群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

リハ部の取り組み②

歩行アシスト(HONDA技研)

 HONDAは、ヒューマノイドロボットASIMOで培った歩行理論をもとに1999年より歩行アシストの研究を続けてきました。

 2013年からは全国約50の病院や施設の協力のもと、先行使用し機能の最適化を進め、当院もこれに参加しました。

 歩行アシストは、二足歩行理論である倒立振子モデルに基づく効率的な歩行を誘導する機能を有し、歩行訓練に使用できます。

 特長として、薄型モーターと制御システムにより小型軽量化を実現し、シンプルな機構の採用で、装脱着が簡単であり、サイズ調節可能なフレームにより、幅広い体格の方が使用できます。

 タブレット端末で、使用者ごとの歩行の特徴、訓練状況を可視化できる計測機能が付きます。訓練モードは3つ設定可能で、1)装着者の歩行パターンに合わせて歩行動作を誘導、2)装着者の歩行パターンを基に左右の脚の屈伸のタイミングが対称になるように誘導、3)歩行中の重心移動をスムーズに行うロッカーファンクション※の機能回復を誘導するモードがあります。

 他の機器が医療機関での使用に限定されることが多い中、歩行アシストは医療の分野にとらわれることなく、介護分野や介護予防分野、ひいては一般高齢者などでも活用できる汎用性の高い機器です。県内では4施設で導入しています。学会等への演題発表にも力を入れています。

※ロッカーファンクションとは、踵→足裏→つま先と重心移動をスムーズに行う脚部の動作です

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歩行アシスト

 昨年は脳卒中患者さんの歩行自立度による歩容改善の差異について発表してきました。歩行自立していない脳卒中患者さんでは、歩行アシストを使ったからといって、すぐに歩幅が大きくなることはなく、しかし脚を振り出す速度の向上は認めた結果、歩行速度が伸びています。また、10回歩行アシストを使用すると、1/3が歩行自立に至っており、この機器は、歩行安定性を高める可能性があると考えています。

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                        記事担当:部長さかもと