群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

2017年、県PT学会4

今回で県学会”歩行アシスト”は最後です。

内容が盛りだくさんで、7分の発表ではとっても表現できませんでした。

院内の理学療法士向けにも、さらにヘビーな内容を企画中です。

さて、本題に戻りますが、

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 横から快適歩行速度で”歩行アシスト”使用前、使用後に歩行を撮影しました。これを片脚が浮いている時間と、両足が接地している時間とに分けました。10歩を計測して平均化し、歩行のゆらぎによる影響を小さくしました。
 上の図で黄色の脚が麻痺側、緑色が非麻痺側を表しています。

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 各期の割合です。自立群のSS-Pでのみ、有意に割合が増えました。片麻痺の悪い脚が支えやすくなっているという結果と考えています。

 また、次は見守り群の時間の比較です。
わかりにくいですが、実際に発表したものを使いました。

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 0.183秒、歩行周期(二歩)が短縮し、良い方の脚が前にあるときの両脚接地時間が短縮しました。
 片麻痺の歩行ではこの両脚接地時間がかかるのが特徴ですが、股関節屈伸の介助によって、前方への重心移動がスムーズになったものと考えられます。

 結論です。
 歩行アシストは脳血管障害の歩行自立レベルにある方の歩行周期を(足が支えている時間、浮いている時間)健常者と同じ状態にし、歩き方を改善し、歩行速度を上げ、歩幅を広げる効果があります。

 また、脳血管障害で歩行が見守りが必要な状態にある方の歩行速度を上げ、非麻痺側前の両脚接地時間が短縮することで、前方への重心移動がスムーズになり、結果として歩行周期が短縮していると考えられました。
 余談ですが10回の歩行アシスト使用で、9例中3例が歩行自立に至っていますので、歩行安定性にも影響があるものと考えられます。

 理由を説明しようとすると難解で分量も多くなりすぎてしまいますので、これ以上については理学療法士間で議論していきたいと思います。