 

しかし、時に患者さんが困り、悩んでしまう状態があります。

最たる物で、唯一と言っても過言ではない大問題。

それは、積極的なリハビリに伴う、痛みの出現か消えない痛みの持続です。

 

いつまで続くの?

なんで痛いの?

 

なんとかしてよ!セラピストさん!!!!

 

ここで我々の真価が問われます。

痛みと向き合い、治療介入と解決策に患者さんが納得と安心ができるよう動けるのか!

それができなければ不信に陥ってしまいます。

不信は疑心を生むと以前かきました。

この疑心は、広がります。

今後の生活への不安、選んだ病院への不信、そもそも手術したこと自体への疑心。

 

とても笑えない状態。

 

 

 

でも、当院では、笑い声と活気が絶えないんです。

 

なぜでしょう?

 

 

セラピストがしっかりと向き合うからです。

 

どんなことが起こっているのか?

 

 

 

さぁ。饒舌も加速する後半戦

やっと本題です。

 

術後のリハビリが順調に進んでくると、思わぬ箇所に痛みが聞かれます。

術後の傷部分は日毎に改善していくのですが、歩く量や歩き方からくる新たな痛みに悩む方がいます。

およそまとめてみます。

 

股関節周囲で聞かれる痛みの様子と場所

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①股関節の外側から少し後ろ側:中殿筋

この部分は、術後、著しく筋力が低下している代表例の場所。

理由は、手術中に多少の侵襲を受けている、股関節の変形に伴い脚の長さが短くなっていたものが、手術によって1~2cm、場合によっては2cm以上急激に脚を延長することになり、股関節周囲の筋肉は張り詰めた状態にあります。張り詰めた筋肉は収縮時にかかる負担が高まり、痛みに繋がりやすい状態にあります。

 

②股関節の外側から少し前側:大腿筋膜張筋

この部分も非常に短く張り詰めやすい筋肉です。後ろ脚を置いてくる、ちょうど蹴り出しのタイミングで最も延ばされます。歩幅が徐々に伸びてくると、負担がかかり痛みを生じやすい場所です。

 

③膝の外側から上にかけて:腸脛靱帯

お尻の筋肉や②の大腿筋膜張筋などが合わさって張り付く場所です。多くの患者さんで

この部分が非常に強く張り詰めており、痛みを生じることがあります。

 

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④膝のお皿の上下あたり:大腿四頭筋、膝蓋腱

大腿四頭筋という膝のお皿にくっつく長い筋肉です。これも短く張り詰めることが多い筋肉で、その張り詰め感は、膝のお皿周辺で痛みを生じさせる原因となることがあります。

術後筋力が落ちやすい場所でもあり、リハビリの進行に伴い、股関節以外の痛みとして出現しやすい場所です。

 

これら①~④の痛みの好発部位は、術後要因として人工股関節術による侵襲と術前右要因として変形性股関節症の進行に伴い生じた関節の位置関係の変化、筋肉の短縮(短く張り詰めた状態)といった要因が関係します。ここはリハビリ介入が大きな力を持ちます。

筋肉の長さを伸ばせるような介入と、広い範囲で力を発揮できるような筋力強化等を組み合わせ、対応していきます。柔軟性の向上と筋力向上により結果的に痛みが軽減していきます。さらに、急激な痛みの増悪や慢性的な残存が問題となる場合、服薬も取り入れます。医学的に問題がないか医師の判断のもと、運動方法、強度を調整し、決してリハビリが停滞することなく進めていく中で、やはり軽快していくことがほとんどです。

 

①~④以外にもアキレス腱や足首周辺、足の裏など股関節から遠い箇所でも痛みが生じることがあります。術後痛みなく歩けることが急激な負担を生むことになり、各所に痛みを生じさせます。

これらの痛みが術後早期の痛みと異なり、リハビリの内容や負荷量により起きてくる、いわゆる筋肉痛も含め様々な形で現れてくる痛みです。

痛みと聞けば不安に思うかも知れませんが、歩く速度や生活などが良い方向に向かっている実感がある時期であるので、痛みがあっても決して強い不安に陥る必要はありません。

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担当セラピストへの信頼もできてくれば尚更、不安を軽減できるでしょう。

 

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リハビリが進むと生じる痛みについて超大作でお送り致しました。

 

次回からは術後の筋力の様子ついてお送り致します。

 

 

                            記事担当:山﨑

大きな声を出すために

 私たち言語聴覚士は、病気の影響で声がかすれて小さくなり、聞き取りづらくなってしまった方のリハビリも行います。

 

 声がかすれてしまう原因のひとつとして、声帯がうまく閉じないということがあります。

 

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 声帯はこのように、発声時にはぴったりと閉じることで声が出ます。

 ですが、病気により声帯の筋肉・神経がうまく働かなくなると、発声時に声帯の間にすき間ができてしまいます。その結果、声がかすれて小さくなってしまいます。

 

 もう一度、大きな声を出すためにはどうしたらよいのでしょうか?

 声帯も筋肉なので、毎日トレーニングを続けることで、少しずつすき間が閉じるようになり、声が出るようになった方もいらっしゃいます。

 

 具体的には、机などを押して力を入れながら、「アー」と声を出すトレーニング、声の高さを変えながら発声するトレーニングなどがあります。

 

 また、ユニークなものとしては、こちらの「タピオカストロー」と使った訓練も行っています。

 

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 ストローをくわえながら、「ウー」と声を出したり、水をブクブクと泡立てたりすると、声帯がブルブルとふるえます。(のどに手を当てると分かります)その結果、声帯の筋肉に負荷がかかり、声のトレーニングにつながります。

 

                          記事担当:ST登丸



 

第57回日本リハビリテーション医学会学術集会

2020年8月19~22日、京都で行われた

第57回日本リハビリテーション医学会学術集会にて

当院から2名のセラピストが発表してきました。

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片麻痺患者に対し、ウォークエイドを立脚期に使用した場合、遊脚期と同等な効果が得られるか」 根岸徳太郎PT

 

脳卒中患者におけるCONUT scoreと食事摂取量・摂取カロリー・FIMの関係」

千田大貴PT

 

詳しい内容を知りたい方はコメントにてお願いします!

 

2名の感想です!

根岸PT

 ポスター発表では、感染対策により口頭発表はなく、質問表形式でありました。今回、演題が4800程度に対して、現地参加は880名ほどに留まりましたが、オンライン視聴は延べ44000程度の利用があり、新たな学会のあり方が示されたように感じました。実際にオンラインで講演視聴した中でのメリットとしては、今までは会場に足を運び、講演ごとに移動することで時間と労力が必要であったのに対し、オンラインでは会場以外でも自由に講演が視聴できることでき、本来時間的に見られない講演まで手軽に視聴できました。また動画をすぐに切り替えてより多くの講演にアクセスできる事がとても効率が良かったと感じました。総合的には、今回はしっかりとした感染対策の中でしたが、新たな学会のあり方として今回の様な開催方法も徐々にメジャーになっていくのかとも感じた3日間でした。

 

千田PT

 今回の学会は、スマートフォンタブレットのアプリまたはパソコンによるWebでの視聴登録を行い、動画アプリ「Zoom」にて該当日時にリアルタイムでの視聴を行えるといったもので、新鮮みを感じました。感染防止策として非常に有用であり、場所を選ばず視聴できることも利点であるとも感じました。また、例えば同時刻に聴講したいセッションが重なっていたとしても、アプリを通してセッションの行き来が行えたり、1つを会場内で聴講しながら手元では別のセッションの動画を視聴したりするなど、ある意味での贅沢な聴講も可能であったため有意義でした。さらに、質問等をアプリおよび動画サイト内で受け付ける方法であったため、例年よりも多くの先生方からご質問を頂ける点も良かったと思います。

 

今回の学会では以下の様な感染対策が取られたようです。(一部抜粋)

・ハイブリット開催

(事前登録することで動画アプリ「Zoom」にて該当日時にリアルタイムでの視聴を行える)

・参加者の行動ログの記録

・ポスターセッションでの発表中止(掲示のみ)

・学術集会アプリ上での混雑状況配信による、講演会場内混雑の回避

・学術集会アプリ上での質問投稿機能の導入による、講演会場での質疑応答マイクの廃止

・シンポジウム討論時、講演者間アクリルパネル設置による飛沫感染防止

厚生労働省新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)、京都市新型コロナあんしん追跡サービスの導入(参加者への登録義務付)による、感染者発生時の追跡対策

・懇親会、交流会等の中止

 

 

いまや、多くの場面で感染対策をする事がスタンダードになってきました。

上記の学会のように、

今までとは違う、新しい様式になることは

慣れるまでは大変かもしれませんが

便利になることもありそうですね!

 

発表者のお二人、お疲れ様でした!

 

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                          記事担当:PT小竹