群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

生活環境の工夫 ~動機づけ~

 皆さんは仕事や趣味、日常生活を送る上で、何をモチベーションにして日々頑張っていらっしゃいますか?

 

 人には、行動を起こさせ、目標に向かって気持ちを維持・調整が出来る能力があります。それは「動機づけ」があってこそです。

 

 動機づけには「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類あります。

 

 分かりやすい所で言うと

 外発的動機づけとは、喉が渇いた状態での水やジュース、空腹状態での食べ物、金銭などの外的報酬の獲得などです。一方内発的動機づけとは、「自分のために頑張る!」、「ただ純粋に楽しいからやっている」といったことです。

 

 私たちリハビリ職は、患者さんと共に考え目標に向かってリハビリに取り組む参加型のリハビリを提供することを意識しています。また、患者さんの興味あるものや趣味などをコミュニケーションを通じて発見し、リハビリに活かすことも重要です。

 

 そこで今回は「内発的動機づけ」に着目し、実際に行っているリハビリの工夫を一部紹介したいと思います。

 

 

 高次脳機能障害は、注意が逸れやすかったり、記憶障害により自分のお部屋が分からなくなったり、行動の目的を忘れてしまう等の症状がありますが、私たちも患者さんに関わる中で多く経験します。

 

 ある日、患者さんに「何か好きな物やキャラクターはありますか?」と質問してみました。すると「ガンダムウルトラマン」と答えてくれました!

 

 今回は注意力や記憶力の向上を目的に、廊下やお部屋にガンダムウルトラマンの画像付きの張り紙を貼ってみました!

 

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 すると張り紙に注意が向くようになり、徐々にお部屋や動作手順を覚えられるようになってきました!

 何より張り紙に興味を持ってくれたり、見つけた時の笑顔が1番良かったと思います。

 

 興味のある物を活かし、楽しく患者さんが参加出来るリハビリを今後も提供できる様工夫して頑張って行きたいと思います!             

 

                          記事担当:PT高野