群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

日記

転ばない

転ばない事をテーマにロコモやロコチェックなどを紹介してきましたが、最近は転倒が増えているそうです。 これはH28のデータですが、転倒転落による死者数は、交通事故によるものと比べ、2倍以上になっています。 これは消費者庁が出している資料ですが、今…

歩行アシストで脚を出しやすく

歩行アシストは歩行時に股関節の屈曲伸展を補助する機器ですが、この速い動きに合わせ、理学療法士が介助することは、ほぼ不可能です。 この絵で示すように、歩行時膝が曲がりがちな方に、歩行アシストにより膝を伸ばすことはかなり有効です。 なぜなら、脚…

回復期リハ病棟の実績指数

当院の場合、3棟の回復期リハ病棟がありますので、その実績はすべて合わせたものです。 急性期病院併設の回復期では、実績指数は高くて当然といった風潮があるようですが、連携病院ではそうもいきません。 過去、2年間半期ごとの実績を示します。 この結果…

免荷歩行で考えたいこと

リハビリの現場で利用されるようになってかなりの時間が経つこの機器。 最近は免荷歩行が議論されることが少なくなってきたように思います。 そこで、今日はこれをどう活用するかのヒントを少しお話しします。 まず、一つに免荷ですので、脚に掛かる体重を減…

インフルエンザにかからない

前橋の施設で・・というニュースは記憶に新しいところだと思いますが、インフルエンザに罹ってしまうと、呼吸器や心臓に大きな負担がかかり、不測の事態がおきてしまうことがあります。従って、インフルエンザには罹らないのが一番です。 でもそうはいっても…

肩こり

お寒うございます。 こんな時期は体が縮こまって、肩凝りを訴える方が増えてきます。 日常生活の中では、腕を肩よりも高く上げる動作をすることがないですから、肩の筋肉が硬くなり、姿勢の悪さも関係して肩凝りが出てきても仕方がないのかもしれません。 し…

脚に掛かる負担

骨折や人工関節、変形性関節症で歩くときに痛みがある方が多くいらっしゃいます。 実際の動作中には体重の数倍の力が掛かっており、その際に痛みが強くなる方も多いようです。 膝が悪くなったりすると、そろりそろりと歩く事によって、痛みから逃れるように…

今年もこの時期が来ました

群馬県内のインフルエンザ患者数推移ですが、グラフ昨年は黒、今年は赤で示しています。正月1~2週の立ち上がりは昨年よりも勢いが良く、急激に患者さんが増えてきています。 地域別に見ても、前橋、利根沼田を除いて真っ赤です。ほとんどの急性期病院で感…

当院備品の装具

以前、調整機能付きの長下肢装具を導入したというお話しをさせていただきました。 このような装具を用いて積極的歩行練習を行う事で、退院時の歩行予後が違いますが、装具作製にかなりの金額が掛かりますので、治療用装具の作製はなかなかできません。 そこ…

昔話

25年以上前、当院は沢渡温泉病院という名称でした。 まだ、回復期リハビリという概念もなく、理学療法士は5名程度。准看護師さんにもご協力をいただいて、300人の入院患者さんと外来患者さんに対応していました。 院外への散歩も積極的に行っており、…

ロボットリハビリということ

NHKworldの取材を受けてから2年になります。 何もこんな雪の降る日に取材しなくても、、、と思いましたがこの日はあいにくの雪模様。山がかすんで見えます。 主には足漕ぎ車椅子に関連する取材でした。 脳卒中の患者さんに足漕ぎ車椅子で練習していただいて…

普段意識しない筋肉

当院でも、ヒメトレを始めたという話をさせていただいた事がありますが、今日はその骨盤底筋に関するお話しです。 骨盤底筋というのは、骨盤の底で、ハンモックのように、直腸、膀胱、子宮、などの内蔵を支えている筋肉です。 骨盤底筋の筋力低下が原因で起…

明けましておめでとうございます

イライラとやる気なし

朝食を食べる頻度と、イライラする頻度の関係です。 朝食を摂る頻度が高い方が、イライラする頻度が下がっていることがわかります。 同様に、やる気が起こらない頻度との関係です。 朝食を摂っている頻度が高い方が、やる気がおきない頻度が下がっています。…

歩行時の加速と減速

以前、歩行速度を高める努力は必要であるという話をさせていただきました。 下に示す絵は、歩行周期と両足・片足支持期と加速期・減速期を表しています。 歩行という動作は意外に速い動作なので、実感としてはわかりませんが、片足支持期の後半に前方に加速…

飲み込みがしにくいと感じたら

脳卒中患者さんだけでなく加齢によっても、飲み込みが大変になることがあります。 そんな時に咽頭を動きやすくし、食道入口部を開大する運動があります。 それが、以前にも紹介したこの運動です。 上の絵は枕をつかっていますが、枕はない方がよいです。 顎…

変形性股関節症による痛みを少しでもラクに

まずは筋トレ・・ではなく、筋活動です。 変形性股関節症で痛みがある場合には、無理をしないようにします。 従って、重りなどの負荷はつかわないでください。 具体的には、こんな感じです。 痛みが出ない程度に行っていただきたいと思いますが、特に大事な…

リハビリ中の方もよく寝ましょう

何回かに渡って、睡眠時間と病気の発症の関係などをお話ししてきました。 その内容については、本ブログで、”睡眠”と検索してください。(左側カレンダーの下あたりにあります) 今日は、睡眠と怪我の関係と自動車事故の関係です。 今までお話ししてきたもの…

週150分の運動 おまけ

正確にはその3ですが、先週に続き テレビやタブレットを見ながら・・・ 家事の合間・・・ の運動について、少し考えてみたいと思います。 健康維持のためにも週150分の運動が必要とされています。 一日あたりに直すと21.43分(細かい?)、 週5回…

週150分の運動 その2

昨日に続き、今日は通勤での工夫です。 まずは、階段を利用しましょう。多少億劫に感じるかもしれませんが、今日は下りだけ、明日は上りだけ、明後日は上り下り・・と、階段だけに段階付けしていくと良いでしょう。 ただしこれからの季節、屋外の階段は気を…

週150分の運動

~1週間のうち運動や身体活動を行う時間の合計が150分を超えていれば、まとまった時間をつくって集中して運動やスポーツに取り組んだ場合に比べ、ほぼ同等の効果を得られる~ これが健康維持には標準的な運動時間となってきています。 150分は7日間でならす…

朝食を摂らないことの害

おいしそうな朝食が並んでいますが、今日は朝食をとらないと何がおきるのかについてです。 まずは、朝食の欠食と肥満危険度の関係です。 朝食べないだけで、5倍も肥満しやすい傾向にあるとの事です。 食事摂取頻度が少ないと、下のグラフのように、血糖値が…

あがつまセラピスト交流会を開催しました

あがつまセラピスト交流会を開催しました。 理学療法、作業療法、言語聴覚療法、健康運動指導士といった職種が集まり、年4回持ち回りで勉強会を開催しています。 今回は、吾妻郡にある老人保健施設3つが集まり、それぞれの特徴についてお話しをお聞きしまし…

要介護状態にならないために

日本は他国よりも長い労働時間や、塩分摂取量が多い、睡眠時間が少ないことなど、健康に悪い影響を及ぼす特徴が多く指摘されているにも関わらず、日本人が世界的にみても長寿であることは謎とされています。 日本老年学的評価研究(JAGES; Japan Gerontologi…

ふくらはぎも健康に

指わっかテストというものがあります。 これは、両手のひとさし指と親指で輪を作り、ふくらはぎが覆えるかみるものです。 これは筋減少症(サルコペニア)をみるための簡易指標ですが、65歳以上の方を対象とした調査で、45ヶ月間の死亡リスクがこの倍率にな…

できました

当院のランニングチーム用Tシャツです。 シャツの購入費と印刷代が同じだけ掛かったそうです。高かった(゜o゜;)。 背部はこんな感じに仕上がっています。 RUN FOR TOMORROW. 明日をめざして 12/2 まちなか5時間リレーマラソンでデビュー予定です。 http…

エレベータ救出訓練

今年も参加してきました。エレベータ救出訓練。 停電などの際には、エレベータは最寄りの階で止まるそうなので、問題はないかと思いますが、 故障の際の緊急停止については、この限りではありません。 階に跨がって止まってしまうこともあり、救出の必要があ…

動脈硬化と持久力

持久力は、ウォーキングやランニング、サイクリングなど、長時間、体を動かすことでつく体力です。 丸藤らのチームは、東京都と岡山県の健康な男女470人を対象に、持久力がその後の動脈硬化の進行とどう関係するか調査しました。 参加者に自転車こぎをしても…

健康増進

群馬県健康増進計画(元気県ぐんま21-第2次)の中間報告がされています。 元気県ぐんま21の開始5年目にあたる平成29年度(2017年度)に中間評価を行ったそうです。 その中で気になった点を一つ。日常生活における歩数の増加という項目です。 一日の歩…

人工股関節全置換術後のリハビリ

変形性股関節症を手術をしないで行うリハビリについて、何度かこのブログでも紹介させていただきました。 これについては、過去の記事をご参照ください。このブログ内でも検索ができますので、ご利用いただきたいと思います。 しかし今日は、変形性股関節症…