群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

脳卒中患者の歩行自立度を予測する

 これは昨年、ぐんま脳卒中連携の会で報告したモノです。

 脳卒中の歩行自立を予測するには、基本動作やADLを参考にするのが定石です。

 数年前は回帰分析とかを利用して何とか予測できないかと頑張っていましたが、患者さんの病態や、生活、体力がバラバラで、さらに提供しているリハビリも病院によって違いが大きいので、これを成し遂げるのは至難の業だと考えるようになりました。

 さらに最近では手足の麻痺はないが、ADLに障害がでて、急性期病院から転院されてくる患者さんも増えているようです。従って、麻痺の程度によって自立度を予測するのはさらに難しい事が増えているようです。

 そんな中でも、基本動作は予測判定が比較的しやすいことがわかってきました。そこで端座位と立位を使って、その時期の達成度と回復期リハ病棟退院時の歩行自立度の予測を行いました。

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 前にも提示したように思いますが、上の棒グラフが急性期病院退院時にベッド上端座位が自立していたかによって、回復期退院時にはどのくらいの割合が歩行自立したかを表しています。

 急性期からは2ヶ月以内に回復期に移らなくてはいけないルールがあります。従って、2ヶ月以内に端座位が自立した方では、8割以上が歩行自立に至っています。
 これが、見ていれば座れる方では2.5割、介助が必要な方では3%とやはり、急性期病院の時点で動作レベルが高いほど、歩行自立に至る可能性が高くなると言えそうです。

 急性期で何とか座れるようになって、歩行やADLの自立を目指したい方は、当院をご用命ください。時々、急性期病院から直接療養病棟に移られる方もいらっしゃいますが、回復期を担任された後でも、療養型病床には入ることができますので、まずは回復期を目指した方が良いでしょう。折角チャンスがあるわけですから利用しないてはないでしょう。

 脱線しましたが、次に回復期入院時に立位がとれるかどうかで歩行自立度を予測します。これはつかまっていてもかまいません。一人で立てるかどうかで判定します。
 結果、回復期に入棟した際に立っていられる方は、97%が歩行自立しています。この数字は立てる方を自立に導けない病院はほぼないということです。
 近くで見ていないと立てない方もあきらめないでください。この場合でも約半数が歩行自立しています。残りの5割の方にどう自立していただくかを計画するのは我々のようなリハ専門病院にお任せいただきたいと思います。
 脳卒中のリハビリには、年間100数十例の実績があります。

記事担当:リハ部長さかもと