大腿骨頸部骨折や人工股関節全置換術などで手術をした後は、股関節に問題が残ることがあります。
歩き方を思い出せなかったり、痛みを少なくしようとする意識が残った結果(実際に痛い場合も含みます)、歩き方の乱れ「跛行」が出ることがあります。
片脚で支える際に、体が傾いたり、挙げた脚の側の骨盤が下がったり、その組み合わせだったりと様々な歩き方が見られます。
この原因の一つに中殿筋が弱化していることが挙げられますが、この筋肉は歩行時には、最大筋力の1/4~1/5くらいの力で働いていると言われており、それは歩行速度が上がったとしても変わらないとも言われています。
この筋肉を鍛える方法については以前もお話ししていますが、今日は比較的運動強度の高い方法をお伝えします。
それは、これです。
バランスを崩しやすい方はどこかにつかまって行うようにしてください。
大事な点は3つ。
最初は、足は真横に上げること。
次に、足を上げた方の腰が落ちないようにし、体は真っ直ぐに保つこと。
最後に、ゆっくり片脚ずつ交互に行う事。
こういう運動は、だいたい足を上げた方の強化をしますが、この運動では支えている方の中殿筋の筋力も使います。比較的この筋肉の休む時間が少ないというのが特徴です。
したがって、回数は少なめでゆっくり行ってください。結構疲れると思います。運動後疲れが残らない程度にしてください。
記事担当:部長さかもと