群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

2024-01-01から1年間の記事一覧

本年度の出来事

今年(2023年の4月)から私が社会人として働き始め1年が過ぎようとしています。 思い返してみるとあっという間の1年であったように感じます。 そこで本年度の出来事を私なりに印象に残っている事をまとめてみました。 4月:社会人になりました 5月:コロナウ…

フレイル予防(体重、食事の観点から)

厚労省からこんな資料が提示されています。 https://www.mhlw.go.jp/content/000620854.pdf フレイルや要介護状態に陥らないために、この資料に目を通していただきたいと思います。(この図の上にURLがあります) 身長と体重から割り出す表がわかりやすかっ…

既製品の短下肢装具

スウェーデンのカーボン製短下肢装具です。薄くて靴を選びません。カーボンのたわみによって歩く装具で、上手に使うことができると、自然な歩き方になります。 ToeOFFといいます。 当院でも以前ご紹介したように,様々なサイズのデモ品を用意してあります。 …

嚥下食

言語聴覚士は名前の通り言葉のリハビリはもちろん行いますが、食べたり飲んだりする飲み込みの働きにも関わる職業です。脳梗塞や脳出血によって飲み込みの機能が低下してしまう症状のことを「嚥下機能障害」と言います。嚥下障害のある患者さんにこれまでと…

実績指数の推移です

時々報告させていただいておりますが、これは一月毎の実績指数の推移です。本来は6ヶ月まとめて、3ヶ月ごとに算出します。2月までを算出する場合は9月~2月の退院患者さんをまとめて算出します。 本来の届出は6ヶ月まとめた算出ですので、この数値の6ヶ…

研修受け入れ

久しぶりに研修生の受け入れを行っています。 メインは現役看護師に対する、リハ看護セミナー。 同時進行でリハ関連職に対して、当院のリハビリテーションについて、講義と見学を行いました。 リアルタイムで返ってくる質問はうれしいですね。 自分達がして…

「スノーボードに行ってきました」

みなさんこんにちは。 今回は冬のスポーツについてのお話です。 皆さんご存知の【スノボ】です。 スノーボードはスキーに比べて5~6倍外傷の多いスポーツのようです。スキーの場合、切挫創が最も多く、骨折は下肢が多いです。スノーボードの場合は特に骨折が…

「かわいい おひなさま」

まだまだ寒い日が続きますが、気付くと3月。3月は「去る」とも言われるようで、あっという間に去って行ってしまうと言われる月だそうです。年度末になりますし、確かにそう感じるかもしれませんね。 3月と言えば、「おひなさま」。昔から女の子の節句とし…

運動によるうつ病治療

WHO(世界保健機関)の推計では、世界で3億人以上がうつ病を患っているそうです。表にあるように、運動はしばしば心理療法や薬物療法と並行して勧められています。 スペインの研究班は、うつ病の治療としての運動を、未治療の対照と比較した無作為化試験を探…

運転再開支援後、免許返納を選ばれた方へのサポート

群馬県は車王国とよばれ、仕事への通勤や買い物などで車の運転は生活上必要な方が多いのが現状です。その生活の足である自動車運転の再開支援を当院でも行っています。しかし、加齢や障害の程度、ご家族様の意向などで運転再開が困難な場合があります。私も…

週1日でも歩く習慣を持つと 心血管疾患の死亡リスクが減る

1日あたり8000歩以上を週に1~2日歩くことで、心臓病などで死亡するリスクが8%余り低下することが、海外のデータで分かったと、京都大学などが発表しました(といっても、去年の今頃で恐縮です)。 週3日以上歩いた場合と比べ、死亡リスクの低下に…

日常にある便利グッズ

私はよくリハビリで患者さんの環境調整で困った時、100均にいきます。私たちが使っても便利な物や例え麻痺によって片手で使用することになってもストレスを減らしてくれるような物がゴロゴロ眠っています。 例えばコレ! ピューラーで向くだけで千切りになり…

『良いところ』を探す

私は新人の頃、患者さんの『出来ないこと』ばかりに着目していました。 出来ないことを出来るようにするのだから出来ないことを探そうと。 しかし、思っていたよりも患者さんは出来ないことだらけだったのです。戸惑いました。 そんな時、先輩から「出来るこ…

運動器のリハビリ

運動器リハビリテーション料の対象となる患者 ア 急性発症した運動器疾患又はその手術後の患者とは、上・下肢の複合損傷(骨、筋・腱・靭帯、神経、血管のうち3種類以上の複合損傷)、脊椎損傷による四肢麻痺(1肢以上)、体幹・上・下肢の外傷・骨折、切…

目標に近づくためのマンダラチャート

先日、大谷翔平選手がご結婚されたニュースがありましたね! 暗い話題の報道が多い中でおめでたい話題が上がるとほっこりします。 さて、今回は、そんな大谷選手が高校生の時に実践していた『マンダラチャート』のお話をしたいと思います。 何度かテレビ番組…

アルコール摂取量の話

先日、報道でもあった飲酒ガイドラインです。 酒は百薬の長と言われ、推奨されたこともあり、リハビリとは関係なさそうと思ったのですが、ガイドラインに下の文を見つけて、考え直すことにしました。 「高齢者は若い時と比べて、体内の水分量の減少等で同じ…

○○を寄せ付けない歩行速度

ちょっと古い論文ですが、「死神の歩く速度は?」という論文を紹介します。 脳卒中のリハビリテーションの講演会でご紹介したものですので、覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。 シドニーの研究チームが70歳以上の男性を対象とした研究で、こ…

介助猿

みなさんこんにちは。理学療法士の青栁です。 前回は音楽とリハビリについての記事を書きました。 今回はタイトルにあるように介助猿について書いていければと思います。 2~3ヶ月前に動物園に行って来ました。 そこのお猿さんコーナーにいたのが「フサオマ…

2023年プロジェクト発表

当院では先進リハや治療技術の理解を深め、共有するプロジェクト(研究班)というものがあります。 当院では毎年、年に1回プロジェクト発表というものがありますが、対面式での発表またはパソコン上での閲覧方式で開催しております。 今年度は新型コロナウ…

家族への介助方法伝達

コロナ禍の厳しい面会制限は解け、患者さんと御家族が面会する事ができるようになりましたが、まだ制約が多い状況は続いています。 病室での面会を自由にできるようにしてしまうと、コロナウイルスが持ち込まれる可能性も高くなると考えられるからです。 た…

何から先に食べていますか?

皆さんこんにちは。 「ベジファースト」という言葉を聞いたことはありますか? ベジファーストとは、その名の通り、野菜(ベジ)を最初(ファースト)に食べるという食べ方で、耳にしたことや実践している方もいるのではないでしょうか。 今回は、その効果や注意…

殿様枕症候群

高い枕が脳卒中の一因である「突発性椎骨動脈乖離」の発症リスクになっていると、国立循環器病研究センターの研究チームが発表しました。首への負担がリスクと考えられ、論文が国際学術誌に掲載されました。 突発性椎骨動脈乖離は首の後ろの椎骨動脈が裂けて…

子どもの遊び道具から感じたこと ~クレヨン編~

こんにちは。 今回は先日子どもと遊んでいて感じた事をお話したいと思います。 最近うちの子どもは絵を描くことが好きでよく「クレヨン」で絵を描いて遊んでいます。 絵を描く道具は他にも色鉛筆などさまざまな道具があるかと思いますが、子どもがよく使うの…

健康寿命延長を探る

市町村の間で認知症リスク(なりやすさ)に最大で4.2倍の差があります。 そこで、認知症になりやすい町となりにくい町を比較すれば、認知症になりにくい生活習慣を知ることに繋がるのではないでしょうか。 また、まちづくりというほど壮大なものではなくても…

アンガ-マネジメント

先日「アンガ-マネジメントを鍛えた方が良いよ」と弟に言われました。自分自身‘’アンガ-マネジメント’’という言葉を知らず調べてみました。 アンガ-マネジメントとは「怒りや劣等感などのネガティブな感情を受け入れコントロールするためのスキル」とのこ…

ロボットスーツHAL安全講習会

先日、数年ぶりにリハビリスタッフ向けにサイバーダイン社の「ロボットスーツHAL」の安全講習会を開催したため、紹介させて頂きます。 以前も私が書いた記事で紹介させて頂きました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、簡単に「ロボットスーツHAL」につ…

「アクティビティーとしての節分」

3週遅れで恐縮です(^_^;)(^_^;) 2月に入り寒い日も多いですが、徐々に温かくなり始め、もうはやい所では花粉も飛びはじめたとのニュースも聞こえ、花粉症の私には少しつらい時期になってきました。 さて、2月と言えば節分ですね。節分とは、本来「季節を分け…

名称変更

左右の機器ですが、違いがわかるでしょうか? 左が新型、右が旧型です。 大腿部のアームにメーカー名が入りました。 アクチュエータ(モータ)部分が青く着色されています。 仕様変更はないそうですが、今回は医療機器認証をいただいている機器を採用しまし…

聖バレンタインの起源とは?

先日、患者様と“バレンタイン”についてお話する機会がありました。 その患者様は海外出身の方だったので、主に女性から男性にチョコレートを渡す日本の風習とは異なり、恋人に限らず友人や家族とプレゼント交換や食事をするとのことでした。 バレンタインの…

ダークチョコレートの健康効果とは?

ダークチョコレートには、体によいとされる成分が含まれていて、小規模のランダム化比較試験では心血管系に良好な影響をあたえる事が報告されています。 英国バイオバンクを利用したダークチョコレートの摂取量に関する研究では、摂取量が増えるほど、本態性…