以前にも何回か睡眠不足の弊害についてお知らせしてきました。
日本は世界で1,2を争う短時間睡眠という国民性のようですし、寝ていない自慢!?などというわけのワカラナイ話をしたがるのも、日本人くらいなものだと思います。
睡眠不足になると、病気になりやすかったり、太りやすかったり、血圧が上がりやすくなったりと身体に悪影響を及ぼしやすいことを、いままでお話ししてきました。
今回は脳機能のことについて触れたいと思いますが、睡眠不足は認知機能に対し影響を及ぼし、注意力、実行機能、ワーキングメモリ、抑制コントロール、長期記憶など、認知機能全般が低下するとされています。
さらに、年齢が高くなるに従って、認知機能が低下しやすくなるとも指摘されており、睡眠不足の累積日数が増えても、認知機能低下が大きくなることと合わせて、高齢者では特に睡眠不足は深刻な問題となり得るでしょう。
6時間睡眠を2週間続けると、2日徹夜したのと同じくらいパフォーマンスが低下するという報告も以前紹介しましたが、こうした少しづつ溜まった睡眠負債は自覚が無いものが多いようです。
従って、普段から7~8時間の睡眠時間確保を心がけ、すっきりした気持ちと頭でリハビリに臨んでいただくと、治療効果も得られると思います。
記事担当:部長さかもと