群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

チャレンジ精神

 最近なにか新しくはじめたこととか、はじめようかなと思っている方いらっしゃいますか?

 私ははじめたいことはありますが行動に移せていない状況です。

 

 今回はチャレンジ精神についてです。

 私がリハビリで意識していることは患者様が出来ないと思っていることを一緒に経験して出来た喜びを一緒に感じる事です。

 

 チャレンジ精神とはそのままの意味ですが、挑戦することやその姿勢のことを言います。

 

 私達は患者さんが生活を送るうえで、「自立評価」ということを行います。

①一人で車椅子に乗り移りしていい②一人でトイレに行っていい③一人で歩いていいといったように、患者様が安全にかつ徐々に退院後の生活に繋げられるようにリハビリスタッフと看護師さんで相談し評価を行います。

 患者さんの中には、出来るのに実行しない方や出来るか不安だから実行しない方が多いです。

 チャレンジしない理由としては失敗したくない、めんどくさい、大変等色々な理由があると思います。反対に出来ると思って実行して転倒してしまう方もいらっしゃいますが…。

 

 私は前者の方に対して出来る事を実感してもらったり、徐々に出来る自信をつけてもらう事を意識してリハビリを行っています。たまに「出来るからやってみよう」と言って実際出来なかったという私の評価不足もありますが、そこの評価は怠らないよう注意しています。リハビリの中で簡単すぎず難しすぎずという課題を探しています。患者さんはもちろんですがスタッフのチャレンジ精神も患者さんのレベルアップに大きく関わると思います。

                     

また、チャレンジ精神だけでなく行動に移すことが大切です。

 

チャレンジ精神は鍛えられるようです。

①新しいものに興味をもつ

②ポジティブな言動を行う

③小さな事からチャレンジする

ぜひ参考にしていただけたら幸いです。

 

                              記事担当:PT田沼

今年一年大変お世話になりました。来年もまた宜しくお願い致します。

 

潤いのある生活

 現在流行しているコロナのオミクロン株はのどの痛みが強いと聞いています。

 喉の違和感を感じたら「コロナ?」と思う方、いらっしゃいませんか?

 私はまだこのような感覚はありませんが、違和感があればコロナを疑ってしまうと思います。

 

 今の時期は、もともと空気が乾燥して、湿度の影響で喉の痛みや鼻水、くしゃみ等の症状が出てしまう方も多いと思います。

 特に年末年始は、自宅の温かい乾燥した部屋で過ごす機会も増えてきます。強力な加湿器があれば話は違うのかもしれませんが、病院でも湿度低下はかなり悩ましい事案です。

 

 今回は湿度について述べたいと思います。

 

 適切で健康的に過ごせる湿度は何%かご存知でしょうか?

 

 答えは40%~60%といわれています。

 

 40%以下の環境では肌や喉が乾燥したり、ドライアイの原因になったり、風邪やインフルエンザのウイルスが活性化したりします。

 また、60%以上の環境では、カビやダニが繁殖しやすい環境になり、それによりアレルギーなどの健康被害や家具や建物のダメージを引き起こしてしまいます。

 

 そこで適切な湿度が保てるよう湿度を上げる方法、下げる方法を紹介します。

<上げる方法>

・洗濯物を部屋干しする

・濡れタオルを干しておく

・加湿器を使用する

・炊飯を含む調理をする

<下げる方法>

・室内の風通しをよくする

・除湿剤、除湿器を使用する

 

          

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補足(蛇足?):医療機関で最近加湿器を利用しているところが減っているのは、加湿器の選定や管理が難しいためです。気化式や超音波加湿器は雑菌やウイルスが繁殖すると、これをまき散らして逆に感染し易くしてしまうといわれますし、加温式の加湿器は火傷などの安全面への配慮が必要などといわれ、3つのタイプすべてで、感染予防よりもリスクの方が高いと考えられていることが原因です。こうしてみると、昔よく目にしたストーブの上のヤカンは意外に良かったのかもしれません。(さかもと)

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我が家の湿度は46%でした。

毎年「加湿器を購入するぞ」と思いつつ未だに購入できていませんが、とりあえず快適な湿度は保てているようです。みなさんも自宅の湿度を気にしてみて下さい。

 

                               記事担当:PT田沼

その場足踏み

地団駄を踏むのが好きなわけではありません(笑)。

 

以前ご紹介した運動です。

 

その場足踏み(歩き)では、大した運動にはならないんじゃないかという素朴な疑問に対する回答です。

 

             

 

 まずは、基礎知識としてMETsという考え方があります。

 

 METsメッツとは運動や身体活動の強さです。
 安静時(静かに座っている状態)を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示しています。

 

 安静座位を1METs、立位が1.2METs、時速4kmの歩行が3METs、その場足踏みが3METs、時速6kmの歩行が4METs、ジョギングが7METs、駆け足が8METsです。

 

 上の足踏みは時速4kmで歩行したときと同じ位の運動になっているようですから、運動が弱いんじゃないかと心配する必要も無さそうです。

 

 ということは、この足踏み、結構使えそうです。

 

 通常、外や家の中を歩くときには、周辺に注意を払いながら歩く必要があります。当然交通事故や、転倒が起きないように考えながら、リアルタイムに足をどこに出そうか、バランスはどうやってとろうか、考えながら歩行することが必要ですね。

 

 しかし足踏みは意外に楽です。平らな空間を2畳も用意すればできます。1畳も要らないかもしれません。目を閉じてもできる人もいるかもしれませんし、私は電子書籍を見ながら歩いています。テーブルや椅子などに触りながら足踏みすると、もっと安定して運動することができるでしょう。

 

 安全に運動ができるという点で長時間の運動が可能ですが、スマートフォン電子書籍だと、ついでに歩数もカウントしてくれるのが理想的ですね。

 

 運動が認知機能にどう影響するかは検証していませんが、今のところ電子書籍も順調に消化できていますし、一日の歩数ノルマも達成する日が多くなっています。

 

 年末年始で体が鈍らないよう、こんなながら運動で健康増進いかがでしょうか。

 

                           記事担当:部長さかもと 

 

2位じゃダメなんですか

 まだ各部署には配布されていない11月退院時アンケートですが、職員の対応はいかがでしたか部門で一位を獲得しました。

 

 

 リハ部の皆さん、おめでとうございます。

 

 他の病院は存じ上げませんが、当院ではリハ部スタッフが比較的上位にいます。

 

 これからもできるだけ上位をとり続けられるよう、がんばっていきたいと思います。

 

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 ちょっといたずらしたくなったので、同じグラフですが、下に示します。

 

 何が違うのでしょうか?

 

 

 あれ?大した差が無くなりました。

 

 一位には違いがありませんが、ほとんど差がないように見えます。

 

 この二つのグラフ、何が違うのでしょうか。正解は縦軸の表記方法と長さです。

 

 実は下のグラフは縦軸を短くしてあり、差が大きく見えないようにしてあります。

 

 もう一つは、縦軸のグラフの目盛です。上のグラフは4~5まででグラフの長さが表示されていますが、下のグラフは0~120で全体を表しています。

 グラフの上の方にフォーカスすれば、緑のグラフをみれば良いですし、グラフ全体を見たいときには青いグラフをみる必要があります。

 

 これだけの事で、こんなに数字の差を感じます。グラフを見るときには縦軸の長さと目盛に注意を払い、騙されないようにしましょう。

 

 でも、11月のリハスタッフ一位には変化がありません。リハスタッフの皆さん、これからも一位でいきましょう。

 

 

                            記事担当:PTさかもと

幸せホルモン

 子供の頃は、この時期になるとクリスマスやお年玉など楽しいことがたくさんありワクワクしていました。最近はコロナもあり季節のイベントや行事など中止になることが多いですが、個人的にはそのようなイベントは実家を出ている方や祖父母まで唯一家族が集まるような機会は大事にしたいなと思っています。

 

 みなさん、最近幸せな出来事がありましたか?

 

 今日は幸せホルモンについて紹介します。

 

代表的な幸せホルモンは4つあります。

 

ドーパミン(やる気ホルモン)

やる気や気持ちいい、心地よいなど意欲や快楽に関する

 

オキシトシン(思いやりホルモン)

ストレス緩和、癒やし、イライラ減少、免疫力向上など心と体の健康に働く

 

セロトニン(リラックスホルモン)

生体リズムや睡眠、体温調節などに働く、精神を安定させ自律神経を整える

 

④エンドルフィン(脳内のモルヒネ

気分を高揚させたり痛みを和らげる働きがある

 

 

ざっくりですが私達にはこのような幸せホルモンがあるそうです。

これらは日光浴や運動、スキンシップや趣味活動などで分泌が促進されるそうです。

参考にしていただきたいと思います。

 

 少し話は変わりますが、ハーバード大学で約75年にわたって行われている調査で、人は何が幸せかについて「同じ志を持つコミュニティで頼り頼られ生きること」と結論づけたそうです。

 簡単に言えばエリートであるか、お金持ちであるか、有名であるかではなく「良い人間関係」に尽きるそうです。

 人によって幸せの感じ方は違うとは思いますが、私はこの研究結果に共感しました。みなさんにとって「幸せ」とはなんでしょうか?

 

                               記事:PT田沼

骨折の罹患率

本格的に冬になりクリスマスももうすぐですね。

今日は骨折について紹介させていただきます。

 

私は小学生から高校生までバスケをしていました。社会人になってからもたまに社会人バスケに行ったりしています。でも私、これだけ長くバスケをしていても指一本骨折したことがないのです。みなさんは骨折を経験したことがありますか?

 

厚生労働省の患者調査から骨折患者数の都道府県ランキングがあります。

 

 

 

赤が骨折患者数が多く、青が少ないという見方です。

 

詳細として骨折患者数が多い県ベスト3。

1位 佐賀県

2位 大分県

3位 鹿児島県

 

骨折患者数が少ない県ベスト3。

1位 福島県

2位 宮城県

3位 青森県

 

そして我らが群馬県は上から数えてベスト10位です。

 

分布地図をみると西日本で骨折患者が多く、東日本で少ない。「西高東低」みたいです。

 

その理由の一つとして「ビタミンK」が関与している可能性があるそうです。

ビタミンKはカルシウムの骨の取り込みを助けます。そのため、ビタミンKを多く含む納豆の消費量が関係するといった報告もあるそうです。

統計からみても食生活に関係がありそうですね。ビタミンKを多く含む食べ物は納豆やほうれん草、ブロッコリー等があります。食事管理の参考にして頂ければ幸いです。

 

また、骨折患者数が多い都道府県は理学療法士の数も多いという報告もあるそうです。

理学療法士の私にとってはなかなか興味深いテーマでした。

 

                               記事:PT田沼

ウインタースポーツの季節になりました

お久しぶりです。ブログ係の小塚です。

最近益々寒くなり、朝起きられなくなってきました。

しかし寒くなってきて嬉しい事もあります。それはスノーボードの季節がやって来ることです!!

私は去年から念願だったスノーボードを始め、当初は転びすぎて筋肉痛なのか転んでぶつけて痛いのか、分からない程全身が痛くなっていました。

筋肉痛になるということは、良い運動になっているのでは無いか!?

さらに最近患者さんにあんたは痩せた方が良い!と言われることが多いので、もしかして楽しくスノーボードをするだけで痩せるのでは!と思い色々調べてみました。

             

まずは運動強度の話をしたいと思います。

メッツ(Mets)と言うものがあり、身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。

 

ウインタースポーツの運動強度を調べました。

スキー、スケート:7メッツ

スノーボード:5.3メッツということが分かりました。

 

さらにスキーなどを1時間行った際の消費カロリーを計算すると体重60kgで計算すると

スキー、スケート:445kcal

スノーボード:334kcalも消費する計算になります。

 

1時間行ってこんなにも消費するとは思いませんでした。ランニングなどは1時間もすれば疲れてしまいますが、スノーボードやスキーなどなら1日やる事が多いと思います。

寒くなり憂鬱になることもありますが元気に身体を動かしていきたいと思います。

 

今年はたくさんスノーボードに行って楽しく痩せられるようにしていきたいです!

しかし無理せずケガだけはしないように滑りたいと思います。

               

 

                             記事担当:PTこづか

 

大変長らくお待たせしました

           

 

 みなさんこんにちは。理学療法室ブログ係の伊東です。

 12月も後半になり、沢渡では雪がちらつく日もでてきました。

 

 先日までは感染対策環境下で、患者さんの部屋でのリハビリを実施していましたが、

 ついに先日、リハビリ室でのリハビリが再開しました。

 

 また、お風呂や医療体育での集団体操なども再開となり徐々に以前のような状況に近づいてきています。

 

 約1ヶ月間リハビリ室でのリハビリが出来ず、患者さんに十分にリハビリを提供することができなかったように思います(病棟によってかなりの差があります)。

 

 そんな中でも少しでも良くなるように、自室で出来る自主トレや脳トレの資料を配付させていただきました。

 

 皆さんに自主トレ等も積極的に行って頂きましたが、自室内のみで行える事には限界もあり、どこか活気もありませんでした。

 

 しかし、リハビリ室でのリハビリが開始されると、はじめは久しぶりのリハビリで疲労もありましたが、みるみるうちに活気に満ちあふれてきていました。

 

 私自身もケア介入が多く、理学療法をしていなかったので、はじめは身体的負担も感じましたが、それにもまして患者さんとリハビリが出来てとても嬉しかったです。

 

 今回の経験を通し改めて、運動習慣と人との関わりの重要性を感じることが出来ました。

 

 入院中に出来るようになったことを退院後も継続的に実施でき、

人との関わりを持ちながら退院後の生活を送れるように、リハビリ提供したいと考えます。

 

                              記事担当:PT伊東

利き手はいつ決まる??

 人種や年齢、性別は関係なく右利きの割合は世界の約90%、
逆を考えれば左利きは世界の人口の約10%と言われているそうです。
そんな私たちの利き手はいつ決まるのでしょう?

 

 生後5~6ヶ月程になると赤ちゃんは近くの物を掴もうとします まだ利き手は決まっていません。

 

 1歳頃になると指さしを始めますがまだ左右差はありません。

 

 2~3歳になるとスプーンやクレヨンを使うことも増え、いつも使う手が定まってきます。が、まだ決定ではないそうです。

  
 これは向かい合ってスプーンを使う右利きのお父さんやお母さんの真似をして左手を使っているだけの可能性もあります。

 

利き手が決まるのは4歳頃と言われています☆

 

 アメリカの発達心理学者の研究によると『幼児期は利き手が一定ではなく、両手が使われたり、利き手が交換したりする過程を経て4歳頃に固定される』という結果がでているそうです。

 4歳になったら物を受け取るときに差し出す手やボールを投げるときの手、スプーンや フォークを持つ手などを観察してみてください^^利き手が見分けられるかもしれませんv

 

 ちなみに、昔は左利きだと矯正されることが多く見られましたが、現在は個性を尊重して矯正をしない風潮になっているようです。

 

                

 

                              記事担当:ST横山

「中之条町の伝統行事」

 こんにちは。今年の冬は寒くなりそうですが、

 中之条町では新年早々、お祭りが開催されます。

 

 それは・・・鳥追い祭りです。

 

    

 

 鳥追い祭りは約400年の歴史を持つといわれる中之条町の伝統行事です。田畑の作物を荒らす鳥や獣を追い払い、五穀豊穣や家内安全と厄除けなどを願って始められました。

 勇壮な掛け声と共に県の文化財に指定されている大小様々な大きさの鳥追い太鼓。これを叩きながら町内を練り歩きます。「追い申せ、追い申せ、唐土の鳥を追い申せ」という声で、祭りは最高潮に盛り上がります。見物の人々の「投げさっせ、投げさっせ」という声に応じて、店々からみかんや景品などが投げられ、拾い合う人達の影が街頭の光の中で交錯します。

 こうして街中は、夜半まで盛り上がりにぎやかな雰囲気に包まれ、まるで寒さも吹っ飛びそうなお祭りです。

 

 さて、ここで町の伝統行事に「参加」する意味について考えてみたいと思います。

 

 私達はリハビリテーションの課題抽出をする際にICF国際生活機能分類)という人間の生活機能と障害についての分類法をよく使用します。

 この分類法の中では生活機能は「心身機能・身体構造」、「活動」、「参加」と3つに分かれており、どれか1つのみでなくそれぞれの相互作用が重要であると言われています。

 お祭りに参加する事で体を動かしたり、人と関わる事で頭を使ったりする事で、身体機能や認知機能にもいい影響を与えてくれそうです。

 

 昨年はコロナウイルス感染症で開催できませんでしたが、今年は開催される事をお伝えすると、嬉しそうにされる方もいらっしゃいました。

 

開催日は2023年1月13~14日です。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため変更となる場合があります。)

https://nakanojo-kanko.jp/events

コロナの影響で息抜きがしづらい部分もありますが、感染対策を行い参加するのも地域との交流や地域の発展にもつながると思います。

興味のある方は是非行ってみてください!!!  

 

                               記事担当:OT室