群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

日記

リハビリする病院、病棟をえらぶ

11月の平均気温は全国的に平年より高い予想だそうですが、当院の周辺では紅葉が加速しています 沢渡温泉口もこんな感じに変貌を遂げました(昨日朝撮影) 週末には見頃を迎えそうです さて、表題にあるリハビリする病院、病棟を選ぶということですが、 下の…

ロコモティブシンドロームの影響

ロコモに陥ることは運動器に悪い影響を及ぼすので、散歩や運動習慣を持った方が良さそうだと過去数回にわたりお伝えしてきました。 要介護になった原因として、ロコモティブシンドロームは約1/4を占めます。 身体活動や運動の不足も同様で、実は日本人の…

転倒と怪我

少し古いデータですが、平成22年度高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果によれば、 (内閣府調査) 転倒する割合は、年齢層が上がればその分増えるようです。 85歳以上では一年間の転倒経験は2割近くに達します。 転倒する場所は、庭が多いとの事です…

歩行リハビリテーション研究会

歩行リハビリテーション研究会 東日本情報交換会 というのが、今回参加した研修会のテーマです。 何をしているかといいますと、 これですが、要は歩行アシストを有効に臨床応用するにはどうすべきかというテーマで、勉強会を行っているわけです。 研修会は、…

参加証が届きました

参加証が届きました。 発表する予定ですが、準備が何もできていない((T-T))。 脳卒中患者さんに歩行アシストを使用し、 歩行自立度で二群分け(歩行自立群、見守り群)した。 両群共に歩行速度は改善、 しかし、見守り群では平均歩幅が伸びなかった。 脚の…

小川かつみ先生

当院では、小川かつみ参議院議員講演会を群馬会館で開催しました。 テーマは「リハ専門職をとりまく危機と社会から求められる人材とは」でしたが、今回は内容には触れません。 開催直前、小川先生と雑談していると、 「僕みたいなどこの馬の骨ともわからない…

Walkaide®

院内報の内容紹介です。 今回はウォークエイドを取り上げます。 歩行時の電気刺激機器です。 当院では短下肢装具からの離脱をすることを目的に利用しています。 10日間の利用で、脚の運びがスムーズになり、歩行速度が上がっています。 最近では県内6病院で…

歩く速さ

Perryらは、歩行速度により屋内の日常生活や屋外での歩行能力を細かに分類した研究を報告しました。 歩行速度が0.4m/s以下では外出は難しいこと(10mを25秒)、0.4-0.8m/sでは屋外歩行は可能ですが、近所のお店などに制限されること(10mを12.5~25秒)、0…

脳卒中患者さんの入退院時FIM変化

FIM(機能的自立度評価法)は、18項目でADLを点数化しますが、今回は13項目の運動項目合計が入退院時でどのように変化したか調査しました。 FIM運動項目(FIMM)は最低13点~最高91点で表されます。13点がすべての項目で全介助、91点はすべての項目で自立で…

温泉がしみる季節

表題の通り、温泉がしみる季節がきました。 私も個人的には、この季節の露天風呂が一番好きですが、今日は入浴の効用についてのお話しをします。 入浴はどこに効果があるのかですが、 ①リラックスできる ストレスで緊張しているときは、交感神経が働き、血管…

回復期リハ病棟協会10項目宣言

2003年頃にはケア10項目宣言が出され、回復期で行うべきケアの指針が出されました。当時これはかなり画期的で、驚きましたが、この宣言が更新されましたのでご紹介します。 入浴は週3回と、当院と同等になりました。入院中であっても普段と同じ生活をす…

肺炎と歩行時間

「高齢者の肺炎死亡リスクが、1日1時間以上の定期的なウォーキングによって低下」という報告がされました。 参加者は65~79歳の日本人2万2,280人。 四角は条件。左右の楕円は一日あたりの歩行時間で、矢印は左に比べ右はどの程度肺炎による死亡リスクに差が…

広報誌

「真ごころ」という病院広報誌が当院にもありますが、夏に刊行された特集に理学療法室の紹介をさせていただきました。 まずは横長のスタッフ写真。以前医療体育の紹介をしていますので、医療体育部門を除く、理学療法室スタッフ全員の写真です。 365日体…

民生委員・児童委員の見学

35名ほどの見学を受け入れました。(写真はADL室) 民生委員の方々でも、医療と介護の区別は難しく、最近の医療介護の制度を説明することの難しさを感じました。 そのなかで、質問のあった項目を紹介します。 Q.入院治療費はいくら掛かりますか? A.保険の…

締切間近

小川先生の講演会申し込み締切が近くなりました 申し込みがまだの方はすぐに連絡をお願いします ほとんどの方がメールで申し込みをいただいております。 日曜が締切となっていますので、失念無きようお願い致します。

予演会!

下記学会発表の予演会を行いました。 当院からは3年連続で発表していますが、今回はこれでチャレンジします 質疑応答で20分以上行いましたが、このスライドの右肩上がりが、やる気と今後の発展を暗示しているようです。 当日はがんばってください! 記事…

夕食のタイミング

食事のタイミングとエネルギー消費量の変動を表したグラフがあります。 19時よりも早い時間に夕食を摂ると、寝るまでの時間、エネルギー消費量が高い状態が続きます(青いグラフ)。 しかし、22時頃夕食を摂るとどうでしょう。寝るまでの時間が短いばか…

自転車事故

平成28年の都道府県別の通学時事故件数ランキングで、 群馬が中学、高校ともに事故率が全国ワーストとなりました。 いずれも「自転車の安全利用促進委員会」がランキングをまとめ、 発表をするようになった26年以来3年連続だそうです。 このグラフは2年…

中殿筋ストレッチ

変形性股関節症で痛い思いをされている方がいらっしゃると思います。 今日紹介するストレッチは、人工関節置換術をされた方はしてはいけない方法ですが、痛みが出はじめたくらいの方を対象にご紹介します。 変形性股関節症の発症には体重増加が関与しますが…

3動作歩行と2動作歩行

杖を一本持って以下のように歩く方法を3動作歩行といいます。 以前は常時2点支持歩行と言っていましたが、最近はほぼ死語のようで、こういう表現をする学生さんも見かけなくなりました。 この絵では健脚が患脚と比べ、前に出ていますので”前型歩行”になっ…

短下肢装具

以前、義肢業者さんからtoe off®という短下肢装具を一式戴いたというお話しをさせていただきました。 この短下肢装具ですが、既製品でカーボン製であり、強度は比較的強い印象です。靴の中に装具ごと入るので、装具を靴に入れてから靴を履くようにすると、装…

体操・プールデビューしました!

皆さん、こんにちは。大分季節も秋めいてきて、朝晩は特に肌寒くなってきましたね。 私が医療体育(MST)に異動した際は体育館も大分蒸し暑かったのですが、今では逆にすこし上着が欲しいかなと感じる日も多くなってきました。 こちらは先日、屋外歩行に行っ…

肩凝ってませんか

いきなりすみません。私のことです。 先日、肩こり改善の運動について、当院のPTに話していただきました。 様子は写真で見ていただきましたが、具体的な運動は特にお示ししませんでした。 そこで、今日は一つだけ。 この運動はきちんとやるとなかなか大変で…

睡眠とリハビリ(運動学習)

以前にも寝ることをテーマにいくつか記事を紹介しました。 https://blogs.yahoo.co.jp/spanakanjo/66444855.html https://blogs.yahoo.co.jp/spanakanjo/66443796.html https://blogs.yahoo.co.jp/spanakanjo/66354363.html など、睡眠と疾患の関係や睡眠と…

肩こり体操教室

以前、ご紹介させていただいた院内教室。 先日、中之条町の住民も参加いただき、開催する事ができました。 下のグラフは、肩こりと腰痛の有訴率。 男女ともに、肩こり、腰痛の訴えはツートップだそうです。 そこで、今回は”肩こり” 職員にも悩む人が多いよう…

ぐんま自動車運転リハ研究会 第6回研修会

対象は医療職です。当院からも発表予定ですので宜しくお願いします。

入院中のトイレ動作自立割合の変化(回復期)

トイレで排泄する動作は、毎日必ず数回は実施します。 リハビリ場面でも、患者さんやご家族のニーズとして「トイレ動作の自立」が挙げられることを多く経験します。 自力での排泄を目的としたリハビリは、非常に優先度が高く、患者さんの尊厳にも関わってく…

群馬県HAL研究会

Gunma HAL Research Conference 今回は、8/24に当院で行われた群馬県HAL研究会の報告をさせて頂きます。 研究会は当院で行い、18時~20時過ぎまで各病院の運用状況や実際にHALを使った患者さんの症例報告・検討を行いました。 【図1:研究会での症例検討会風…

高齢者、認知症者の自動車運転

以前にも似たような内容で綴っていると思いますが、 今日は高齢者と自動車運転についてです。 下は年齢層毎の死亡事故件数です。高齢者で多くなっているのがわかります。 しかし、10代の若者も同じくらい多いんですよね。 さて次に、年代別の人身事故件数…

脳卒中の歩行速度、歩幅と歩行自立度

脳血管障害(脳卒中)患者さんの27年度の退院時データで、歩行速度(縦軸)、平均歩幅(横軸)をプロットしました。 青い点は歩行自立者、赤い四角は歩行見守り者です。 歩行速度0.8m/秒以上の方では、2例のみ歩行非自立、10mの平均歩幅も50cmを…