オーラルフレイルは、かむ力や飲み込む力、唾液分泌量低下等で食べる量が減り、筋力低下や体重減少を引き起こすことです。さらに低栄養状態が、全身状態の悪化につながります。
「年をとったら粗食でよい」という考え方は間違いで、高齢だからこそおかずが重要だといえるでしょう。
主食となるご飯やパンなどを多く摂取してしまうと、おかずが食べられないこともあると思いますので、主食の量は控えめに、出来るだけおかずで様々な食材を食べるようにしていただきたいと思います。
例えばご飯・みそ汁・焼き魚・漬け物だけでは栄養は足りません。納豆・ほうれん草のおひたし・果物・牛乳等をプラスすることで栄養密度が高くなります。
「食べにくいから食べない」ではなく「食べられる様な工夫をして食べる」を意識していただくと良いでしょう。厚い肉が食べにくければ薄く切る、硬い野菜が食べられなければ小さく切ることや柔らかくゆでる、水分でむせるようならばトロミをつけることやゼリー状の経口補水液にする、といった工夫をしてみてはいかがでしょうか。
記事担当部署:言語聴覚室