今年も残りわずかとなりました。
新型コロナウイルスの流行が続く中でインフルエンザも大流行しているという
話を聞きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
県衛生環境研究所によると、1週間の1医療機関当たりの平均のインフルエンザ患者数が、
国が定める警報発令の目安を上回ったことから、群馬県内全域にインフルエンザの警報が発令されたようです。警報の発令はコロナ禍前以来の4年ぶりだということです。
この4年間「感染対策!」という言葉をたくさん耳にしてきて、
今では当たり前になっている感染対策。
その感染対策の1つである手洗い・手指消毒について書きたいと思います。
先日いつも通り手指消毒をしていると、なんだかヒリヒリするなぁと思い、
手をみてみると「手荒れ」が…。慌ててハンドクリームをたっぷりぬりました。
今ではスーパーや飲食店、医療機関等の施設入口には必ず設置してある手指消毒。
この手指消毒、コロナ禍以前に比べて使用頻度はかなり増加したと思われます。
手指消毒の使用頻度が多くなった現在、手荒れで悩む方が
増加しているのではないでしょうか。
手荒れが起こる原因は、皮脂分泌量の減少や血流低下、皮膚の乾燥、
肌バリア機能が低下し肌細胞が破壊されていくことで起こります。
手の皮膚は皮脂腺が少ない部位であり、水仕事や空気の乾燥等で外部刺激を受けやすく、冬の時期は冷たい空気と乾燥により血流も悪化しやすくなるため手荒れが起こりやすく
なるのだそうです。
ではここで1つ。
手洗いと手指消毒は使い分けていますか?どちらもするべきなのでしょうか?
厚生労働省や国立感染症研究所のウェブサイトでは、「新型コロナウイルスや
インフルエンザウイルスなどに対しては、石鹸による手洗いのあと、アルコール消毒は
不要。流水で手洗いができない場合には、アルコール消毒を使用しましょう」
と情報発信しています。
「石けんでの手洗い後手指消毒をすれば完璧!」と思っていた私ですが、
どうやらそれでは皮膚にとってのダメージが大きいようです。手も荒れて当然です。
そのため、家庭やオフィスなど水が使える場面ではアルコール消毒は使わずに
基本的には石鹸による手洗いを行い、皮膚への負担の大きいアルコール消毒は、
外出先など水が使えない時の使用にとどめる。
このように場面に応じて使い分けることで、皮膚の健康を守りながら、
より少ないダメージで感染症対策を続けることができます。
最後に「手荒れ対策」を紹介します。
①こまめな保湿
まずは乾燥と外部刺激を予防、そして潤いを与えて保護する。
ハンドクリームや保護剤で乾燥予防。化粧水等で水分を補うことも効果的!
②マッサージで血行促進
ハンドクリームなどで保湿した際に一緒にハンドマッサージをすることで血流改善!
③熱い湯での手洗いはNG
ついお湯で手洗いしがちですが、皮脂も一緒に洗い流してしまいます。
なるべく低温のぬるま湯で、肌に直接触れる石鹸やハンドソープは、洗浄力の強いもの
を避け、皮脂の喪失を防ぎましょう。泡でつつむようにやさしく洗います。
④スペシャルケアは就寝時の手袋
手袋をすることで保湿した手を保護・保温し手荒れの改善を促します。
就寝時はたっぷりとハンドクリームや保湿剤を塗った後、綿や絹製の保湿用手袋を
装着するとより効果的!
寒くて乾燥もしていて体調管理が難しい時期ですが、
クリスマスやお正月等のイベントも多く美味しい物もたくさん食べられる時期です。
栄養をたくさんとって楽しい年末年始をお過ごし下さい。
記事担当:PT田沼