今まで、2回に渡って前頭前野の働きとその働きが低下するとどのような症状が見られるのかについてまとめてみました。
前頭前野シリーズの最終回となる今回は、『前頭前野を活性化する方法』についてまとめたいと思います。
いろいろな方法がありますが、どれも意外と簡単にできる方法ばかりです。
①普段と違うことをする
脳トレも、慣れてしまうと効果は高まりません。例えば、計算問題をするのであれば足し算ばかりではなく-×÷の計算も混ぜながら行ったり、車のナンバーの3~4つの数字を計算して0または10にしてみるなど、いつもと違う工夫をすることが大切です。
②相手の表情を見ながら会話をする、笑う・笑わせる
相手の態度や表情を読みながら会話をすることで、脳はさまざまな情報を分析します。笑うことだけでも前頭前野は活性化しますが、相手を笑わせようと考えることでも活性化します。
コロナ禍で会食等はしづらい時期ですが、ご家族とのコミュニケーションの中で意識してみてはいかかでしょうか。
③手書きメモを書く
手書きで文章を書くと前頭前野はよく働くのに、パソコンや携帯電話で書いても前頭前野は全く働かないという研究があるそうです。パソコンや携帯電話を使う場合、ひらがなを入力し、変換した漢字が正しいかどうかを判断すればいいだけですが、手書きの場合は漢字を思い出して書かなければいけない。ここが重要なようです。
ここまでは前頭前野を一生懸命働かせる方法をまとめましたが、前頭前野には起きてから活動をする中で様々な情報を入ってくるため、お昼過ぎくらいには情報があふれかえっている状態になっているようです。
そこで、つかれた脳を休ませるために
④昼寝、または何もせずボーッとする時間を作る
ということも大事だそうです。ボーッとしてばかりでは良くないんでしょうけどね。
以上で、3回続いた前頭前野シリーズは終わりです。
皆さんも、前頭前野を活性化していつまでも健康でいてください。
ST茂木