骨折や人工関節、変形性関節症で歩くときに痛みがある方が多くいらっしゃいます。
実際の動作中には体重の数倍の力が掛かっており、その際に痛みが強くなる方も多いようです。
膝が悪くなったりすると、そろりそろりと歩く事によって、痛みから逃れるようにしている方もいます。
その理由の一つに下の絵が関係しています。

いわゆる普通の歩き方でも、脚には体重の3倍弱の力が掛かっていますし、歩き方が速くなるに連れて、脚に掛かる負担は増えていきます。
特に階段を下りるときは顕著で、体重のほぼ5倍の力が掛かります。
このような負担を減らす目的もあって、杖や歩行器、装具、手すりなどを用いてショックを小さくして、強い痛みを出さないよう配慮しながらリハビリを行っています。
痛みが強いまま、その動作を行う事は体のバランスが崩れたり、他の部位に負担が掛かったりして、結果的に良いことはありません。
”杖をつくと一気に老けた感じがしてイヤだ”
とおっしゃる方もいますが、杖なしで歩けるように、リハビリを円滑に行うための道具としてお考えいただけると幸いです。
記事担当:部長さかもと