群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

高齢者、認知症者の自動車運転

 以前にも似たような内容で綴っていると思いますが、

 今日は高齢者と自動車運転についてです。

 下は年齢層毎の死亡事故件数です。高齢者で多くなっているのがわかります。

 しかし、10代の若者も同じくらい多いんですよね。

 
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 さて次に、年代別の人身事故件数ですが、若い人は突出して多いのは事実ですが、高齢者ではそれほど多くありません。


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 ここから言えるのは、高齢だからといって事故を起こしやすいとは言えないということです。

 でも、同じ事故の衝撃でも若い人よりも高齢者の方が亡くなりやすいと考えられます。

 また、認知機能検査と事故件数との関係を示します(宮城県のもの)。
 
 認知機能検査の結果で、3分類をすることになっていますが、認知機能に問題のない第3分類(8割以上の得点)の方でも1万人あたり25件の事故がありますし、第1分類(半分以下の得点)であっても48件と、多くはなるにしても10000人あたり48.3件ですので、認知機能が悪いから確実に事故を起こしている訳ではありません。

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 車が無いと、生活に支障をきたしたり、生活範囲が狭くなって、認知機能を短期間に低下させたりする方もいらっしゃいます。

 年齢が来たからと、免許返納を勧めるのではなく、医師に相談したり、下のチェックリストを参考にしてみることも良いでしょう。


「運転時認知障害早期発見チェックリスト【抜粋版】」
車のキーや免許証などを探し回ることがある。
道路標識の意味が思い出せないことがある。
スーパーなどの駐車場で自分の車を停めた位置が分からなくなることがある。
よく通る道なのに曲がる場所を間違えることがある。
車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきたことがある。
アクセルとブレーキを間違えることがある。
曲がる際にウインカーを出し忘れることがある。
反対車線を走ってしまった(走りそうになった)。
右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった。
車間距離を一定に保つことが苦手になった。
合流が怖く(苦手に)なった。
駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を停めることが難しくなった。
交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった。
運転している時にミスをしたり危険な目にあったりすると頭の中が真っ白になる。
同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった。


15問のうち3問以上で要注意だそうです。
専門医の受診を検討してください。