群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

嚥下食

 言語聴覚士は名前の通り言葉のリハビリはもちろん行いますが、食べたり飲んだりする飲み込みの働きにも関わる職業です。脳梗塞脳出血によって飲み込みの機能が低下してしまう症状のことを「嚥下機能障害」と言います。嚥下障害のある患者さんにこれまでと同じ食品の形態で食事をしてしまうと噛みにくさや飲み込みにくさが生じたり、誤嚥に繋がってしまうため食品の形態も考えなくてはなりません。

 今回はそんな嚥下食についてお話しようと思います。

 

 嚥下食は嚥下障害の程度にもよりますがたくさんの形態があります。きざまれた状態のおかずからゼリー状・ムース状のおかずまで様々です。そこで問題になってくるのが見た目です。ゼリーやムース状のごはんやおかずとなればほとんど元の形のないものが多いです。ですが私たちの食事は「おいしそう」や「きれい」などの見た目・第一印象によって食事判断が始まるそうで見た目は非常に大事と言われています。

 少し前の嚥下食は“ゼリー状態のまま”主食や副菜として提供していたことが多く、見た目を楽しめないものが多かったのですが、現在は下の写真の通り通常の形態とほとんど変わらないものも増えています。

 

          

 

 「おいしそう」にみえるものは食欲増進などにつながるため、見た目を意識することはとても大切な事です。見た目の問題で食欲不振になってしまう患者さんも少なくありません。

 味わいだけでなく見た目もおいしさに十分影響していることを知り、私自身も「食べる」ことに関わる1人の人として色々探してみたり工夫してみたりしようと思うようになりました。

 色々な嚥下食での工夫を、お知りいただきたいと思います!

 

記事担当部署:ST室