2024年11月に札幌コンベンションセンターで行われた、第58回日本作業療法学会にて口述発表を行わせていただきました。
発表の内容は、脳卒中により失語症(自分の考えや訴えを言葉で伝えることが困難な症状)を患った方に対する自動車運転再開支援についてです。失語症の症状をお持ちの方が、運転再開を目指すうえで以下の点が問題となります。
- 事故の際に状況の説明が十分に行えない。
- 事故発生時の救護義務である通報が行えない。
- 相手や関係者に自分の症状に関する説明ができない。
交通トラブルの際、これらの問題点に対処するためドライブレコーダー、コミュニケーションツール、「NET119緊急通報システム」「110番アプリ」「iPhone 緊急SOS」などの代償手段について、各機器の申請や導入、操作方法について支援を行いました。
以下がその代償手段の一部で、概要をまとめたものになります。
今後も、当院の運転再開支援をより充実させ、患者さんのお役に立てるように皆で力を合わせて頑張りたいと思います。
記事担当部署:OT室