皆さんは、埼玉県にある国立障害者リハビリテーションセンターをご存じですか?
先日、そちらへ頚髄損傷の勉強会に行ってきました。
その中で、自動車運転訓練について紹介します。
検査は、一般的に教習所で実施されている認知機能や注意機能に加えて、握力やハンドル操作、手でのアクセルブレーキ操作などの検査を実施しています。検査の後、実車運転にて教習所同様にS字クランクや水のまかれた滑りやすい場所等、ひとつずつ確認するとの事です。
また、TOYOTAから発売されている車椅子が収納できる普通自動車も用意されており、実際に乗り降りを体験することが出来ました。ハンドルも軽くなっており、脊髄損傷の方にとって運転しやすい自動車になっているようでした。
自動車訓練だけでなく、理学療法、作業療法、体育、職業訓練等、全て必要な分野であり、最終的に自ら外へ出て行く、社会参加・自立支援を目指すことを患者様含め、皆で考えていけるシステムであると感じました。今回の勉強会を参考に当院でも他分野との情報交換・話し合いを積極的に実施し、患者様の生活再建の一助になれるようにリハビリテーションに励んでいきたいと思います。
記事担当:OT下田
フレンドマチック取付用専用車
(リモコン1つで車椅子が車体上部のボックスに収納されます。)