先日、数年ぶりにリハビリスタッフ向けにサイバーダイン社の「ロボットスーツHAL」の安全講習会を開催したため、紹介させて頂きます。
以前も私が書いた記事で紹介させて頂きました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、簡単に「ロボットスーツHAL」について述べたいと思います。
「ロボットスーツHAL」は、装着する人の「意思」を感知して立ち座りや歩行動作をアシストする画期的な自立動作支援ロボットです。人が動こうとする際に皮膚表面に流れる微弱な生体電位信号を身体に取り付けたセンサーが感知し、 コンピュータ制御によって各関節のモーターを適切に稼働させて装着者をアシストします。
当院では、主に脳卒中や脊髄損傷などの患者さんに対してロボットスーツを使用し、立ち座りや歩行訓練を行っています。
講習会では、HALの原理や使用中の注意事項、操作の手順についての講習を受けた後、実際にHALを触りながら、組み立てや装着の設定など説明がありました。
講習会は約2時間と長時間に及びましたが、理解が深まったのと同時に、HALを使用したリハビリを提供できるという期待感と責任感が強まったかと思います。
講習会終了後、サイバーダイン社からスタッフへ安全講習会修了証が授与されます。
今後もスタッフ共々、ロボットスーツを最大限に活用して、患者さんの目標とする身体機能や動作ができるようにリハビリのサポートをしていきたいと思います。
記事担当:PT稲垣