群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

日本食

日本食らしい食事に変えると認知症リスクが低下 | 健康増進 病気予防 抗加齢(アンチエイジング) 長寿 統合医療 ダイエット 競技力 豊かさ 幸せ探求  - 楽天ブログ

 

 日本人は生活習慣と言う点で、睡眠、運動、食生活のスコアが低すぎるという現状があります。

 

 国立がん研究センターの報告です。

 

 日本食は体に良いと言われてきましたが、本当にそうなのでしょうかというお話しです。

 

 食事調査アンケートの結果から、「日本食パターン」は、先行研究で用いられていた8項目(ご飯、みそ汁、海草、漬物、緑黄色野菜、魚介類、緑茶、牛肉・豚肉)の摂取量を点数化する日本食インデックスを使っています。

 

 日本食パターンスコアは、男女別に、摂取量が中央値より多いと各1点、牛肉・豚肉では、摂取量が中央値より少ないと1点として、合計0~8点とします。日本食パターンのスコアを4つグループにして、約19年弱の追跡期間中に確認された死亡(全死亡、がん死亡、循環器疾患死亡、心疾患死亡、脳血管疾患死亡)との関連を調べました。

 

 

 その結果、日本食パターンのスコアが低いグループに比べて高いグループでは、全死亡のリスクは14%、循環器疾患死亡のリスクは11%、心疾患死亡のリスクは11%低かったことがわかりました。

 

 

 今回の研究では、日本食パターンにより全死亡・循環器疾患死亡・心疾患死亡のリスクが低いことが示されました。理由として、日本食スコアが高いグループでは、海草や漬物、緑黄色野菜、魚介類、緑茶に含まれる健康に有益な栄養素(食物繊維や抗酸化物質、カロテノイドやエイコサペンタエン酸など)の摂取量が多かったと考えられます。また、各食品の死亡リスクの低下への影響は小さいと思いますが、食品一つだけではなく、日本食パターンとして評価することで、様々な栄養素の作用によって、死亡リスクが低下した可能性も考えられます。

 

 塩分が多いと言われる日本食ですが、カリウムの量も多いことから、ナトリウムが排出されやすいという話もあります。素晴らしいですね。

 

 この日本食スコアを参考に、海草や漬物、緑黄色野菜、魚介類、緑茶を少し多めに摂取することを心がけてはいかがでしょうか。

 

                            記事担当:部長さかもと

尿路(尿管)結石って??

こんにちは!

今年度6年ぶり(?)にブログ班になりました藤嶋です(^^)

よろしくお願いいたします!

 

4月になり、少しずつ暖かくなってきましたね

沢渡は梅や桃が満開になりましたが、桜が見られるのはもう少し先になりそうです。

 

 

さて、、

「尿路結石」「尿管結石」みなさんは聞いたことありますか?

私は先日この尿管結石になり、かなりの激痛を経験しました。。

イムリーなネタとしてみなさんにも共有したいと思いこのテーマでお話しします。

 

腎臓で作られた尿は、尿管から膀胱を経て、尿道を通って排出されます。

この尿の通り道が尿路です。

腎臓でできた結石が尿路に引っかかって痛みなどの症状を起こす病気を総称して

「尿路結石」と呼びます。

 

尿路結石の症状は

☑血尿

☑慢性的な腰痛

☑背中の違和感や痛み

☑腹部から背中、わき腹に起こる筋肉の痛み

 

尿管結石の症状は

☑突然起こるわき腹から下腹部にかけての激しい痛み

☑血尿

☑腰痛

☑冷や汗

☑吐き気、嘔吐

☑顔面が蒼白になる

☑陰部の痛み

               

原因は??

結石は、尿に含まれるカルシウム、マグネシウム、尿酸などの成分が過飽和状態になって結晶化したもので、ほとんどがカルシウムによるものです。

 

リスクが高い生活習慣としては以下のことが挙げられます。

☑水分摂取量が少ない

☑汗かき

☑大食い

☑肉類をよく食べる

☑糖分や塩分の摂取量が多い

☑運動不足

☑尿の停滞・濃縮がある

☑ストレスがたまっている

 

このように尿路結石にも生活習慣が大きく影響していることがわかります。

対策としては、

☑水分摂取は1日2L以上を心がける

☑食事内容に気を付ける

これはすぐにでも取り組めそうな予防策になりますね。

塩分や糖分、脂肪分の多いものを食べすぎないようにすること、結石を作りやすいとされているホウレン草や紅茶、チョコレート、ビール、レバーなどを避け、食物繊維をたくさん摂ることも大事です。

 

バランスの良い食事と水分をしっかり取って、今年度も健康第一で!

頑張っていきましょう~~

 

 

記事担当:PTふじしま

 

【日常生活を便利にさせる物達】

 だんだん春の陽気となってきており暑く感じる日も出てきましたね

 

本日の表題は、先日退院された患者さんからあったご意見を元に書かせて頂きました

片麻痺の女性患者さんから退院前に、「片手でも使える道具を知りたい」

「でも、何を見て良いかわからない」と話しがありました

 

その時思ったのは、確かに知れるツールや参考にできる一覧などがあれば患者さん自身が参考にできるのではないか

 

そのような話しがあったので、今回ブログで生活を便利にさせる道具を紹介させていただこうと思い以下に提示いたします

今後必要と感じる方に届いてもらえれば幸いです

 

 

上記の物は3Dプリンターを使った品物で別県の作業療法士の方が作成し、インターネット販売をしています。だんだん小売店でも片手で使える便利品は増えてきています。上記のような商品があることを知っていただく事で小売店に行った際などに「これは使えるかも!」と思える参考になるといいなと思います。

 

                            記事担当:作業療法

FAC評価尺度と歩行自立度の関連性

FACという評価尺度があります。

 

 

 3が観察、4が平地のみ歩行、5が不整地、屋外歩行自立です。

 

 数字が高くなると、歩行自立度も高くなります。

 

 絵で示すとこんな感じですね。

 

 

 それで、昨年報告したモノを重ねます。

 

 脳卒中患者さんの退院時歩行速度と、FACの関係です。

 

 結果は、こう出ました。

 

 

 FAC3が観察レベルなので、ここからしか歩行速度の計測ができませんので、FAC2や1が存在しないわけです。

 

 グラフは箱ひげ図で、真ん中の黒い線は中央値と呼ばれるものを表しています。

 

 この図からわかることは、歩行自立度が高い人はその分歩く速度も高くできるということなんです。

 

 従って、歩行速度が高まれば、その分、自立度も上がっていく可能性が高くなると考えられます。

 

 どのように上げていくかは、セラピストのスキルに依存するところが大きいですが、早く動けると良いことがありそうです。

 

                           記事担当:部長さかもと

 

自律的な学習者を育てる場所

 これは当院の主任向けに夕礼でお話ししたものです。用語が多少難解なところがありますが、GOOGLEをご活用いただければ、理解も深まると思います。

 

 先日、バタフライエフェクトから始まる答辞を、内容には触れずに紹介しました。その生徒が在籍する高校の校長は、そこに居れば子供が勝手に育つような場所をキチンと用意しなさいと訴えておられました。

 自律的な学習者を作ることで、スタッフだけでなく、患者さんも自身の体や心を良くすることについて、自律的な治療を促す事になるでしょう。患者さんには、よく言いますよね、私はお手伝いをさせていただくだけです。直すのは患者さん本人ですから。

 

diamond.jp

 でも、実際の私達の言動は、この発言に沿って居るでしょうか。ああした方が良いですよ、こうすべきです、それじゃダメですよ、危ないですね、言ったじゃないですか?結構、自律的な活動を促すにはほど遠いものがあります。

 

 以前、ガイダンス仮説というのを紹介したと思います。これによれば、学習にはフィードバックは与えすぎないほうが良いそうです。

 ガイダンス仮説について再度説明すると、 フィードバックは学習者を正しい運動に導くガイドになりますが、フィードバックを頻繁に与えすぎた場合は、それに過度に依存してしまい、内在的フィードバックの処理を無視するようになり、悪影響があるという考えです。

 

 自転車の補助輪が補助輪なしで載るためには、障害になるといわれるようになりましたが、リハビリの際の言語的フィードバックも依存を生むということに繋がります。

 

 一方、視覚的なフィードバックは「多いほど良い」ということが示されています。こと運動学習では、聞くことは少なく、見ることを多くするのが良いとのことです。

 

 言語化されないで行う視覚のみのフィードバックは、過剰依存をつくらず、運動学習に正の効果をもたらすとのことです。もちろんここに解説など加えてはいけません。

だから、リハ中の指示は、どんどん間引いていただきたいと思います。

           リハビリをしている老人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 うちの子も良く言っていっていて驚きましたが、子供にありがちなのが、「言ってくれないとわからない」という逆切れ発言。

 

 こういう発言が聞かれるときは、たぶん言い過ぎ、指示の出し過ぎです。

 目では見ていて考える分には良いんですよ、内在的フィードバックなんで。でも余計な口は出さないでほしいと思います。

 ここで黙って居られるのが、抑制の効いた良いセラピストであり、よい上司なんだろうと思います。

診療報酬改定

 介護保険は3年に1度、医療保険は2年に1度改訂が行われ、その都度方針が変更されていきます。

 今回の改訂で大きなところは、運動器疾患に対するリハビリが、回復期リハ病棟であっても、1日6単位までに制限を受けることになりました。

 

 今までは、運動器の個別リハビリ時間が9単位、3時間まで実施できていましたが、6月からは最高でも1日6単位(2時間)までに制限されることになりました。

 

 

 発症60日以内の方については、3時間以内のリハが可能な場合もありますが、60日を超え回復期リハ病棟標準算定日数までは2時間以内のリハビリ、標準算定日数を超えると上限2単位となりそうです。ここまで来ると、1日40分の個別リハビリしか受けられなくなります。

 

 下に私がグラフに起こした脳血管リハビリと運動器リハビリのFIM利得と、提供単位数(リハビリ時間)を示します。

 

     

 

 これは回復期リハ病棟協会が出している実態調査の結果を利用しています。各提供単位数とFIM運動利得を表していますが、脳血管リハビリの方が全体的に利得が低いものの、6単位を超えてくると利得が運動器の結果に近づいてきています。確かに、見方によっては6単位を超えたリハビリの提供は、効果が低いようにみえるのかもしれません。

 

 実際に話し合いの時に利用されたのは別のグラフですが、費用対効果の点で不十分とみなされて、6単位を超えるリハ提供には制限ができました。

 

 当院では、プール、集団体操、リハスポーツなどの集団練習は、これからも継続して提供させていただきます。

 入院中の運動量が少なくて退院した後が心配、ということがないよう、一緒に頑張っていきましょう。

 

                            記事担当:部長さかもと

 

 P.S.言い忘れてましたが、6月開始予定です

 

通いの場

 高齢者が集まり交流する通いの場への参加が、フレイルの発症抑制につながるという報告や、他者との交流など「社会参加の機会が多い人」は「社会参加の機会が少ない人」と比べ、要介護認定に至りにくいという報告があります。

 

kayoinoba.mhlw.go.jp

 中之条町では、高齢化率も4割を超え、対象者も増えました。このような取り組みに参加されてみてはいかがでしょうか。

 

 

 通いの場への参加率は、全国平均で6.2%となっているそうですが、全国一の大分県では、参加率が脅威の15.2%だそうです。

 

 近所にお茶のみに行く感覚で、こういった場に参加できると良いですね。

 

                           記事担当:部長さかもと

 

 

新年度!

4月ということで新しい環境で生活や仕事を開始する人が多いのではないでしょうか?

 

当院リハビリテーション部においても全員ではありませんが一部のセラピストは病棟異動があります。

 

そこで今回は、病院における人事異動の目的についてお話しできればと思います。

 

主な病棟異動の目的として下記のようなものが言われています。

 

①人員調整のため

退職や産休などによる人員不足、ベテランや新人などの経験値に偏りが出てしまった際に、業務に滞りが出ないよう人員調整が必要になります。

 

②セラピストの成長のため

新たな環境は単純にモチベーションUpに繋がりやすいです。また、1つの病棟に縛られない幅広い知見・技術が身につけられます。そして、異動してきた従業員から新たなノウハウを吸収できるなど個々のセラピストの成長を促進する効果があります。

 

③医療事故の防止や病院活性化のため

長年同じメンバーで業務を続けることで、慣れにより問題点に気づきにくくなったり、視野が狭くなったりすることで、医療事故へのリスクが高まると考えられています。

そのため、意識的にメンバーを定期的に入れ替えることで、新たな風を入れてリフレッシュさせることで、病院全体を活性化させる狙いもあります。

 

 

こんなふうに病棟異動とは、病院においてもセラピスト個人においても成長していくために必要なものと考えています。

 

入院されている患者さんにとっては、病棟の雰囲気が変わったり、担当セラピストが変わったりと不安を抱えてしまう方もいるかも知れませんが、我々としましても引き継ぎはしっかりさせてもらいますし、病院全体で皆様をサポートすることには変わりありません。ご安心を!

当院にはたくさんのセラピストがいますので色々なセラピストと関わってみて下さいね。

 

 

あっ!それと申し遅れましたが、私、今年度のPT室ブログ班のリーダーとなった町田と申します。

PT室ブログ班も4月からメンバーがガラッと変わります。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

                                記事:PT室町田

症例検討会を行っています

こんにちは、今回も読んでいただきありがとうございます!

今回のブログでは私たちが普段行っている「症例検討」というものを

紹介させていただこうと思います。

 

当院では1人の患者さんに対し各職種の職員一人ずつが担当となり

チームを組んで日々のリハビリに取り組んでいただいています。

 

基本的に担当になった患者さんは毎日リハビリをすることになり、

担当職員がお休みの日は変わりの職員が担当するという形をとっています。

 

さて、今回のテーマである「症例検討」についても説明します。

私達の場合は朝のリハビリが始まる前の時間を使い、一人の患者さんについて

話し合う時間を設けています。

 

担当者が患者さんの疾患のことや普段の様子などの状況説明を行い、

どんなリハビリをしているか、どのようなことで悩んでいるかなどを

話し、他の職員から質疑や意見をもらうという感じです。

自分が話す番になるとプチ発表会のような感じで緊張しますが、

この機会はとても大事です。メリットについて書かせてもらえたらと思います。

 

 

◎発表者

発表者は普段行っているリハビリについて言語化できるいいタイミングです。

自分が何を考えているか、改めて考え直すことができ考えが整理できます。

また、直面している問題について、自分の頭では思いつかないような

案やアドバイスがもらえるので現状の打開策が得られることも多いです。

また、患者さんと接する上で気をつけていることや好きな話題など

パーソナルな情報を職員間で共有しておくことで、代わりにリハビリに入った職員

でも円滑なコミュニケーションがとれるようになります。

 

◎聴講者

聞く側は単に患者さんの状況を知ることができるという機会にも感じると思いますが

発表者に対して質問したり、アドバイスすることでより理解が深まります。

自分の経験の中で似たケースに対しこういうことをしたら改善した、逆に悪くなったな

どの意見があがるとリハビリの選択肢が増えていきます。

また担当の考えていることを把握することで変わりに入ったとき集中的に課題に

取り組むこともできます。

 

 

担当でなくても、患者さんをよくしたいという気持ちは皆が思っています。

症例検討という機会を通じて患者さんの事を共有し、ベテランから若手まで

皆で意見を出し合い、よい案を出せるよう取り組んでいます。

 

こういう制度があることを知って頂ければ患者さんも悩みなどを話しやすくなるかもしれません。チームみんなで考えておりますので、担当、非担当関係なく色々話をしてほしいと思っています!

 

 

今回は以上です。

一年間ブログを書かせていただき色々勉強になりました。

ありがとうございました!

 

                              記事担当:PT川原

本年度の出来事

今年(2023年の4月)から私が社会人として働き始め1年が過ぎようとしています。

思い返してみるとあっという間の1年であったように感じます。

 

そこで本年度の出来事を私なりに印象に残っている事をまとめてみました。

 

4月:社会人になりました

5月:コロナウイルスが5類に       

6月:ガ-シ-前参議院逮捕

7月:ビックモーターが保険金不正請求

8月:夏の甲子園で慶応が優勝

9月:ガソリン価格過去最高値

10月:大谷翔平、米大リーグで本塁打王

11月:阪神38年ぶり日本一

12月:大谷翔平ドジャースに移籍

1月:能登半島地震が起こる

2月:大谷翔平が結婚の報告

3月:ドラゴンボールの作者「鳥山明さん」死去

 

             

 

私自身が好きな内容を多く取り上げてしまい偏りがありますが、他にも色々な事がありました。

 

私自身あまり1年を振り返る事はしたことが無かったのですが、今回のブログを通して今年度に何が起こっていたのか、それぞれの出来事がどの時期であったのか整理する事が出来ました。

 

ぜひみなさんも自分たちの思い出でも良いですし、写真を見返すなどしてこの1年何があったか思い出す記憶の練習にもなりますので家族や大切な人と1年に一度でもその年の出来事を話し合うなどしてみてください。

 

一年間お疲れさまでした。

         

                            記事担当部署:ST室