20年近く前のグラフですが、80歳未満、80歳以上の共に、大腿骨近位部骨折患者さんは一般の人と比べ、生存率が低く推移する傾向にあります。
大腿骨近位部骨折(足の付け根)では、骨折治療時に生じる安静や、入院、環境変化のストレスに始まり、ADL低下により活動性が低くなることが、生命予後を悪くする原因と考えられます。
さらに骨折の発症年齢が高くなるほど、歩行自立割合が低下するとも言われており、これによる活動性の低下も一つの原因と思われます。
また、再骨折するリスクも年齢と共に上昇するとされています。筋力低下による転倒は再発も招きやすくなりますので、入院中にしっかりとしたリハビリを行い、体力をつけておくようにしてください。
記事担当:部長さかもと