最近は、入念なストレッチングをして、怪我を防ぎましょうとは言われなくなりました。
その代わり、野球であれば投手の登板頻度を下げたり、球数制限などを行う事で怪我の予防が考えられることが増えてきました。
なぜなのでしょう。
ストレッチングは上の絵のようなイメージで、筋肉を時間を掛けて伸ばす方法で行われてきました。
最近はこの方法の検証が進んでおり、入念なストレッチングは逆に筋肉の出力を小さくすると言われるようになってきています。
下に一例を示します。
筋肉の収縮様式によらず、時間を長くやったものが、立て軸のパフォーマンスを落とすことにつながっています。
従って、試合などの前に入念なストレッチングを行って体を温めようと考えていた古いアスリートは、逆に筋出力を下げて試合に臨んでいたということになります。残念でしたね。
本来持っている筋力をあえて下げることによって怪我をしやすくなることがあるというのも忘れてはいけません。
最近の知見では、動的ストレッチングはパフォーマンスを上げる可能性があるとしています。動きを伴いながら関節を大きく動かすよう心がけるストレッチングを短時間で行うと、筋力低下は起きないとされています。
ちなみに、試合前に筋力は多少落ちても、柔軟性を高めたいという場合には入念なストレッチングをお勧めします。
この後どんな運動が控えているのか考えながら、ストレッチングも選択したいものですね。
記事:部長さかもと