群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

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一日22分以上の運動

 1日22分間の運動で、長時間の座りっぱなしによる死亡リスクが軽減される可能性があることがわかりました(以前は座りすぎは後で運動しても効果なしと言われていました)。

 

 研究結果は、22分間以上の適度あるいは激しい運動を毎日行うことが、死亡リスクの低下と関係していることを明らかにしています。この1日22分という時間、週に直すと150分以上に相当します。以前からWHOが推奨する運動時間と全く同じ時間です。


 50歳以上の1万2000人を対象として調査し、被験者のうち5943人は毎日座っていた時間は10.5時間未満で、6042人は毎日10.5時間以上座っていました。平均5年間で被験者の7%となる805人が死亡しており、そのうち357人が毎日10.5時間未満、448人が10.5時間以上座っていました。

 

 毎日の運動時間が22分間未満だった被験者の活動を分析したところ、1日12時間以上座っていた人は、8時間座っていた人と比べて死亡リスクが38%高いということがわかりました。

 1日に10.5時間以上座っていた人にとって、1日当たり10分間の適度あるいは激しい運動は、35%の死亡リスク減少と相関がありました。

 

 たとえ短時間であっても、毎日の適度な運動が、長時間座り続けることに関連する死亡リスクを軽減する可能性があります。身体的運動を促進する努力は、個人の健康に大きな利益を生む可能性があります。

 

 ちなみにこの週150分という運動時間は、コロナウイルスの入院、重症化、感染リスクが下がる点と同じです。

 

 

 一日22分、週150分以上の運動を補給すると様々なリスクを下げる効果がありそうですね。

 

                           記事担当:部長さかもと