群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

「ICT・IoT機器を患者さんの生活に」

 みなさんはスマホ、お持ちでしょうか?

 

 今晩のおかずのレシピ、あの俳優は今年何歳だっけ、今日午後の天気はどうだろう…実にいろんなことをスマホ一つで調べて片付けられる、今や我々の生活に欠かせない存在になってきたスマホ、ほんの10年前まではほとんどの人が持っていなかったフィクションのような道具です。

 

 昨今に至っては「アレクサ、電気消して」とか「OKグーグル、最寄りの駐車場を教えて」とか、なんだかすごい時代になりましたね。

 今日はそれらICT・IoTを患者さんの生活に取り入れるといったお話です。

 

 例えば寝たきりで体が全く動かせない方でも電気を消したり、エアコンや電動ベッドの操作ができたりします。

 

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 また1人暮らしのお年寄りのお宅に設置すれば、声さえ出せれば緊急時のやりとりや安否確認なども可能になります。

 

 最近のリハビリでは患者さんの能力に応じ、それらの機器を扱う練習もしています。

 

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 我々にとっては「ちょっと便利」程度のことでも、体の不自由な患者さんにとってはとても大きな差になることも少なくありません。動かない手足の機能を回復する支援をしたり、新たなやり方を検討する能力開発することに加え、患者さんの残存機能や能力に合わせ適切な環境整備をすることも作業療法士の役割です。

 

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 便利すぎる世の中は人をダメにする、みたいな話はよく聞きますが、より安全に、安楽に、安心して過ごせるための一つの手段として作業療法士として患者さんに提案できるよう、これからも知識を深めていきたいと考えています。

 

 

                        記事:作業療法士 市川