中之条研究では、一日8000歩、中強度以上の活動時間20分というのが体力低下を防ぎ、健康維持のために最も適した運動強度であるという結果が出ていました。
最近ではこれに加え、4000歩以下では閉じこもりの傾向にあることが疑われ、閉じこもりや生活不活発、認知症の予備軍であると指摘されるようになってきました。
さらに、一日2000歩未満の群は、要介護予備軍とも言われ、将来要介護認定を受けるリスクが高くなると指摘されています。
いくつかの予備軍になることを予防する意味でも、回復期リハビリ病棟入院中にできる限り体力を戻しておく努力が必要でしょう。
最低でも一日4000歩程度歩けるようにしておくことは、自宅復帰後に再発などを予防することにつながる事でしょう(4000歩、3~5METsの運動強度5分以上)。
歩数も一日で伸ばすことはできません。千里の道も一歩から。毎日の継続的な歩行練習が、退院後の健康寿命の延伸につながりそうです。
ちなみに3~5METsの運動強度とは、会話はできるが歌は歌うことができないという程度の歩き方です。
記事担当:部長さかもと