Gunma HAL Research Conference
研究会は当院で行い、18時~20時過ぎまで各病院の運用状況や実際にHALを使った患者さんの症例報告・検討を行いました。
【図1:研究会での症例検討会風景】
今回は主に脳卒中・脊髄損傷・神経難病・廃用症候群などにより足の力がだせない、力をコントロールできない、立ち上がれない等の症状の重い方を中心に検討を行い、最新の知見の紹介や各病院におけるHALを用いての訓練方法・HALのアシスト量設定等、HAL特有の話題に盛り上がっていました。
研究会を通して感じた事は、HALを利用する事で動かなかった足が少しずつでも動くようになってくること、立ち上がりや歩行動作が使用前に比べてなめらかになっていること、これらHALを通して経験する事で本人やその家族のモチベーションも高くなっていることを改めて感じました。
それとともに今後もHALの有用性(適用や訓練内容等)を検証し、多くの患者さん・ご家族に還元できるように努めていこうと思います。
当院でHALは、2ヶ月ほどの間で5名の方がHALを使ってのリハビリを行っています。
症例によって効果は違いますが、動かなかった膝の動き・出力がみられるようになりしっかりと目視でも動きが出現するようになってきたり、
もともと少しだけ動いていたけど伸ばしたまま止めておくことが出来なかった人が1度の使用で動く幅を広げ止めることが出来るようになったり、
歩行の際、振り出しの左右差が軽減したりと、
患者さん本人だけでなくセラピストが驚く場面もあります。
もちろん改善ばかりといったわけではありませんが、動きが無いところからでも動きを引き出す、より患者さん本人の意図と動きをマッチさせた運動ができると言った利点は、機能を高めていく上でとても有用なものではないかと感じています。
まだ活かし切れていない部分もあるかと思いますので、日々の研鑽と症例検討会や新しい研究報告の確認や発表等行っていけたらと考えています。
最近の知見を吸収して、よりよいリハビリを提供できるように努力していきます。
担当記者:大前