カナダの研究です。
野菜、果物、魚などの摂取量が多いほど、全死亡(あらゆる原因による死亡)や心筋梗塞・脳卒中などの心血管疾患(CVD)発症のリスクが低くなったというものをご紹介します。
食事スコアを評価するにあたり、野菜、果物、ナッツ、豆類、魚、乳製品という6種類の食品について、対象全体の摂取量の中央値以下の場合は「0」、中央値より多い場合は「1」として、合計6点のスコアで評価しました。
これは、PURE研究といわれるものの中で実施されたそうですが、その結果、スコアが1点以下の群と比較し、5点以上の群は、全死亡〔ハザード比(HR)0.70(95%信頼区間0.63~0.77)〕、CVD〔HR0.82(同0.75~0.91)〕ともに有意に低リスクでした。
なお、世界保健機関(WHO)によると、2019年には世界中で約1800万人がCVDにより死亡しており、これは全死亡者数の約32%に相当する。またCVD死の約85%は、心筋梗塞と脳卒中によるものだったそうです。
野菜、果物、ナッツ、豆類、魚、乳製品。この6つの食品群を少し多く摂取することを心がけることで、健康寿命と平均寿命、双方の延伸につながるでしょう。
記事担当:部長さかもと