群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

#病院・診療所

定年後15年間の健康リスク

慶應大学の岡本らは、日本人男性を対象に、定年後仕事を続ける人とやめた人の、死亡と認知機能低下、脳卒中、糖尿病のリスクを比較する研究をしました。 就労が健康維持に良い可能性を示しています。 男性1288人(就労者644人と非就労者640人)について、198…

運動習慣

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞など)の予防に運動の継続が必要という事を表現したのが、下のグラフです。 よく、”学生時代には沢山運動しました”、という武勇伝を患者さんから聞かせていただく事があります。 このグラフから見て取れることは、学生時代に…

身体的フレイルと社会的フレイル

前にも何度かお話ししていますが、フレイルとは、高齢者の身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態のことです。 下の図表の右中程にあるように、身体的フレイルは3つ以上あてはまると該当し、一つでは予備軍とされます。 身体的フレイルに該当する方…

ちょっと変わった予防

ちょっと変わった切り口から脳卒中の予防です。 チョコレート摂取量と脳卒中発症リスクとの関係です。 量に応じてそんなに大きく変化はしませんが、週平均37.5g食べる群で、少し低下が見られています。 しかも、同じ量でも男性より女性の方が予防効果が…

リハ部教育委員会

年明けから、リハビリテーション部では来年度の教育計画を作りはじめています。 療法士は人あたりが良く、技術が確かなものであれば良さそうですが、そうではありません。 診療報酬は2年ごとに改定されていきますし、介護報酬も3年ごとに変わり、病院のシ…

【インフルエンザの流行】

毎度ブログを見て頂きありがとうございます。 インフルエンザが全国的に猛威をふるっていましたね。 インフルエンザの感染経路は、感染者のくしゃみや咳のしぶきで感染する「飛沫感染」と ウイルスが付着した物を触って感染する「接触感染」、 そこにプラス…

食べることに大切な舌の機能

当院でも病気や老化などにより嚥下障害を呈する方が多くいらっしゃいます。食事は私たちが生きていく上でとても重要なことです。さらに口から食べるということは生活の質の維持にも大きく関わります。 食べることは舌の運動機能と大きく関係しています。特に…

歩行アシストで脚を出しやすく

歩行アシストは歩行時に股関節の屈曲伸展を補助する機器ですが、この速い動きに合わせ、理学療法士が介助することは、ほぼ不可能です。 この絵で示すように、歩行時膝が曲がりがちな方に、歩行アシストにより膝を伸ばすことはかなり有効です。 なぜなら、脚…

回復期リハ病棟の実績指数

当院の場合、3棟の回復期リハ病棟がありますので、その実績はすべて合わせたものです。 急性期病院併設の回復期では、実績指数は高くて当然といった風潮があるようですが、連携病院ではそうもいきません。 過去、2年間半期ごとの実績を示します。 この結果…

免荷歩行で考えたいこと

リハビリの現場で利用されるようになってかなりの時間が経つこの機器。 最近は免荷歩行が議論されることが少なくなってきたように思います。 そこで、今日はこれをどう活用するかのヒントを少しお話しします。 まず、一つに免荷ですので、脚に掛かる体重を減…

新人症例発表会(事例報告会)について

みなさん、こんにちは。 去年まで3年連続で「大吉」でしたが、今年の初詣で 引いたおみくじは、「末吉」でした大山です。 先日、4月に行われる「群馬県作業療法士会新人症例発表会」の 予演会を部署内で行いました。緊張で汗が止まりませんでしたが、職場の…

「イルミネーションの心理的効果」

インフルエンザにかからないというブログを書いてから2日。インフルエンザに罹り、ブログの更新ができなかった管理人です(;。;)。 今日はPTから、近隣の風景に関するレポートです。 寒くなりましたが、沢渡では現在、路面への積雪はありません。しかし、お…

当院の食べる訓練の取り組み

「摂食嚥下障害」という言葉を聞いたことはありますか?脳血管障害の後遺症や、加齢・認知症により食事が上手に飲み込めなくなってしまうことをいいます。 当院にも摂食嚥下障害に苦しんでいる患者さんがいらっしゃいます。 「摂食嚥下障害」の患者さんにリ…

インフルエンザにかからない

前橋の施設で・・というニュースは記憶に新しいところだと思いますが、インフルエンザに罹ってしまうと、呼吸器や心臓に大きな負担がかかり、不測の事態がおきてしまうことがあります。従って、インフルエンザには罹らないのが一番です。 でもそうはいっても…

MSTがリニューアルします!

皆さん、こんにちは! 毎日「寒い寒い」と思いつつも、群リハのある中之条町沢渡地区は今のところ雪が降る・舞うことはあっても殆ど積もる程までいかず、それを考えるとやはり「暖冬」なのかな?と感じています。 さて、私が8月からMST(医療体育室)に異動し…

肩こり

お寒うございます。 こんな時期は体が縮こまって、肩凝りを訴える方が増えてきます。 日常生活の中では、腕を肩よりも高く上げる動作をすることがないですから、肩の筋肉が硬くなり、姿勢の悪さも関係して肩凝りが出てきても仕方がないのかもしれません。 し…

脚に掛かる負担

骨折や人工関節、変形性関節症で歩くときに痛みがある方が多くいらっしゃいます。 実際の動作中には体重の数倍の力が掛かっており、その際に痛みが強くなる方も多いようです。 膝が悪くなったりすると、そろりそろりと歩く事によって、痛みから逃れるように…

今年もこの時期が来ました

群馬県内のインフルエンザ患者数推移ですが、グラフ昨年は黒、今年は赤で示しています。正月1~2週の立ち上がりは昨年よりも勢いが良く、急激に患者さんが増えてきています。 地域別に見ても、前橋、利根沼田を除いて真っ赤です。ほとんどの急性期病院で感…

病院のおせち料理 つづき

分量が多く、まとめてアップできないようなので、先ほどの続きです。 内容が前後し、見づらくなってしまい、申し訳ありません。 粥ミキサー・調整食2 ご飯は「粥ミキサー」といいます。お粥をミキサー状にしてあります。おかずは、「調整食2」といいおかずを…

病院のおせち料理

2019年が始まりました。皆さまどのような年越しをされたでしょうか。 年末・お正月もリハビリを頑張っている患者さんが沢山いらっしゃいました。 そんな患者さん方へ元旦におせち料理が提供されました。 まずはお品書き お品書きと、実際に提供されたお食事…

当院備品の装具

以前、調整機能付きの長下肢装具を導入したというお話しをさせていただきました。 このような装具を用いて積極的歩行練習を行う事で、退院時の歩行予後が違いますが、装具作製にかなりの金額が掛かりますので、治療用装具の作製はなかなかできません。 そこ…

昔話

25年以上前、当院は沢渡温泉病院という名称でした。 まだ、回復期リハビリという概念もなく、理学療法士は5名程度。准看護師さんにもご協力をいただいて、300人の入院患者さんと外来患者さんに対応していました。 院外への散歩も積極的に行っており、…

ロボットリハビリということ

NHKworldの取材を受けてから2年になります。 何もこんな雪の降る日に取材しなくても、、、と思いましたがこの日はあいにくの雪模様。山がかすんで見えます。 主には足漕ぎ車椅子に関連する取材でした。 脳卒中の患者さんに足漕ぎ車椅子で練習していただいて…

普段意識しない筋肉

当院でも、ヒメトレを始めたという話をさせていただいた事がありますが、今日はその骨盤底筋に関するお話しです。 骨盤底筋というのは、骨盤の底で、ハンモックのように、直腸、膀胱、子宮、などの内蔵を支えている筋肉です。 骨盤底筋の筋力低下が原因で起…

『2019年 明けました☆』

おはようございます。 2019年ですね、明けましておめでとうございます。 今年も1月1日から、入院患者さんはリハビリを行っています(^o^) 今年も『患者様の笑顔をあきらめない。』 患者様の笑顔を見るために。 チーム医療で頑張りたいと思います(*^_^*) 今年…

プロジェクト発表会2018

先進的リハ機器を数台有する当院ですが、主要プロジェクトとして、理学療法室内でも5つ、活動を続けています。 先日、理学療法室内でプロジェクト発表会を開催し、5演題発表していただきました。 1.walkaide®(帝人ファーマ) 2.足首アシスト装置(安…

歩行時の加速と減速

以前、歩行速度を高める努力は必要であるという話をさせていただきました。 下に示す絵は、歩行周期と両足・片足支持期と加速期・減速期を表しています。 歩行という動作は意外に速い動作なので、実感としてはわかりませんが、片足支持期の後半に前方に加速…

【国立障害者リハビリテーションセンター見学】

皆さんは、埼玉県にある国立障害者リハビリテーションセンターをご存じですか? 脊髄損傷の方や脳卒中、高次脳機能障害を有している方などに対し、自立生活と社会支援のためにリハビリテーションを実施しています。また、国の機関であり、研究や教育等もおこ…

「高齢になると誤嚥性肺炎を起こしやすいのはなぜ?」

12月9日に東京都で行われた『言語聴覚士のための嚥下障害エクササイズ&ストレッチマスターセミナー』というセミナーに参加してきました。 タイトル通り、言語聴覚士ばかり約40名が集まった部屋で、講義とストレッチの実技を学んできました。 そこで今回は、…

飲み込みがしにくいと感じたら

脳卒中患者さんだけでなく加齢によっても、飲み込みが大変になることがあります。 そんな時に咽頭を動きやすくし、食道入口部を開大する運動があります。 それが、以前にも紹介したこの運動です。 上の絵は枕をつかっていますが、枕はない方がよいです。 顎…