高次脳機能と言われて、高次元な脳の機能と字としては分かるのですが結局なんだかよくわからない物だと思います。
高次脳機能はざっくり言うと大脳で営まれる様々な機能のことです。高次脳機能障害とは、中途障害(最初からあるわけでは無く急に出現する)であり、以前できていたことがうまくいかなくなり、日常生活または社会生活に支障をきたします病気です。外見からは分かりづらく「見えない障害」とも言われます。ご本人も周囲も症状に気づきづらいため、周囲から理解されにくく、ご本人・ご家族は辛い思いを抱えやすいです。
高次脳機能障害の例として大まかに以下の4点があげられます。
記憶障害
- 物の置き場所を忘れる。
- 新しいできごとを覚えられない。
- 同じ事を繰り返し質問する 。
- ぼんやりしていて、ミスが多い。
- ふたつのことを同時に行うと混乱する。
- 作業を長く続けられない。
- 自分で計画を立ててものごとを実行することができない。
- 人に指示してもらわないと何もできない。
- 約束の時間に間に合わない。
社会的行動障害
- 興奮する、暴力を振るう。
- 思い通りにならないと、大声を出す。
- 自己中心的になる。
これらの症状により、日常生活または社会生活に制約がある状態が高次脳機能障害です。何となく高次脳障害とはなにかわかりましたか?
記事担当部署:ST室