今回は、嚥下とつばめの不思議な関係についてご紹介したいと思います。
嚥下(えんげ)とは、「モノを飲み込むこと」を意味する言葉です。
「嚥(えん)」という漢字は口へんに燕(つばめ)と書きます。日常生活では、あまり使うことのない難しい漢字ですが、つばめのヒナが大きく口を開けてエサを貰い、ゴックンと飲む様子から、古代の中国で作られた字だそうです。
また、英語では「飲み込む」という動詞を「swallow」と表現します。「swallow」は名詞では「つばめ」という意味として使われています。
英語圏でも、つばめは飲み込みを連想させると考えられたようです。
西洋でも東洋でも飲み込むことがつばめと関連する言葉で表現されているのは、不思議ですね。様々な鳥がいる中で、つばめという共通の鳥で表現したのはなぜだろうと疑問に思いますが、住む場所が違う古代の人々が同じ感性を持っていたということを、1つの言葉から感じることができました。
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