群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

肺炎と歩行時間

「高齢者の肺炎死亡リスクが、1日1時間以上の定期的なウォーキングによって低下」という報告がされました。

参加者は65~79歳の日本人2万2,280人。

四角は条件。左右の楕円は一日あたりの歩行時間で、矢印は左に比べ右はどの程度肺炎による死亡リスクに差があるかを表しています。
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1.心筋梗塞脳卒中になった事の無い方で、歩行時間一日30分と60分を比較すると、0.9倍ということで、30分歩行時間が増えると10%肺炎で死亡する方が減ります。

2.心筋梗塞になった事のある方では、さらに差が大きくなります。先ほどと同じ歩行時間の比較では0.66倍と、肺炎で死亡する方が2/3に減ります。

3.脳卒中ではもっと顕著です。30分程度の歩行時間と、36~54分の歩行時間(一日あたり)を比較したところ、肺炎による死亡率が35%減少しています。

 ここから言えることは、脳卒中心筋梗塞になったことのある方は、一日60分以上の歩行時間を確保することが肺炎による死亡を減らすといえます。
また、回復期のリハビリに限らず、脳卒中心筋梗塞後のリハビリでは、30分以上の連続歩行ができる体力をつけ、一日2回、30分の歩行ができるようにするべきでしょう。

 これだけ体力をつけておくことは、呼吸筋を含めて強化し、肺炎で苦しまないためにも大切なことです。

 歩けるようになっただけで安心せず、体力をつけ、生活で使う、こんな点にも目をむけておきたいモノです。

引用:
Associations of Daily Walking Time With Pneumonia Mortality Among Elderly Individuals With or Without a Medical History of Myocardial Infarction or Stroke: Findings From the Japan Collaborative Cohort Study.

記事担当:リハ部長 さかもと