群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

「時代の流れと絵カードの変化」

 失語症患者さんの言葉のリハビリでは絵カードを使うことが多いのですが、普段よく聞いたり使ったりする単語を「高頻度語」、逆に普段使う機会が少ない単語を「低頻度語」と言い、様々なカードを使って練習をしていただいています。高頻度語は話せるけれど低頻度語は話せないという患者さんも多いです。そこで、当院で使用している絵カードを少しご紹介します。

 

 1~5は低頻度語カードです。当たり前に分かるという方、知らないという方、年代によって分かれると思います。

 

 

 

 

わかりましたか?

 答えは・・・ 

1「ねんねこ」 2「かみしも」 3「すててこ」 4「ワープロ」 5「かんかん帽」でした。

昔は当たり前に使っていた物や言葉が、時代の流れとともに使われなくなっていくのですね。

 

当院では、上の1~5のような昭和世代の方が懐かしく思う絵カードの他に、新しいカードも使用しています。

カードの通し番号は高頻度語を1として、低頻度語になるにつれて段々大きい番号になっていくのですが、昭和世代のカードと新しいカードの家族の並びも、時代の流れによって変わっているのがわかっておもしろいです。

 

 

 右の昭和のカードは「お母さん→お祖父さん→お祖母さん→お父さん」の順になっているのに対して、新しいカードは「お母さん→お父さん→お祖母さん」となっています。大家族の中でお祖父さんが中心だった昭和時代から、核家族化が進んできた自体の流れが影響していますね。

 これからどんな新しいカードが出てくるのか楽しみです。

     

                            記事担当部署:ST室