群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

プロジェクト発表会2018

 先進的リハ機器を数台有する当院ですが、主要プロジェクトとして、理学療法室内でも5つ、活動を続けています。

 先日、理学療法室内でプロジェクト発表会を開催し、5演題発表していただきました。
1.walkaide®帝人ファーマ)
2.足首アシスト装置(安川電機
3.歩行アシスト(HONDA)
5.ブローライフル

 内容は院外未発表のものも多く、ここでお話しできませんが、歩行アシストについてはリハ医学秋期大会で発表したものも含んでいるので、少しお話ししたいと思います。

 何度も紹介しているので不要かもしれませんが、まずは機器です。

イメージ 1

 これですが、強いモーターで無理矢理動かすのではなく、軽くサポートしてくれるイメージが正解です。
 歩行自立度が軽く支えている程度で歩ける方から、自立している方までを対象と考えています。
 疾患は、脳卒中、小脳の障害、パーキンソン病、人工関節術後(主に人工股関節、膝関節)、大腿骨頸部骨折、頚髄・脊髄不全損傷の方などが対象です。
 杖、歩行器、装具と一緒に使えることも特徴です。

 脳卒中患者さんについてのデータを蓄積してきましたので、その結果をプロジェクトで発表しました。24例が対象で、歩行アシスト使用開始時の歩行自立度で2群に分けて検討を行いました。

イメージ 2

 グラフや数値が小さくて恐縮ですが、歩行自立していた脳卒中患者さんは歩行速度、歩幅とも10回終了後に延伸しました。
 しかし、見守りが必要だった方は、歩行速度は伸びたものの、歩幅は有意な改善を認めませんでした。

 歩幅を伸ばすということは、体幹も含め、かなりのバランス能力が要求されます。歩行アシストは小さな力でアシストを行っていますので、患者さん自らが振り出しの量を制御することで、歩幅拡大を少なく止めたと考えられます。

 歩行アシストによる歩行正常化への反応は、歩行自立度によって違いが見られるので、何を変化させたいかにイメージを持って評価を行わないと、変化がなかったと感じてしまうことにもなりかねません。
 歩行スピードが増える方もいます。歩幅が伸びる方もいます。楽に歩ける事で連続歩行距離が伸びる方も、立脚・遊脚時間割合いが正常化する方や、股関節の屈曲伸展角が拡大する方や、歩行時に体が起こせるようになる方もいらっしゃいます。その結果、一人で歩けるようになる方もいらっしゃいますので、効果は患者さんによっても違いがあります。

 このように、様々な知見を積み立てながら、より良いリハビリができるよう引き続き努力していきます。

記事担当:部長さかもと