2003年にペンシルバニア大学で行われた実験では、「6時間睡眠で14日間過ごした人は、2日徹夜した人と同じパフォーマンスまで下がる」という結果が得られています。
徹夜した人は集中力の低下を実感していますが、6時間睡眠の人は自覚できていないということです。
睡眠時間制限後のパフォーマンス
横軸は睡眠時間を制限してからの日数、縦軸は反応速度が500ミリ秒を超えた回数を示す。パフォーマンスはモニター画面上に赤い丸が表示されたらキーを押すという課題で測定。
つまり、睡眠負債を抱えがちな人は、自分では睡眠不足を自覚しておらず、パフォーマンス低下にも気づいていません。
その結果、睡眠負債が溜まり、抜け出せなくなってしまう。「自分は大丈夫!」と思っていても、この状態に陥っている可能性があります。
睡眠負債の状態で、仕事やリハビリを行うと高いパフォーマンスを引き出すことが難しくなるといえると思います。