群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

日記

ブログ移設、無事終了しました

yahooブログ終了に伴い、昨日、無事にyahooブログからの引っ越しが終わり、今日からはてなブログで営業?させていただきます。 いろいろ今までとは違った表現もできそうですので、少しづつ勉強していきたいと思います。 ブックマークされている方がいらっし…

大腿骨頸部骨折

大腿骨頸部骨折に限らず、ふとももの骨折は回復期でリハビリができます。 これは、骨折に至る原因ですが、実は立った高さから転倒して骨折した方が8割近くに達しています。 交通事故だったり、段差の踏み外しだったりと、骨折しそうな原因の割合は少なく、…

膝の痛み

変形性膝関節症という診断はないのに、膝が悪い方、膝を動かすと音がする方、痛みを訴える方、結構いらっしゃいます。 この疾患は、症状を自覚する方が1000万人、症状の自覚の無い方(レントゲンで変形を認める)を合わせると3000万人程だそうです。…

取材班

今年も行ってきました。野反湖取材班。 少し薄暗くなってしまったのと、山の裏側で1時間120ミリの雨が降ったという報道がありましたが、たどりつけました。 夕方には花が萎んでしまうという話も聞きますが、雨の後でもしっかり開いている花もあります。 …

ポスター紹介

今日は日本理学療法士協会です。 7月17日は理学療法の日でした。 PT協会のキャッチフレーズは”笑顔をあきらめない” 対する?当院リハ部のキャッチフレーズは”Challenge for smile!” 邦訳すると”笑顔のための挑戦”。 似てますね(笑)。患者さん、ご家族…

HONDAさんにいただきました

理学療法室に貼っておきましたので、気がついた方もいらっしゃると思います。 さあ、どこ行きましょうか? GUNMA Rehabilitation Hospital with HONDA

大腿骨頸部骨折

20年近く前のグラフですが、80歳未満、80歳以上の共に、大腿骨近位部骨折患者さんは一般の人と比べ、生存率が低く推移する傾向にあります。 大腿骨近位部骨折(足の付け根)では、骨折治療時に生じる安静や、入院、環境変化のストレスに始まり、ADL低…

毛細血管をしなやかにしておく

ゴースト血管といわれる毛細血管がある。 全身の細胞に酸素や栄養を行き渡らせる毛細血管に、様々な要因で血液が流れなくなった結果、毛細血管が無機能化したり、消えてしまう状態をいいます。毛細血管が、まるで幽霊のように消えてしまうことから、そう名付…

横にブレない歩き方のために

大腿骨頸部骨折や人工股関節全置換術などで手術をした後は、股関節に問題が残ることがあります。 歩き方を思い出せなかったり、痛みを少なくしようとする意識が残った結果(実際に痛い場合も含みます)、歩き方の乱れ「跛行」が出ることがあります。 片脚で…

プールをつかう

当院では昔から行われている水中運動練習。 特に人工股関節全置換術や寛骨臼回転骨切り術、人工膝関節全置換術等の手術後の患者さんの利用が多いようです。 当院のプールは泳ぐほどの広さはなく、その場での運動や、歩行練習で利用しています。 今日は当院の…

股関節屈筋を使って歩く

変形性股関節症などで、関節の動きが悪くなると、それに伴って周囲の筋肉も筋力低下を起こすことが多くなります。 痛みを我慢している期間が長いほど、その傾向が強く見られ、術後でもその傾向が残ります。 上図のように、膝を軽く曲げ、その後つま先(指)…

膝の負担

仕事場で女性にハイヒールを強いる服装規定をなくそう。 2月に始まったムーブメントのようですが、なぜハイヒールは体に悪いのでしょうか。 私たちがよく目にする、変形性膝関節症。下の絵のように、膝の内側の軟骨がすり減って、両足で立つとO型に見えるた…

急性期と回復期退院時の歩行自立割合

急性期から回復期のデータで、歩行自立度割合をグラフ化してみました。急性期病院から直接自宅に退院する患者さんは含んでいないので、実際は多くの患者さんが歩いて急性期病院を退院されていることと思います。 この回復期というのは、当院だけではなく、群…

片麻痺の筋力

比較的古い研究ですが、脳卒中片麻痺下肢(健側)と健常者の下肢筋力を比較したものです。 左側が膝を固定して計測したもので、右は膝を伸ばしながら計測した最大値です。(黒い方が片麻痺の健側、白い方が健常者) 双方共に、だいたい健常者比で7割くらい…

「リハビリテーション医学会学術集会」

先日、神戸にて第56回日本リハビリテーション医学会学術集会が開催され、当院からは3名のPTが発表をしました。 山﨑PT 「足首アシスト装置による歩行練習期間の違いは歩行能力に影響するか」 根岸PT 「歩行能力に合わせたウォークエイド・歩行アシストの使…

デモしていただきました

今日はcurara®のデモをしていただきました。 装着は短時間ででき、 専用のモバイルデバイスで操作し、 モータを薄型化したり、消費電力や活動範囲を限定することで、軽量化も図れたようです。 股関節と膝関節双方をアシストすることができます。 歩行ができ…

脳卒中患者の歩行自立度を予測する

これは昨年、ぐんま脳卒中連携の会で報告したモノです。 脳卒中の歩行自立を予測するには、基本動作やADLを参考にするのが定石です。 数年前は回帰分析とかを利用して何とか予測できないかと頑張っていましたが、患者さんの病態や、生活、体力がバラバラで、…

理学療法士の使い方

生活の中で歩くには、動くことと考えることの課題を一緒に行う能力(二重課題の遂行)が必要です。 脳卒中慢性期患者に対して行った研究があります。 脳卒中患者に対して(脳卒中発症からの期間平均75ヶ月)、二重課題と単独課題、また上肢訓練(コントロール)に…

初期消火訓練

雨です。 従って屋内の開催です。 まずは事務長のあいさつ。 早速、水消火器で消火訓練です。 被写体はリハ部新人。 新人ではない人もいましたが、 初めてにしてはみなさん上手に消火器のピンを抜き、放水までできたように思います。 消火成功です。 以前は…

起き上がり

平らな床からの起き上がりは大変な作業です。 腹筋を強くすればできそう・・・ですが、事はそんなに単純なものではありません。 股関節周りを支点として首や体幹を曲げずに起き上がろうとしてみてください。まず起き上がれません。 これで起き上がりをするた…

目標設定はご一緒に

我々療法士はリハビリを行う際に、目標を立てます。しかし、目標がいつの間にか方針に変わっていることがあります。 例えば「速く歩く」というのは、「~のようにしたい」と願望も含めて方向性を示すため、「方針」です。 どのくらい速く歩ければ良いのか、…

セラピストに依存しすぎないこと

「足を大きく上げて、背筋を伸ばして」、「体を起こして」、「いいですね。」、「よくできました。」、 褒める言葉は熱意も感じるし、わかりやすくて良いですね。 しかし、ガイダンス仮説によれば、このようなフィードバックは習得開始の段階では正しい方向…

やる気とADL

海外の研究ですが、縦軸が日常生活活動の点数の伸び、横軸がリハビリ開始時の内的動機付けです。 リハビリに対してやる気が高い方が、結果を残しているというものです。 良くなるためには、やる気だけではありませんが、一つの要員になると考えています。 最…

脳梗塞の再発予防

脳梗塞の再発率は、年を重ねる毎に増え、10年で半数近くに達しています。他の病気と違い、中枢神経の損傷は、神経の再生が困難なため、麻痺が残る事が多いです。 この病気は再発する度に、悪くなることはあっても、良くなることはありませんので、どのよう…

熱中症に注意

今年もこの言葉が聞かれる季節になりました。昨日は中国で40°近い気温が記録され、その熱波が週末日本に来るという予報も出ています。 熱中症による緊急搬送者数は、7月~8月にピークを迎えますが、5月くらいから増えだしています。 特に急激に気温が上がる…

あなたのためでしょ

先日、再発予防や健康維持のためには、8000歩と3メッツ以上の運動10分を行うべきとお伝えしました。 では、中等度の強度の運動とは、どんなことをしたら良いでしょう。 下の図の左側はスポーツ。ボウリング・ラジオ体操・軽い筋トレなんかが良さそうです。 …

閉じこもりや要介護予備軍にならないために

中之条研究では、一日8000歩、中強度以上の活動時間20分というのが体力低下を防ぎ、健康維持のために最も適した運動強度であるという結果が出ていました。 最近ではこれに加え、4000歩以下では閉じこもりの傾向にあることが疑われ、閉じこもりや生…

リハビリスケジュール

今回で1000記事。よく続いたものです。 拙い文章におつきあいいただき、誠にありがとうございます。 今日は、リハビリスケジュールのお話しです。 急性期病院では、リハビリのスケジュールは予定では行えていないようです。検査や診察などが不定期で入る…

早期に入院ください

病気になったり、手術をしてから時間が経ってしまうと、改善しにくいといわれています。 そこで今回は特殊な?手法を用いて、改善率を表す事にしました(%)。 当院に入院される患者さんのほとんどは日常生活動作が傷害されています。そこで、杖・装具・手…

食事摂取のタイミング

食事のタイミングが心筋梗塞後の転帰に影響する可能性があります。 ブラジルのサンパウロ州立大学、Marcos Minicucci氏らの研究です。 「遅い時間帯に夕食を摂り、翌日の朝食を抜く」という習慣がある患者さんは、そうした習慣がない患者に比べて、心筋梗塞…