運動習慣のある人では、COVID-19の感染率、重症化率、死亡率などが下がっていることが明らかにされています。
本研究で解析対象となった論文は、16本。COVID-19のベータ、デルタ株の解析結果です。
結果は下図に示すように、感染率は11%低下、入院率36%低下、重症化率34%低下、死亡率43%低下と全ての項目においてリスクの軽減が見られました。
いわゆるシステマティックレビューということのようです。
1週間で500 METsほど運動できると、COVID-19リスクを軽減する上で最も効果的とのこと。500 METsは、中等度の運動では150分程度、強度の運動であれば75分程度行うことに相当します。一週間の運動総計=METs(ウォーキングであれば3.5)×時間(分)で計算出来ます。週500METs以上の運動習慣を持ち続けたいものです。
運動習慣を持つことで、上気道炎の予防や、発ガンの予防など、様々な健康効果が報告されています。この研究では、運動習慣によってCOVID-19感染率を低下させるだけでなく、重症化や死亡リスクも軽減できる可能性が明らかにされました。
猛暑も峠を超えたと思います。軽い運動からでも良いので体を動かす習慣を始めて、咳嗽力や免疫力を高めましょう。
Physical activity and risk of infection, severity and mortality of COVID-19: a systematic review and non-linear dose–response meta-analysis of data from 1 853 610 adults
記事:さかもと