群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

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ダークチョコレートの健康効果とは?

 ダークチョコレートには、体によいとされる成分が含まれていて、小規模のランダム化比較試験では心血管系に良好な影響をあたえる事が報告されています。

 

 英国バイオバンクを利用したダークチョコレートの摂取量に関する研究では、摂取量が増えるほど、本態性高血圧のリスク低減と有意に関連が見られているOR=0.73 95%信頼区間0.60~0.88、p=0.00106。静脈血栓塞栓症心不全、冠動脈疾患、心筋梗塞等については、オッズは低値を示したものの、統計的な有意差はみられず、本態性高血圧以外との関連はわからなかったとのこと。

 

 イタリアにおける研究でも、チョコレート摂取の最も少ないカテゴリーに対する、最も多いカテゴリーの脳血管疾患全体リスク比は0.77(95%信頼区間CI=0.71~0.84、p=0.000)でした。

 

 また、同じくイタリアの研究では、カカオが豊富な製品は、短期的に感情および気分の問題を改善する可能性が示唆されたとしています。長期効果はまだ不明としていますが、悪いことはなさそうです。

 また、毎日少量のダークチョコレート摂取で血圧が低下したという報告があり、このとき摂取した量は、毎日6.3g(30kcal)としている。カロリー過多で血圧が上がるリスクがあるが、この程度の少量では体重等への影響はなかったようです。高血圧有病率も86%から68%まで減少したとのこと。

 

 この他にも、チョコレートの摂取頻度が高いほどBMIが低かったり、脳卒中リスクは17%~29%減少、全心血管リスクは37%低下したという報告もみられています。

 

ダークチョコレートの例

 今日はバレンタインデーです。

 

 義理チョコが死語となって、最近は人からチョコレートをもらう機会もなくなりました。

 

 ということで、先日、豆腐チョコレートを作ろうとして、湯せんの手間を惜しんだ結果、電子レンジでダークチョコレートが発火しかけて、煙もくもくというインシデントを起こしてしまいました。

 

 味にはほとんど問題がありませんでしたが、湯せんと裏ごしは課題として次に送ることになりました。

 

 カカオが高騰している昨今ではありますが、定期的に少しずつ摂取していきたいものです。

 

                            記事担当:部長さかもと

 

追伸(2/15)

 イタリアの毎日6.3g摂取のくだりで、摂取期間を提示し忘れました。期間は18週間で、ダークチョコレート摂取群の収縮期血圧は平均2.9mmHg、拡張期血圧も1.9mmHg下がった(p<0.001)とのことでした。