群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

【推し活とQOL】

こんにちは、OTの蟻川です。

コロナ禍や寒波、戦争など、暗い話題ばかりの今日この頃。

喜びや癒しを欲してはいませんか?

 

こんなご時世に必要なもの…それは「推し活」ではないでしょうか。

 

推し活とは、好きな人や物を推すこと。

対象は芸能人やスポーツ選手、人以外でもアニメや動物、電車や温泉など多岐に渡ります。

 

推し活について調べていたところ、興味深いプロジェクトを見つけました。それは、

高齢者施設に入所されている方々が「推し」のサッカー選手を応援する、「Be supporters!」。

 

https://www.suntory-kenko.com/contents/enjoy/besupporters/

 

おそろいのユニフォームを着て、テレビの前で試合を観戦。大きな声で応援したり、勝敗に一喜一憂したり…とても楽しそうです。

中には、スペイン出身の選手に応援メッセージを届けたくて、スペイン語を勉強し始めた方もいらっしゃるようです。推しの力は凄い…!!

 

QOLの向上に大きな効果をもたらす推し活。

注意点としては、「推しへの出費は程々に」といったところでしょうか…自制心は大事ですね。

 

                              記事担当:OT蟻川

ホワイトカラーは長生きできるか

 椅子に座りっぱなしは、短期的にはエコノミークラス症候群を誘発します。

 

 怖いですね。

 このような急激な体調変化は病気になったことがわかりやすいですし、短期的に気を付けることもできるでしょう。

 

 しかし、長期的にはどうでしょうか。

 

 米テレビ局は「どんなに運動する習慣があっても、長時間の着席は早期死亡率を上昇させる」と発表しました。

 1日中座りっぱなしの生活を送ることは、心筋梗塞脳卒中などの心血管疾患のリスクや死亡リスクの上昇と関係することが知られています。

 対策として、「中強度から高強度の運動をする」により死亡リスクは下がるという報告がされてきました。

 

 このほど、米コロンビア大学の研究者らは、「強度にかかわらず、運動をすれば、座り続けることによる健康被害を減らせる可能性がある」ことを示しました。

 

 対象となったのは、米国の45歳以上で、脳卒中リスクに人種差や地域差などを検討した「REGARDSスタディ」に参加した人々です。その人々は、2009~2013年に、腰に活動量計を装着する検査を受けました。7日間連続で、起きている間は加速度計を装着する生活を送り、1日に10時間以上の装着を4日以上できていた7999人(平均年齢63.5歳)を選び、今回の分析対象にしました。

 

 活動量計によると、対象者の低強度活動時間は平均188.0分/日で、中高強度活動時間は平均13.2分/日でした。装着時間の77.6%は座位で過ごしていました。

 

 分析では、1日の座位時間のうちの30分を、30分の低強度活動に置き換えると、死亡リスクが17%低下することが示唆されました。さらに、30分の中高強度活動に置き換えれば、リスクは35%低下することが示されました。

 

 次に対象者を、通常の運動時間が少ない人々と、通常の運動時間が長い人に分けて、運動への置き換えの利益を調べました。1日の活動量計装着時間に占める運動時間が、集団全体の中央値より下だった人々では、低強度活動または中高強度活動への置き換えが、死亡リスクを低下させることが示されました。一方で、運動時間が集団全体の中央値より上だった人々では、運動への置き換えの利益は見られませんでした。

 

 なお、今回の研究では、連続する座位時間に中断を加えるだけでは、死亡リスクに影響は認められませんでした。

 

 以上より、座りっぱなしの生活による死亡のリスク上昇を軽減するためには、運動への置き換えが有効であること、運動強度が低くても、30分の置き換えが利益をもたらすことが示唆されました。

 約8,000人の成人を対象とした研究では、年齢・性別・人種・BMI・運動習慣に関わらず、座っている時間が長い人ほど、早期死亡のリスクが高まることが明らかになりました。

 

   エコノミークラス症候群の予防法 座る時間が長い人の対策にも 官邸twitterからいただきました


 技術革新に伴い、パソコンやスマートフォンによって、様々なことが遠隔でできるようになり、私たちの生活は日々便利になっています。

 それと同時に、私たちは昔よりも座る時間が長くなっています。

 

 コロンビア大学の数年前の研究では、成人の1日の着席時間は平均9~10時間でした。

 しかし、現在では1日当たり13時間以上座っている人の割合が大幅に増え、1日11時間未満の人に比べて、死亡のリスクが200%高くなるという結果も発表されています。

 

 座りすぎは、脚の筋肉を長時間動かさないことにより代謝が悪くなり、糖尿病や心臓病、肺塞栓、乳がん、子宮体がんのリスクを高めます。

 

 専門家は、立ち上がって周辺を歩いたり、ストレッチをしたりするなど、簡単な運動を兼ねた休憩を30分ごとに取ることを勧めます。

 

 実際に、30分に1度休憩を取る人は、長時間着席している人と比較して、早期死亡のリスクが最も低かったことも明らかになってきました。

 

 「Sit Less, Move More(座っている時間はより短く、動く時間はより長く)」は、アメリカ心臓協会が奨励しているガイドラインです。

 

 米国疾病対策予防センターでは、1週間で2時間30分の適度な強度の有酸素運動と、1週間に2日以上の筋力トレーニングを推奨しています。

 

 しかし、運動することの大切さよりも「座り続けることの危険性」と「30分ごとに立ち上がり、健康リスクを減らす必要性」が大事です。

 

 また、年齢が上がるほど、着席時間が長くなるというデータもあります。

 私たちは、加齢に伴って、身体的かつ精神的に機能が低下します。総務省統計局による調査では、25~34歳の若者と、65~74歳の高齢者の1日の時間の使い方を比較したところ、高齢者のグループの着席時間は、若者のグループの約2倍であることが明らかになっています。

 つまり、私たちは普段からよほど意識しなければ、筋力と体力の衰えに合わせて着席時間がどんどん長くなります。

 さらに日本は勤勉で、労働時間の長い国とされています。

 例えば、日本の一般企業に勤務する正社員は、平均で年間約2,000時間働きます。

 ドイツやフランスと比較すると、400時間ほど長く、日本は世界的に見て労働時間が長く、かつ着席時間も長い、「早期死亡リスクを高める労働環境」です。

 

 そのため、最近では、立ったまま仕事をする「スタンディングデスク」や立ったままのミーティング、立ったまま食事をするスペースなどを導入する企業も増えています。

 

 また、スマートフォン・アプリやスマートウォッチなどで、座り癖やストレスの度合、休憩が必要なタイミングなどを知らせてくれるアラーム機能の付いたものも、利用者が増えています。

 

 日本では、オフィスワーカーをはじめとした、日常的に長時間座る習慣がある人を「座りっぱなし症候群」とも呼び、問題視され始めています。

 勤勉で真面目な文化は世界に誇れますが、それが原因で死亡率を高めるのは非常に残念です。

 ぜひ明日からと言わず今日から、30分ごとに軽いエクササイズを兼ねた休憩を取ることを意識しましょう。

 

 ちょっと変わった方法で恐縮です(^_^;)。

  

 落ち着きがない人の方が長生きできるのかもしれません(笑)。

 

                記事担当:エコノミークラス症候群要注意な坂本

 

ロジャーズの3原則

 こんにちは。今回はロジャーズの3原則について紹介したいと思います。

 聞いた事があるようでないような、言葉は知っているけど内容は知らないという方、いるのではないでしょうか。

 

 医療業界全般に、患者さんとお話しするにあたり、よく「傾聴」という言葉を聞きます。そこで私は最近「傾聴」について調べました。まず、傾聴とはなにか、どのような人に傾聴が必要なのか、どうしたら上手に傾聴が出来るかについて知りたかったからです。

 そこで気になった言葉が今回のテーマであるロジャーズの3原則です。

 

 ロジャーズの3原則とは、アメリカの心理学者であるカール・ロジャーズが提唱した「傾聴」の3つの構成要素を表すものです。

 その傾聴の3要素とは①共感的理解②無条件の肯定的関心③自己一致です。

            

それぞれ詳しく紹介します。

 

①共感的理解

相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとすること

 

②無条件の肯定的関心

相手の話を善悪の評価や好き嫌いの評価をせずに聴くこと。

相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景を肯定的な関心を持って聴くこと。それによって話し手は安心して話が出来る。

 

③自己一致

聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくいときは分かりにくいことを伝え真意を確認すること。分からない事をそのままにしておくことは自己一致に反する。

 

これが傾聴の3要素とのことです。

 

 ただ話を聴いていることは傾聴とはいえないのですね。勉強になりました。

 私たちリハビリ職はもちろんですが、他の職種の方にも「傾聴」する場面があるのではないでしょうか。上記に紹介したことは気持ち次第で実践できることだと思います。良好な関係作りの一つとして私も実践してみたいと思います。

 

                              記事担当:PT田沼

ノンバーバルコミュニケーション

 コミュニケーションにはバーバルコミュニケーション(言語を使う)とノンバーバルコミュニケーションがあります。今回はこのノンバーバルコミュニケーションについてお話しします。

 

 そもそもノンバーバルコミュニケーションとは何なのか?と思う方もいるかもしれませんが、ジェスチャーや表情、声の調子(声の大きさ・高さ)、パーソナルスペースや香り、服装などの言語以外の要素の事です。

 アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアン氏が唱えた「メラビアンの法則」というものがあり、コミュニケーションにおいて話の受け手が受け取る情報を100と仮定した場合、話し手から受け取る情報として「言語情報は7%」「非言語情報は計93%」になるそうです。

            

 このノンバーバルコミュニケーションは相手に安心感や話しやすい雰囲気を作り、患者さんとの信頼関係を築くうえでも重要だと思っています。また、失語症の方とのやりとりでは理解が深まることもあります。

 同じ「おはよう」と言う挨拶でも無表情でボソボソ低い声でと言われるより、笑顔で元気に明るく言われた方が、印象が良いと思います。コロナ禍でお互いマスクをしているので表情も伝わりにくいかもしれませんが、患者さんに『この人恐そうで話しにくい。本音は言えないな』より『この人なら話しやすそう。何でも話せるかも』と思っていただけるよう、ご挨拶していきたいと思います。

 

                              記事担当:ST田村

自主練習の継続のために

 寒い日が続いていますね。寒すぎて自宅でもあまり動きたくなくなるのは僕だけでしょうか?どうしても寒い時期は活動量が下がってしまいますよね。

                

 僕らは、患者さんが入院生活や自宅で行うための自主練習を指導させていただく機会があります。

 自主練習は退院後の身体機能の維持・向上を目的に個々に応じた運動を指導させていただいています。

 ただ、実際に指導した後にいざ自主練習の具合を聞いてみると「寒いと動きたくなくって」や「やろうとは思っているんだけど、なかなかね…」のように継続できない方が結構います。もちろん継続して出来ている方はいますよ!笑

 実際、生活の中に自主練習を入れ込むのは容易なことではないようです。

 気持ちはわかります…。

 

 そんな自主練習ですが、少しでも継続してもらえるように以下のことを意識して指導させていただいています。

 

 まずは【目標をしっかり持つ!】ということです。

 自主練習をなんのためにやるのかを一緒に考えたいと思います。

 「歩けるようになりたい」「足の力をつけたい」でもいいと思いますが、出来るだけ具体的な方がいいです。例えば「買い物に行けるようになりたい」とか「1人でトイレに行けるようになりたい」など明確な目標があるとモチベーションUpに繋がります。目標のレベルも簡単過ぎても難しすぎてもダメです。達成可能で適度な目標になるように患者さんと相談しながら決めています。

                

 次に【適切な負荷量の設定】です。いくら必要な訓練だからって全てをやろうとしたり、張り切っていっぱい訓練をしようとしたりすると長続きはしません。はじめは少し物足りないくらいの簡単な物から始められるように指導しています。まずは内容よりも継続することが大切だと思っています。本人の心が折れないような調整が必要だと思います。

                

 最後に大切なのは【達成感を味わってもらうこと!】です。自主練習をやっていても効果を感じられないと嫌になってしまうことがあるかもしれません。自主練習によりなにか出来た時には素直に一緒に喜んだり、誉めてあげるように心掛けています。また、自主練習のチェックシートを付けてもらうことで、達成感が得られたり、単純にやり忘れを防げたりするので場合によっては活用しながら指導を行っています。

               

 

上記のようにセラピストは色々なことを考えて患者さんに自主練習を立案しています。自宅で自主練習やトレーニングをやりたいと思っている方は、今回の話を元に自主練習を考えてみて下さい。近くに相談できるセラピストがいれば相談してみるのもよいと思います。

 

                           記事担当:PT MACHIDA

いただきました

 実習指導に対する感謝状をいただきました。

 

 実習指導については、患者さんや他部門のスタッフにも大変お世話になっております。

 

 患者さんにとって実習生に見られたり、質問されたりすることはご迷惑だと思います。しかし、実習生や見学者に我々が実施している療法を系統立てて説明することや、指導すること、質問に答えることはスタッフの研鑽や成長に大きく関係していると思います。

 裏を返すと、実習生がほとんどいない病院は、スタッフの教育や療法の提供に不安があるのかもしれません。

 

 群馬大学に限らず、県内を中心に今年もPTOTST合わせて40名を超える実習生の受け入れが予定されています。

 彼らはそれぞれ理学療法士作業療法士言語聴覚士になる予定ですが、今年も療法士のたまご達の成長にご協力をお願い致します。

 

                            記事:部長さかもと

 

~オーバートレーニングに気をつけましょう~

2023年、新年になりあっという間に半月ほどが経過しましたね。

本年も皆様の健康に役立つ内容をお伝え出来れば幸いです。

 

みなさんは今年の抱負・目標は決まりましたでしょうか?

新年に入り、僕は昨年からの目標であった、

「スポーツジムに通う!」ということを始めることができました!

 

今までは自宅でできるトレーニングを1年半ほど行っていましたが、

ここしばらく変化を見いだすことができず、モチベーションも上がりづらくなってしまいました。そこで、今までスポーツジムに躊躇していましたが、勇気を出して通ってみようと思い、申し込みをしてみました!(新年キャンペーンも大きな理由です。。)

 

申し込みを行う前に、時間制で体験できたため、

人生初のスポーツジムでのトレーニングに挑戦してみました。

もちろんジム初心者なので機械の使い方は説明書を熟読し、

その日は上半身のトレーニングを行おうと決めていました。

 

初めての機械トレーニング、楽しくてつい、休憩をあまりとらずに

胸周り、背中、腕の筋肉をどんどんトレーニングしていました!

 

そして翌日、当然のように筋肉痛に見舞われました。

その翌日も、翌々日も………

特に右腕の筋肉痛が7日ほど続いてしまいました。

これは完全に「オーバートレーニング」というものでした。

 

「オーバートレーニング」について、少し古い文献ですが、簡単に説明いたします。

「オーバートレーニング症候群」とは、過剰なトレーニングのパフォーマンスに

より、慢性疲労に陥り、パフォーマンスが低下し、短期間では回復しなくなった状態のことで、ストレスには心身両面がある、とされています。

 

原因としては、大きすぎるトレーニング負荷、急激なトレーニング負荷の増大、休養・睡眠不足、栄養不足、仕事・勉強・生活での過剰なストレス、風邪の回復期間の不適切なトレーニングなどです。

 

 

 

この症候群は軽症、中等症、重症に区分され、重症になってくると日常生活での症状も強く、ジョギング程度の運動もつらく走れない、身体症状と共に精神症状もみられてくるようです。精神症状が強くなってくると、気分障害うつ病など)に陥る危険性もあるようです。

 

治療法としては十分な休養と栄養摂取が中心になるようです。起床時の疲労感がなくなることが目安になるようです。

単に「トレーニングのやり過ぎ」と考えてしまうと、大きな怪我に繋がってしまったり、仕事のストレスも合わされば大きなミスやトラブルになってしまったり、、、

 

目標を掲げて頑張っていくことはもちろん素晴らしいことではありますが、

何事も適切な量でこなしていくことが必要かなと思います!

やる時はやる、休むときはしっかり休む、僕はこの言葉を肝に銘じて

今年1年、トレーニングを適度に続けていければと思っています。

 

みなさんも、適度に、目標に向かっていけるきっかけになれば幸いです。

みなさんの目標を応援しています!!!!

 

 

 

                         記事担当:理学療法士 相場

「雪道で転びにくい歩き方を調べてみよう!」

相変わらずの寒さで身も心も冷える思いをしておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

当群馬リハビリテーション病院がある中之条町は朝7時半に-3℃前後の気温が続いております。

 

年明け1月ごろと言えば、雪がよく降る時期と思います。

昨年12月中~下旬にかけて日本海側を中心に大寒波が襲来していたのは記憶に新しいところです。

当院でもクリスマス期に彼方の山まで白む雪がしんしんと降っておりました。

 

雪が降ると心配なのは路面の凍結なのは全国共通でしょうか。

降った初日こそまだいいですが、人や車によってデコボコに踏み固められた雪が翌日カチコチに凍り、移動に大きな制限をかけてくるのはよく見る後傾と思います。

さらには、溶け果ててアスファルトがいつもの色に戻ったと思ったら凍っていた、ブラックアイスバーンのような事例も少なくはありません。

 

本稿では凍結路における転倒を引き起こしにくい歩行方法を、文献や先行研究を参考にしながら述べていきます。

凍結路における歩行では経験的に「すべりが起こらないように歩く」事を意識されるかと思います。

雪や凍結路を経験されたことのある人は俗に言う「ぺたぺた歩き」をイメージ出来ると思いますが、これはいわゆるペンギンのような「小さい歩幅で」「真上から地面を踏み」「足の裏全体で地面に着地する」歩行となります。

 

ところで、すべりとは床面に対して最大静止摩擦力を越える力が発生する事と同義と言えます。

言い換えれば、前後方向にかかる力が摩擦の限界値を超えたとき、すべる動きに変わるということです。

図では「とある物体」としていますが、人間の足でも同様で、足の接触面の摩擦よりも大きい力でつま先を蹴ると滑ってしまうというわけです。

これを踏まえて、すべらないように歩くためにはどうすれば良いでしょうか。

細かく述べれば、垂直方向の力が大きくなるよう真っ直ぐ地面を踏むようにしつつ、前後方向の力が小さくなるように静かに足を着いたり離したりして床面の摩擦力を越える力を出さない事が転がらないコツと言えます。

早い話が足全体でぺたぺた歩こうという話ですね。前述のペンギン歩きのとおりといえます。

もちろん、凍結路は全く平坦ではないし、踏み固められたでこぼこ氷のために着地も簡単では無いためこの限りでは無いです。あくまで凍結路での基礎となる歩き方と思って下さい。

 

 

さて、横串らの報告によれば、健常者における模擬凍結路での歩行は乾燥平坦路面と比較して、「立脚期が延長し」「(床反力計による)前後分力が平坦化し」「立脚期での膝関節・股関節の屈曲が増大し」「立脚期での股関節・膝関節伸展モーメントが増大した」という差が合ったようです。

股関節・膝関節の屈曲増大・伸展モーメントの増加に関しては確かにと納得出来る内容です。要するに膝を伸ばさず、重心が低い位置を保ちながら歩くわけですから、転倒したときのエネルギーも小さくなると考えられます。

また、垂直方向の力を減らさないように歩く工夫もされている事が伺えます。重心の高さを同じに保つ事で垂直方向の力が減らず、垂直抗力を高く保ったまま歩ける(静止摩擦力が高い状態を保つ)ようにしているわけですね。

この情報を踏まえれば、前述のぺたぺた歩きも人間の経験則から自然に編み出された手法かと思われます。

(なお、横串らはこの情報を踏まえ大腿義足の開発をしていたようです。)

 

凍結路と言っても一概に状況が固定出来ないものであるため、述べるときりの無い話にはなりますのでこの辺りで締めたいと思います。

これは完全に転倒を引き起こさない歩行ではないという事は承知して頂ければと思います。

歩いているのが自分だけであれば転倒も起きにくい歩き方とは言えますが、回りに人や障害物があればもちろんリスクは増大します。

状況によっては転倒が発生するという事を念頭に置きながら、回りの状況に合わせた安全な歩行を心掛けてください。

 

長文、失礼しました。

 

参考文献

横串ほか, 凍結路面に適した大腿義足の開発. 日本義肢装具学会誌, 17(2): 106-111, 2001

 

                              記事担当:OT大塚

アルコール消毒の原理と手荒れ

みなさんこんにちは!

理学療法士の池田です。

寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。    

 

新型コロナウイルスの感染者数もいまだ増減を繰り返し、

落ち着かない今日この頃。

 

そんな中で、日常生活において当たり前のようになったのが

アルコール消毒ではないかと思います。

 

スーパーやコンビニの入口、ショッピングモールなどいたるところに

置いてあります。

ご自宅で使用している人もいるかもしれません。

 

私自身、病院でも自宅でも使用していますが、

アルコールでびしょびしょになった自分の手のひらを見て

ふと思いました。

 

「(ウイルスがついていると仮定して)

この手のひらの見えない部分で何が起きているのだろう」と。

 

 

ウイルスは表面構造からエンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスの

2種類に分けられます。

エンベロープウイルスの方は脂肪の膜が表面を包んでおり、

アルコールによって膜が破壊されることでダメージを与える事ができます。

 

新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは

エンベロープウイルスであるためアルコール消毒が効果を発揮するそうです。

 

 

ちなみにノンエンベロープウイルスは、

ノロウイルスロタウイルスが挙げられます。

 

そんなアルコールの脂質への影響ですが、

人間の皮膚にも影響を及ぼします。         

 

皮膚に付いたアルコールが揮発する時に、

皮膚の水分を奪ってしまうため、乾燥状態を引き起こし、

手荒れにもつながってしまうのです。       

普段も患者さんに、

「手荒れがひどくなるから手を洗いたくない・消毒したくない。」

と言われます。

 

私自身も手が荒れてくると、そう思うときがあるので、

ハンドクリームなどでケアをするようにしています。

 

 

いつ終わりがくるかわからないコロナ禍ですが、

アルコール消毒と手のケアをセットにして

上手く乗り切っていきたいところです。

 

                             記事担当部署:PT

【おでかけ時の便利情報】

2023年になりました。1年が早いです。

 

いきなり余談ですが年齢を重ねると月日が早く感じることを「ジャネーの法則」というらしいです。

 

そして中之条では、心配ないということを、方言で「あんじゃーね」と言います

 

こういったダジャレの様な事を言い始めるのは、脳の老化が原因で50歳を過ぎると脳の制御が弱まりダジャレを言いまくるとのこと(何よりクオリティーが低い。。)

 

親父ギャグというように男性に多いですが、その理由として男性は何らかの言葉を耳にすると「その言葉と、似た音の言葉を連想しやすい為」のようです。。

 

女性に少ないのは、女性は何らかの言葉を耳にすると「思い出や情景、体験を連想しやすい為」だそうです

 

その為、「3週間前に高崎に行った時も言ったろ。なんども言わせるんじゃない!」と妻に激怒されながら諭させるのは致し方ない事なのです。

 

女性は情景までハッキリと覚え、引き出しにしまい、自由自在に取り出す。

自身が意識して言動に気をつけようと思う今年の抱負…。

 

 

前置きが長くなりましたが、本題に入ります

 

以前入院していた患者さんから教えて頂いた、公共交通機関を利用して群馬から東京に行く際便利だった事を教えて頂いたのでお伝えしたいと思います。

この方は、左片麻痺で 短下肢装具・杖使用し歩行できますが、長距離は休憩が必要という特徴があります。

 

 

①車椅子の貸し出し(JR)

公共交通機関を利用する際、駅構内のみですが車椅子が必要な際は、駅で車椅子を借りたいとお願いすると貸してくれます(当日貸出) 改札からホーム、電車内、座席へ誘導してくれます。

 

②車椅子介助

出発地の改札で駅員さんに車椅子介助をお願いできる。

また、座席に座るまでや、電車内の車椅子スペースまでというように場所の希望も可能

更に、目的地の駅(行き⇔帰り)で駅員さんに改札を降りた後の行きたい場所を伝えるとそこまで介助して頂けるとの事

例えば、タクシーに乗りたい・車に乗りたいというように伝えると、タクシー乗り場や駐車場まで誘導してくれます

 

上記の様に常に駅職員同士がしっかり連携しているようです。

降りる駅や、乗り換える駅への連絡は駅員さんがしてくれています。

元患者さんの感想として、1番は電車から乗降の際周知されているため精神的に安心してゆっくり乗降できた事が良かったとのこと。

安心して円滑に東京の往復が可能だったとお話ししていただきました。

 

コロナ禍でなかなか遠出も難しいかもしれませんが、知っておくと便利だと思います。

 

今年もよろしくお願い致します

 

                         記事担当:作業療法室 丸山