先日、群馬県内の育成校で行われた学内実習に参加する機会をいただきました。コロナウィルス拡大防止のため、学外自習に代わり学生さんに作業療法の用い方を考える機会を持っていただくというのが目的です。参加している学生さんは最終学年です。実習とともに就職についても考える時期なので、回復期病棟の作業療法がどんなものか、楽しさ・やりがいがどんなところにあるかを伝えられるようにと準備し、学生さんにお話しをさせていただきました。
実施しての感想を書かせていただきたいと思います。
私自身初めての育成校での講義でした。とても緊張するかと思っていたのですが、全く緊張しませんでした。昔から人前で話すのがとても苦手だったので、少し成長できたのかなと思います。
学生さんがただ聞くだけにならないように、少しでも考えてもらえるようにと思いグループワークなども取り入れてみました。ケーススタディで作業療法評価の項目を考える課題では、教科書だけでなくスマホで検索している学生さんがいて、「今どきはこうなのか!」とジェネレーションギャップを受けました。そして、学生さんの発表の内容を聞きながら、「自分の学生の頃よりしっかりと考えられているな」と感心しました。
作業療法士の卒前・卒後教育において、育成校における学内教育から臨床の現場への移行段階としての実習は重要で、後輩である学生を育てるという点でなくてはならないものと考えています。なので、その大切な機会に関われたことを嬉しく思います。拙い講義でしたが、少しでも学生さんに「回復期の作業療法とは」が残れば良いなと思います。
今回、講義をする機会をいただきありがとうございました。
記事担当:OT櫛渕