群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

高齢者の姿勢

 先月、東京で行われたセミナー、言語聴覚士のための姿勢から介入する嚥下障害へのアプローチについて』に参加させて頂きました。


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上の写真はご高齢の方によく見られる姿勢です。

・背中が丸まっている

・膝が曲がっている

・前を見るために顎が出ている

・肩の関節が前に出ている

といった特徴があります。

 

 背中が丸まっていると筋肉や血管が伸びたままになり、また血液の循環が悪くなり腰に痛みがでます。それから肩の関節が前に出ていると呼吸の筋力も低下します。さらに顎が前に出ていると首の筋肉も固まって飲み込みがしにくくなるといったことがみられます。


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 このようなことを防ぐためにはトレーニングやストレッチが大切になるそうです。皆様も姿勢について一度考えて頂ければと思います。

 

ST青木


【病棟レク 七夕祭り】

 最近は雨が続き、ジメジメムシムシしてますね。

 そんな中、当院の一つの病棟で七夕祭りを行なったのでご紹介します。

 

 七夕祭りでは、織姫と彦星のほっこりするお話を聞いたり、みんなで短冊にお願いごとを書いて吊るしたり、合唱したり、チーム対抗輪入れ大会を行ったりと短い時間でしたが、内容も盛りだくさんで大変盛り上がりました。


そして、私自身も普段とは異なった患者さんの真剣な表情や笑顔が見られたり、集団の力・素晴らしさを改めて感じる事ができたりして、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 

 書いて頂いた願いごとをのぞかせてもらうと、家族の幸せや健康を願うものや、世界平和を願うものなど、自分のことだけではなく、周りの方の幸せを願うものが多くあり、感動しちゃいました!!

 

 皆様の願いが叶いますように☆


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そして、みんなが笑顔でいられるよう、わたしも頑張ります。


                        OT蜂巣


退院後に会いに来てくださいました

 先日、以前入院されていた患者さんが現状報告に来てくださいました。

 その方は、長い入院生活を経て自宅へ帰りましたが、帰ってからもリハビリを頑張った結果、現在は復職・運転再開を実現されています。


 入院当初からの目標が達成出来たと報告をするため、自ら車の運転をされ、来院してくださいました。

 お仕事についても時間をかけて徐々に勤務時間を増やしていき、やっとフルタイムになったそうです。


 退院してすぐの時期は日常生活を送るだけでも疲れてしまう状態だったそうです。

 その後はリハスタッフに言われた事を、家で一生懸命やってくださったそうです。

 

 入院中のST訓練では、iPadやプリントを使い、脳機能訓練を中心に行っていました。


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※上記2枚の写真はイメージです。

 

 入院中、頑張っていらっしゃった姿をずっと見ていたので、スーツを着てネクタイを締めている姿を拝見できた時には、感慨深いものがありました。


 患者さんの元気になった姿を見ると、こちらがパワーをもらえます。

 少しでも患者さんの笑顔が増やせるように、今後も頑張っていこうと思いました。


記事担当:ST目黒

 



大腿骨頸部骨折

 20年近く前のグラフですが、80歳未満、80歳以上の共に、大腿骨近位部骨折患者さんは一般の人と比べ、生存率が低く推移する傾向にあります。


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 大腿骨近位部骨折(足の付け根)では、骨折治療時に生じる安静や、入院、環境変化のストレスに始まり、ADL低下により活動性が低くなることが、生命予後を悪くする原因と考えられます。


 さらに骨折の発症年齢が高くなるほど、歩行自立割合が低下するとも言われており、これによる活動性の低下も一つの原因と思われます。


 また、再骨折するリスクも年齢と共に上昇するとされています。筋力低下による転倒は再発も招きやすくなりますので、入院中にしっかりとしたリハビリを行い、体力をつけておくようにしてください。


                               記事担当:部長さかもと


毛細血管をしなやかにしておく

 ゴースト血管といわれる毛細血管がある。

 全身の細胞に酸素や栄養を行き渡らせる毛細血管に、様々な要因で血液が流れなくなった結果、毛細血管が無機能化したり、消えてしまう状態をいいます。毛細血管が、まるで幽霊のように消えてしまうことから、そう名付けられました。

 昨年、NHKでも取り上げられたようで、加齢や糖分・脂肪分の過剰摂取によって、末梢の毛細血管がゴースト血管になっていきます。

 ゴースト血管が増えて血液の循環が悪くなると、流れにくくなった血液を押し出すために心臓の負担が増し、血圧が高くなると考えられています。

 さて、このゴースト血管をつくらない方法ですが、4つほど。

1)適度な運動(運動不足は論外だが、やりすぎも毛細血管にダメージを与える。適度な量の運動がよい)

 

2)マッサージ(揉むマッサージではなく皮膚表面をさするだけで充分)

 

3)よく笑う(笑うと腹式呼吸になり、さらに自律神経が安定してストレスも軽減)

 

4)良質な睡眠(深くしっかり眠ること)。


最後に予防する運動を
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よく見る運動だと思いますが、踵上げです。

この踵挙げ運動は、10秒間に11回以上できると、転倒しにくいという報告もありますので、鍛えておいて損はないと思います。

記事担当:部長さかもと

生活行為向上マネジメント(MTDLP)基礎研修に行ってきました。

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まず、生活行為とは何でしょうか??

それは、「人が生きていく上で営まれる生活全般の行為」を言います。
 
では、生活行為向上マネジメントとはなんぞや?

生活行為に対してのリハビリを専門としている作業療法士が普段している事を視覚化して、周囲への情報共有を図り、対象者をケアチーム全体で支援していこう!というものです。
 
マネジメントは、インテーク(面接)、生活行為アセスメント(評価)、プランの立案、介入、再評価・見直し、修了と課題の申し送りという流れで行われます。

1番の醍醐味は、対象者の方の<やりたい!>活動を達成するために作業療法士と共に考え、自主的に!あくまで自主的に!取り組めるようにプランニングしていきます。
 
その人にとって大切にしたい作業を考え、目標の達成を目指す!
 
難しいことは抜きにしても、作業は人が生きていく上で切っても切れない人間の営みであり、その人それぞれの味があり、そこに関わっていける事も、作業療法の魅力だなと感じております。
 
まだまだ、全国的にも始まったばかりのマネジメントですが、
普及に向けて当院でも頑張って行きたいと思います!  
OT下田

横にブレない歩き方のために

 大腿骨頸部骨折や人工股関節全置換術などで手術をした後は、股関節に問題が残ることがあります。

 歩き方を思い出せなかったり、痛みを少なくしようとする意識が残った結果(実際に痛い場合も含みます)、歩き方の乱れ「跛行」が出ることがあります。

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 片脚で支える際に、体が傾いたり、挙げた脚の側の骨盤が下がったり、その組み合わせだったりと様々な歩き方が見られます。

 この原因の一つに中殿筋が弱化していることが挙げられますが、この筋肉は歩行時には、最大筋力の1/4~1/5くらいの力で働いていると言われており、それは歩行速度が上がったとしても変わらないとも言われています。

 この筋肉を鍛える方法については以前もお話ししていますが、今日は比較的運動強度の高い方法をお伝えします。

 それは、これです。

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 バランスを崩しやすい方はどこかにつかまって行うようにしてください。

 大事な点は3つ。
 最初は、足は真横に上げること。
 次に、足を上げた方の腰が落ちないようにし、体は真っ直ぐに保つこと。
 最後に、ゆっくり片脚ずつ交互に行う事。

 こういう運動は、だいたい足を上げた方の強化をしますが、この運動では支えている方の中殿筋の筋力も使います。比較的この筋肉の休む時間が少ないというのが特徴です。

 したがって、回数は少なめでゆっくり行ってください。結構疲れると思います。運動後疲れが残らない程度にしてください。

記事担当:部長さかもと

【患者さんとの作品づくり】

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梅雨の時期も終盤を迎え、ますますジメジメとした日が続いています。九州南部豪雨と同じ時期に群馬でも警報が出ており、なかなか落ち着きませんが、沢渡は幸いなんともありません。


上の絵は、作業療法士と患者さんで雨の日を表した作品を作ったものです。季節感があって、作る楽しさも感じることができて、とても良い作品だなぁと思いました!

 

これらの作品は、季節ごとに色々なバリエーションがあるそうです。鯉のぼりやおひな様なども作っており、手を使う、作品のイメージをするなど、患者さんと一緒に楽しみながらリハビリをする事が出来そうです。


これからの作品も楽しみにしたいと思います!


記事担当:PTくまだ

『認知症初期集中支援チームの見学』

 先日縁あって、前橋市で行われている認知症初期集中支援の会議に参加させて頂きました。


 前橋市の初期集中支援チームではケースを挙げて、チームで方向性の修正や問題点の解決に向けてチームで話し合いが行われていました。


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 在宅での悩み・対象者の方の在宅での様子等、病院内だけでは分からない問題点や生の声を聞くことができました。また多職種の方々の意見が聞け、様々な視点での考え方を学ぶ事が出来ました。

 

 早い時期に介入する事の重要性、自宅・地域での生活を継続していくための支援という所でチームの役割は大切であると実感しました。

 

 当院のある吾妻という地域も、把握は出来てはいないのですが支援を必要とする方もいるのでは無いかと思います。


 まずは自分の地域を知り、必要な支援を受けたいときに受けられる地域作りをしていけたらと思いました。


文責:OT山口