群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

【新人第1号ブログ:持病の片頭痛について】

 初めまして!

 

 新人理学療法士の青柳です!今回ブログデビューすることになりました。

 

 上手い繋ぎ方も分からずいきなり内容なんですが、私はこの8月までになんと5回体調を崩してしまいました。(^_^;

 

 新人が月1ペースで体調崩して大丈夫かよって話なんですが、原因は何かと申しますと・・・

 

 それがこのブログのメインとなる【片頭痛】でございます。

 今回はこの片頭痛の主な症状と予防について書いて行ければと思っています。

 

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 片頭痛とはその名の通り頭の片側に発生する頭痛を指します。20~40歳の女性に多く、年間の有病率は8.4%と推定され、とても多くの患者さんが片頭痛に悩まされている現状です。

 

 色々と調べながら書いているわけですが、私は片側だけでなく左右どちらも頭痛が現れるので「あれ?本当に片頭痛?」と書いている途中に思いましたが、実際に左右両方に現れる方も全体の4割程います。何故か一安心。

 

 キラキラした光などが見えたりする視覚に関する前兆から頭痛が始まり、吐き気や嘔吐を伴うことが多く、これらの一連の流れが典型的な症状となります。ちなみに私は前兆、頭痛、嘔吐と全て当てはまりました。絵に描いたような片頭痛持ちです。

 

 次に予防についてですが原因がはっきりと解明されていないため、はっきりとした予防法が無いことが現状ですが、過度なストレスや過労の蓄積がないように生活することやビタミンB2マグネシウムが良いとされており、食生活の改善をすることなどが挙げられています。

 調べていて、少し驚いたのですが、頭痛が起きている時は入浴や運動、マッサージなどで悪化しやすいため、痛む部分を冷やし、横になって静かな部屋で休むことが良いとされていました。すぐに側頭筋をマッサージしていたので私も注意しようと思います。

 

 片頭痛になる度に最近の生活を思い出し、足りていなかったことをテーマにしてこれまでの生活に加え、より良くしていこうと考えています。

 最近は1周回って野菜を多く摂るがテーマです。

 

 今回は簡単ではありますが片頭痛について書かせて頂きました。万人受けしないテーマではありましたが片頭痛持ちの方、そうでない方の生活の何かしらの参考になれば幸いです。

 

 このブログは日本神経学会のホームページを参考に書かせて頂きました。URLを貼っておきますのでもっと詳しく知りたい方はご参照下さい。

 

https://www.neurology-jp.org/

 

 拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

                          記事担当:PT青柳

 

ST室感染対策

 

これまで手洗い、咳エチケット、マスクの付け方等

 

感染に関することを書いてきましたが…

 

今回はST室の感染対策について紹介したいと思います。

 

 

嚥下障害の方は口腔内が痰や舌苔で汚れてしまっていることがあります。

(舌苔とは舌面に付着・堆積したタンパク質の汚れです。)

 

特に口から食べていない方の口腔内は乾燥し汚れていることが多く、

 

保湿剤を塗る→拭き取る→ブラッシングを繰り返し行う事が多く、その時

 

感染予防のために写真(左)のようなゴーグルをつけます。

(皆さんもご存じの通りとコロナウイルスは目の粘膜からも

感染することが分かっています。)

 

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また、口の形を患者さんに見せて練習をしたい場合には、写真(右)の様な

フェイスシールドを装着します。

 

コロナが流行する前は当たり前に出来ていた練習も、

 

今は制限があり出来ない事もありますが、ST室では

 

患者さんの症状改善のための工夫を行っています。

 

                                                             記事担当:ST田村

歩行速度と寿命と歩くヒント

 欧米では、成人や高齢者を10年以上追跡した大規模な研究が多く報告されています。

 歩く速さが寿命に大きく関係しているという内容です。

 

 歩く速さは、人それぞれのペースがありますが、65歳以上30000人、21年間の追跡調査をしました。

 

 歩行速度1.6m/secの人の平均寿命は95歳以上、0.8m/secの人は約80歳、0.2 m/secの人は約74歳でした。

 

 歩行速度を基にして余命を計算することもできます。

 

 イギリスで行われた研究でも、歩行速度が速いと自己申告した男性の推定寿命は85.2~86.8歳であり、女性は86.7~87.8歳でした。

 また、歩行速度が遅いと自己申告した男性の推定寿命は64.8歳、女性は72.4歳でした。

 肥満度や握力よりも歩行速度の方がより寿命に関係しているようです。

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 歩く速さが寿命と関係するのはどうしてでしょうか。二足歩行は実はかなり複雑な行動です。二足歩行ロボットの開発が近年までできなかったことからも想像できると思います。関節を曲げたり、蹴り出したり、左右のバランスをとったりなどの動作が協調しなければできません。筋肉、骨、神経、呼吸器、心血管系などが正常動いてこそ速く、効率的な歩行ができます。

 

 歩行速度が遅くなる、頑張っても速く歩けないのは、体のどこかの異常でスムーズな運動連鎖が行えていないこともあります。つまり速く歩ける人は、心血管の疾患や糖尿病などの重大な病気もなく健康な状態にあるといえそうです。

 また、人間には脚に大きな筋肉があります。筋肉が伸び縮みすると周囲の血管も伸び縮みします。血液を流すポンプとしても重要な働きを担っています。

それだけエネルギーを必要とするので、歩行による有酸素運動代謝機能を活発にし、肥満の抑制もできます。

 

 歩行速度1.0m/sec(3.6 km/h)とはどのくらいのスピードでしょうか。

わかりやすい例では、歩行者用信号機です。

横断歩道を青信号の間に安全に渡り切れる速さが1.0m/secとされています。

また、不動産広告で見られる「駅徒歩○分」は、「道路距離80mを歩くのに要する時間を1分とする」という規定にのっとっています。つまり80m毎分=秒速1.33m毎秒です。これより速く歩ける身体能力を持っていると、長生きできる可能性も高いでしょう。

 

 一つだけ、速く歩くヒントを。

 ふくらはぎの筋肉を鍛えていただきたい。

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 椅子や手すりにつかまって、踵を挙げます。

 慣れないうちは両足で、慣れてきたら片脚ずつ。

 20回程度、大きくゆっくりできると良いでしょう。

 

 ではなぜふくらはぎを鍛えると良いのでしょうか。

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 以前、歩行は上下の重心移動を伴うというお話しをしたことがあると思います。

 片脚で立っている際に、重心は高くなり、両脚で立っているときに重心は下がっています。

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 両足で床に足が着いている際に、上の図のようにいわゆるベタ足では重心位置が低くなりすぎてしまい、片脚で支える時までに、重心位置を持ち上げなくてはなりません。

 この重心の上下動が大きいと、前方への推進力も失われることになります。

 

 従って、重心が落ちすぎないように、後ろ足が床から離れる際には、踵が床から離れるように、地面を蹴り出してあげましょう。

 

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 歩行速度低下の原因は、他にいくつかありますが、

 サルコペニアやフレイルでは、このような理由が原因の多くを占めます。

 

 指わっかテストなどで、ふくらはぎが細くなりすぎていないか注意してくださいね。

 

脱字があったため、赤字部分を修正しました(8/20)

 

                        記事担当:部長さかもと

リハビリの視点から~人工股関節全置換術を予定する方へ~術後の痛みの出方と痛みの経過

“人工股関節全置換術を予定する方へ、リハビリの視点から”シリーズ第三弾”

 

 いよいよ、手術が終わり、麻酔から目覚めたところです。

 術後早期の傷周囲には、切った傷に由来する痛み反応が生じます。同時に強い炎症症状が出現します。

 炎症というには、悪いことに思いがちですが、正確には、身体の修繕作業に入っている証です。

 血液を集めて修復作業に入るのですが、ここで動かれても困るから痛みという非常事態宣言で動きを自粛させる狙いです。

 

 だから痛いというのは正常な反応なわけです。

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 術後の急性炎症というのは、およそ1週間程で、安静時痛は軽減してくると言われています。一番つらいのは最初の1週間ということです。

 リハビリが始まると、手術で侵襲を受けた筋肉や傷に、動きの中で刺激が加わることで、痛みの強い時、弱い時といった具合に、日内差(1日の中での差)も日間差(日毎の差)が生じます。

 やはりリハビリ開始後1週間もするとだいぶ痛みは軽減し、スタスタと歩けるようになっていきます。人によってはもう杖の練習です。

 

 

歩き始めたころに感じる痛みの場所に多いのが、お尻の外側です。

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 複雑に筋肉が重なり合ってますが、手術方法により、必要な切開箇所が出てきます。

 当院で多く目にする手術方法は、後方アプローチという最も一般的な方法です。この方法では、傷が少し後ろ寄りにできます。

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 ここを通る筋肉が切開される場合があり、ここに術後の痛みが出やすいのです。

 これも最初の頃に強い痛みは、術後の炎症が原因として大きく、そこに、歩行時に筋肉が収縮することでさらに刺激となり痛みを感じます。

 これも日を追うごとに軽減していきます。

 

 少なくとも、術後1週~10日あたりでは、歩行器があえばおよその方が歩いて生活しています。

 そして、2週間ほどで、リハビリ病院へ転院するかどうかを迫られるわけです。

 たくさんの患者さんを見てきた結果、人工股関節置換術後は、事情が許すなら、リハビリを行うことを勧めたい思いです。

 

 

 痛みに関する話しは簡単ではありません。炎症性の痛み以外こそが悩ましく、セラピストの腕の見せ所だからです。

 

 次回は、シリーズ第四弾は、リハビリ病院でのリハビリ開始後の痛みの出方と痛みの経過についてお話いたします。

 

 

                          記事担当:PT山﨑

生活環境の工夫 ~動機づけ~

 皆さんは仕事や趣味、日常生活を送る上で、何をモチベーションにして日々頑張っていらっしゃいますか?

 

 人には、行動を起こさせ、目標に向かって気持ちを維持・調整が出来る能力があります。それは「動機づけ」があってこそです。

 

 動機づけには「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類あります。

 

 分かりやすい所で言うと

 外発的動機づけとは、喉が渇いた状態での水やジュース、空腹状態での食べ物、金銭などの外的報酬の獲得などです。一方内発的動機づけとは、「自分のために頑張る!」、「ただ純粋に楽しいからやっている」といったことです。

 

 私たちリハビリ職は、患者さんと共に考え目標に向かってリハビリに取り組む参加型のリハビリを提供することを意識しています。また、患者さんの興味あるものや趣味などをコミュニケーションを通じて発見し、リハビリに活かすことも重要です。

 

 そこで今回は「内発的動機づけ」に着目し、実際に行っているリハビリの工夫を一部紹介したいと思います。

 

 

 高次脳機能障害は、注意が逸れやすかったり、記憶障害により自分のお部屋が分からなくなったり、行動の目的を忘れてしまう等の症状がありますが、私たちも患者さんに関わる中で多く経験します。

 

 ある日、患者さんに「何か好きな物やキャラクターはありますか?」と質問してみました。すると「ガンダムウルトラマン」と答えてくれました!

 

 今回は注意力や記憶力の向上を目的に、廊下やお部屋にガンダムウルトラマンの画像付きの張り紙を貼ってみました!

 

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 すると張り紙に注意が向くようになり、徐々にお部屋や動作手順を覚えられるようになってきました!

 何より張り紙に興味を持ってくれたり、見つけた時の笑顔が1番良かったと思います。

 

 興味のある物を活かし、楽しく患者さんが参加出来るリハビリを今後も提供できる様工夫して頑張って行きたいと思います!             

 

                          記事担当:PT高野

 

血圧を下げる

 運動を続けていくと、血圧が下がっていきます。

 

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 これは、かなり良い結果と言えそうですが、どんな運動をすれば良いのでしょうか?

 

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 運動の内容は散歩でも良いと思います。

 

 ただし、運動の強さは上の図を参考にしていただくと良いと思います。

 

 散歩といっても、花を眺めながら、立ち止まって写真を撮りながら、ではこの運動強度にはなりません。

 

 いわゆるウォーキングで、前をみて、手を振りながら、歩幅は普段の2割増しで(つもりで)お願いします。

 

 時々脈を測って、上の範囲に入るようにしましょう。

 

 運動が強すぎると、血圧が上がってしまいます。上の表の範囲で行う事が大事でしょう。

 

                        記事担当:部長さかもと

 

熱いですね

 梅雨が明けたと思ったら、すぐに猛暑。

 

 さすがは群馬県です。褒めといたろ。

 

 気温が高くなると、やりたくなくなるもの。食事と運動と浴槽に浸かることです。

 

 しかし、現代人は冷房を使います。最近では使いすぎて、汗もかきにくくなっているくらいです。

 

 これは動物として問題です。汗をかかないと体温が下がらず、熱中症にもなりやすいといわれます。

 

 そこで、汗をかく練習。運動か入浴です。

 

 今回は入浴をお勧めしたいと思いますが、夏は半身浴で。

 

    本当に効果のある正しい半身浴とは - ウェザーニュース

 

 湯温は、体に負担の少ない38℃~40℃で入浴します。

 

 風呂から上がったらよく拭いて、水分をとってから、少し体温を下げたら寝ます。

 

 体温は若干高いまま就寝すると寝付きも良いようです。(ホメオスタシスで体温が下がりやすいそうです)

 

 汗をかく練習にもなりますので、熱中症リスクも少し軽減できるでしょう。

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                          記事担当:さかもと

タンパク質でチョキン

 帯広畜産大学の報告です。

 

 60歳以上の男女に、運動と炭水化物もしくはミルクプロテインの摂取を行ってもらったところ、ミルクプロテインを摂取した群で、筋肉が付き、脂肪が減ったとの結果が出ました。

 

 炭水化物では、脂肪は減らないし、筋肉もつかないとのこと。

 

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 栄養摂っていないんだから当たり前かもしれませんが、顕著に結果として出ています。

 

 牛乳に含まれる蛋白質が強化されたヤツですね。

 

 筋肉をためる、貯筋(チョキン)はお金以上に大事なこともあります。意識しておきましょう。

 

                        記事担当:部長さかもと

血圧を測ろう

 血圧は日内変動が意外に大きく、下のグラフのように推移していきます。

 

 自分の血圧を知ることなく、脳卒中などの病気に罹られる患者さんも多く経験します。

 

 自分の体調管理をする意味でも、定期的に体温に加え、血圧も測って起きましょう。

 

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 血圧の測り方は下の図に示します。

 

 気をつけるところは、ベルトを巻く位置は、心臓と同じ高さにすることです。また、血管音を聞くところに印があるので、ベルトの位置を調整してください。

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 加圧して、減圧しながらゆっくり測って行きますので、リラックスして普通に呼吸しながらお待ちください。

 

 数字の変化に集中しながら待つと、血圧が上がってしまうかもしれませんので注意。

 

 朝、血圧が上がりやすい早朝高血圧というのもありますので、朝計測すると良いでしょうと、当院の医師も言っておりました。

 

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 朝は体内の水分量が減ったり、血圧が上がったりで、脳卒中心筋梗塞になりやすいといわれます。

 

 ご自分の血圧変動のクセを知っておくことも大事だと思います。

 

 

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 血圧が高いとその分、心血管秒になるリスクも上がりますので、注意していきたいものです。

 

 まずは定期的に自分の血圧を知ること。これを意識していただきたいと思います。

 

                        記事担当:部長さかもと

「リハビリの視点から 人工股関節全置換術を予定する方へ ~どんな手術なの?」

 前回、変形性股関節症により、今後人工股関節術をしなければならない可能性が場合に、手術に関してどのように調べていけば良いかを書きました。

 今回は、人工股関節術って実際にどんな手術なのかについて書いていきます。

 

 まず、よく間違いやすい手術があります。

“人工骨頭が入っている”という表現。

 一般的に股関節の手術を表す言葉に人工骨頭というものが良く聞かれます。

 間違ってはいないのですが、変形性股関節症の場合、ほとんどの場合、人工関節置換術という手術を行います。

 “人工の関節に入れ替える”という手術です。

 

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 骨頭という球側と、その受け皿となるソケットの両方を挿入することが人工の“関節”を入れ替える手術に当たります。

 では、人工骨頭置換術とはどのような手術なのか。

 “人工の骨頭に入れ替える”ということになります。

 

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 違いは、関節を入れ替えるのでなく、球側を人工のものに入れ替え、受け皿側は自分の骨のままとする点です。

 

これら手術は、どちらにメリットが多いかという比較はできず、患者さんの股関節状態で決定されるものになります。

 

 変形性股関節症の患者さんの股関節は、球側も受け皿側も傷つき、変形しているため、人工股関節術が選択されることがほとんどです。

 

 イラストを見ての通り、簡単な手術でなく、身体に異物が入ること、入れるために様々な過程を経ることになるのですが、当然、手術による身体への侵襲が伴います。

 

 この侵襲による痛みや、機能低下はリハビリテーションの治療対象なのですが、実際は、股関節を病んでからの期間に生じてきた姿勢の崩れや、関節の拘縮(関節が固まること)、痛みから逃げる歩行を続けてきたことによる歩き方の乱れといった、術前の状態がリハビリの進行に影響するため、人工股関節置換術後のリハビリテーションは、簡単に術後のリハビリテーションと言えない難しさを持っています。

 

 “痛みが治まったら終了”ではなく、

むしろ始まりであり、股関節を病んでから我慢してきたことを再開できるようリハビリに励む時です。

 

 人工股関節後のリハビリは簡単ではありません。ノウハウを持ったリハビリの展開が重要です。決して、手術して自然回復できる部分だけでなく、リハビリによる頑張りが、更にその上へと導いてくれます。

 

 

最後に

 近年、傷を小さく作り、身体への侵襲が少ない人工股関節置換術で、早期の退院が可能である手術方法も存在し、手術後早期に退院できる時代になってきました。

 家庭や社会的事情でなるべく入院を短くした方には助け船ですが、早すぎる退院には疑問の声も上がっています。

 人工股関節置換術はリハビリとセットで考えて良い手術だとも言われ、そのくらいリハビリの位置づけが大きい手術です。

 

急がば回れ

是非、しっかりとリハビリも予定してください。

 

                          記事担当:PT山﨑