群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

プールをつかう

 当院では昔から行われている水中運動練習。

 特に人工股関節全置換術や寛骨臼回転骨切り術、人工膝関節全置換術等の手術後の患者さんの利用が多いようです。

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 当院のプールは泳ぐほどの広さはなく、その場での運動や、歩行練習で利用しています。

 今日は当院のプールの利点についてお話しします。

 まずは、プールというと暑い季節に入るものというイメージがあると思います。従って体を冷やす印象があると思いますが、当院のプールは36℃前後。ほぼ体温と変わりません。

 体温と同じ水温のメリットは、運動後すぐに発汗するので、代謝を活発にするという意味があります。

 温熱療法は骨格筋肥大の促進、萎縮の抑制、萎縮からの回復促進を引き起こすことが報告されています。

 通常の温水プールは水温30℃前後。
 これでは少し低めなので、浸かっているだけだと寒いですし、温熱の効果は望めません。

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  次に、水に浸かることで浮力の効果があります。

 首まで水に入ると、体重は10%になるそうで、関節に対する負担は劇的に減らせます。さらに転びにくいので転倒して怪我をすることもありません。

 また、水には粘性があり、四肢を動かすときにはすべて抵抗運動になります。この抵抗運動は機械のように反動がないので、怪我をしにくく安全に運動を行う事ができます。

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 こんな効果を持つ水中運動療法ですが、医療機関で行っているという話をほとんど聞きません。

 当院には水中運動指導者もいますので、術後、自己流でプールエクササイズするよりも、当院の回復期でリハビリと水中運動を行ったあと、退院し近所のプールの利用をおすすめします。

記事担当:部長さかもと