FACという評価尺度があります。
3が観察、4が平地のみ歩行、5が不整地、屋外歩行自立です。
数字が高くなると、歩行自立度も高くなります。
絵で示すとこんな感じですね。
それで、昨年報告したモノを重ねます。
脳卒中患者さんの退院時歩行速度と、FACの関係です。
結果は、こう出ました。
FAC3が観察レベルなので、ここからしか歩行速度の計測ができませんので、FAC2や1が存在しないわけです。
グラフは箱ひげ図で、真ん中の黒い線は中央値と呼ばれるものを表しています。
この図からわかることは、歩行自立度が高い人はその分歩く速度も高くできるということなんです。
従って、歩行速度が高まれば、その分、自立度も上がっていく可能性が高くなると考えられます。
どのように上げていくかは、セラピストのスキルに依存するところが大きいですが、早く動けると良いことがありそうです。
記事担当:部長さかもと