群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

「音読が脳を活性化させる」

 言語聴覚療法では、「文字を声に出して読む」すなわち「音読」をリハビリで実施する機会が多いです。呂律不良の改善という目的はもちろんのこと、脳の活性化を目的として音読をして頂く事があります。

 

 なぜ、音読すると脳が活性化するのでしょうか。


 音読するというのは、細かく分けると、

文字を見る→言葉の意味や読み方を理解する

→文字を声に出す→自分で発した声を聞く

という行動の連続です。

 

 

 音読することは、この4つの行動を一度にこなすため、考え事や黙読をする時よりも、脳の多くの部分が働くそうです。

 

 さらに、音読する時に脳の中で最も働いているのが、前頭前野という部分だそうです。

 前頭前野は、物事を記憶する、考える、行動や感情をコントロールする、人とコミュニケーションをとる、という私たちが人間らしく生きるために大切な事を司っています。

 前頭前野が最も働く「音読」をすれば、認知症予防や改善、記憶力アップや仕事の能率アップにつながります。

 

 私がリハビリで音読教材として活用しているのが、昔話です。

 昔話は老若男女親しみがあり、簡単に読むことができる教材なため重宝しています。

 また、退院される方におすすめしているのが新聞記事の音読です。

 新聞でも雑誌でも、身近な教材を活用して音読を習慣化してはいかがでしょうか。

 

 

 

 記事担当:ST室