群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

ヒートショック

 みなさんもう聞き慣れた言葉かと思いますが、日々寒さも強くなり寒暖差があるので季節になってきたので今回はヒートショックについての話をします。

 

 

ヒートショックが起きやすい場所

 

ヒートショックを起こしやすいのは、特に冬場の冷え込んだトイレ・洗面室・浴室など、極端な温度差がある場所です。トイレも、排便でいきむと血圧が上がり、排便後急激に血圧が低下するため、ヒートショックが起こりやすくなります。

                                                  

 

ヒートショックになりやすい人

    飲酒・食事・内服直後の入浴     

    一番風呂

    深夜に入浴  

    熱い湯(42℃以上)に、首まで長くつかる

  • 以下のような居住空間である
     ・浴室・脱衣所・トイレに暖房設備がなく、冬場は寒い
     ・浴室がタイル張りで窓があり、冬場は寒い
     ・居間と浴室、トイレが離れている

 

ヒートショックを起こさないための予防法

入浴についての注意点

・入浴前後に水分補給をする   ・食後1時間以上空けてから入浴する

・お酒を飲むなら入浴後に    ・部屋間の温度差をなくす

・ゆっくり温まる        ・浴槽の湯温を低め(3840°程度)にする

・長湯をしない         ・浴室に手すりをつける

 

トイレでの注意点

・寝室はトイレの近くにする       ・トイレに暖房器具を置く

・いきみすぎない

 

最後に・・・

 何よりも、高齢者ご本人とその家族が、トイレや入浴時にヒートショックが起こりやすいことを認識しておくことが大切です。

 そうすれば、ご本人もゆっくりと温度に慣れるように注意して行動したり、ご家族も入浴中に声をかけることができます。ヒートショック発生の認識があるのとないのでは、危険性は大きく異なるのです。

 これから冬も本番になります。元気に年を越せるようにみなさん体調管理には十分注意しましょう!!

 

                          記事担当部署:作業療法