群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

その場足踏み

地団駄を踏むのが好きなわけではありません(笑)。

 

以前ご紹介した運動です。

 

その場足踏み(歩き)では、大した運動にはならないんじゃないかという素朴な疑問に対する回答です。

 

             

 

 まずは、基礎知識としてMETsという考え方があります。

 

 METsメッツとは運動や身体活動の強さです。
 安静時(静かに座っている状態)を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示しています。

 

 安静座位を1METs、立位が1.2METs、時速4kmの歩行が3METs、その場足踏みが3METs、時速6kmの歩行が4METs、ジョギングが7METs、駆け足が8METsです。

 

 上の足踏みは時速4kmで歩行したときと同じ位の運動になっているようですから、運動が弱いんじゃないかと心配する必要も無さそうです。

 

 ということは、この足踏み、結構使えそうです。

 

 通常、外や家の中を歩くときには、周辺に注意を払いながら歩く必要があります。当然交通事故や、転倒が起きないように考えながら、リアルタイムに足をどこに出そうか、バランスはどうやってとろうか、考えながら歩行することが必要ですね。

 

 しかし足踏みは意外に楽です。平らな空間を2畳も用意すればできます。1畳も要らないかもしれません。目を閉じてもできる人もいるかもしれませんし、私は電子書籍を見ながら歩いています。テーブルや椅子などに触りながら足踏みすると、もっと安定して運動することができるでしょう。

 

 安全に運動ができるという点で長時間の運動が可能ですが、スマートフォン電子書籍だと、ついでに歩数もカウントしてくれるのが理想的ですね。

 

 運動が認知機能にどう影響するかは検証していませんが、今のところ電子書籍も順調に消化できていますし、一日の歩数ノルマも達成する日が多くなっています。

 

 年末年始で体が鈍らないよう、こんなながら運動で健康増進いかがでしょうか。

 

                           記事担当:部長さかもと