群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

学生の皆様へ ~職員駐車場と初日来院方法のご案内~

当院に実習に来られる学生さんは職員駐車場を使っていただきますが、その駐車場に関してご説明したいと思います。

 

まず、実習前の電話連絡にてスーパーバイザーに車を使用することを報告してください。

旅館利用の方も病院駐車場を使用するため報告が必要です。

その際、管理の都合上、車種・ナンバー等を伺いますので準備しておいてください。

 

以下に駐車場の場所を説明します。

病院から少し離れた場所に職員駐車場があります。(徒歩5分)

 

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県道55号線より案内します。

 

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県道55号線 右折直後、右側に下降する坂道があります。

矢印の坂道の方に進んでください。

× 方向に進むと病院・旅館等があります。

 

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わかりにくいので注意してください。

 

下ると職員用駐車場(第5.6.7)がありますのでそちらをご利用ください。

 

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運転にはくれぐれもご注意してください。 

 

道が狭く、高齢者も多いので、地元車優先の気持ちで運転をお願い致します。

 

                          記事担当:PT安齋

R4.10.16改訂

 

R5.2.15 追記

 病院のセキュリティー強化で、正面玄関を明ける時間を朝8:30~としましたので、一般の方が院内に入ることができなくなりました。

 

 実習生、研修生については8:00過ぎに来院するよう指導者から連絡があったと思いますので、来院されたら職員玄関脇にある夜間受付のボタンを押し、職員と通話をしてください。その際、実習生であること、学校名、学年、氏名を告げてください。出勤時間と重なることから、職員は電子錠で玄関を解錠し、どんどん入っていくと思いますが、実習生は夜間受付のボタンを押し、中から出てきた人と話をしてください。

 

 出勤中の職員と一緒に院内に入ってしまうと確実に迷子になりますので、夜間受付を経て、事務の方に連絡していただいてください。

 

 追記分だけ色替えてみました。

                               部長 さかもと

睡眠不足は脂肪を減らす食事の努力を損なう

睡眠不足はエネルギー摂取量とエネルギー消費量を変化させると言われています。

そこで、睡眠制限がカロリー低減食摂取で脂肪率に対する効果を変えるかを調査しました。

 

対象は平均年齢41歳で、平均BMI27.4kg/m²の成人10人(女性3人、男性7人)。

 

方法は14日間の適度なカロリー制限と8.5時間または5.5時間の夜間睡眠機会。

 

結果

白丸が8.5時間睡眠、黒丸が5.5時間睡眠です。

 睡眠時間の短縮によって、脂肪が減少した量は、8.5時間対5.5時間の睡眠機会でそれぞれ1.4kg対0.6kgとなり(P = 0.043)、割合では5.5時間睡眠では、55%減少している(グラフFat)。

 逆に脂肪を除く体重の減少では1.5kg対2.4kg(P = 0.002)で短時間睡眠の方が60%多い(グラフFat-free)。

 グラフの縦軸は体重減少(kg)なので、上に行くほど減少量が増えている事に注意が必要です。

結論

 エネルギー摂取量が減少したとき、長い睡眠時間は筋肉など、無脂肪体重を維持させる働きを持ちます。

 十分な睡眠がとれない(とらない)ことは、食事介入の有効性を損なう可能性があります。

 睡眠時間の確保は、脂肪減少、筋肉維持のため、ダイエットに大事な活動といえそうです。睡眠を伴わないカロリー制限は「やつれ」といえそうです。

 

引用文献

Insufficient sleep undermines dietary efforts to reduce adiposity

Arlet V Nedeltcheva, Jennifer M Kilkus, Jacqueline Imperial, Dale A Schoeller, Plamen D Penev、Ann Intern Med. 2010 Oct 5;153(7):435-41. 

The University of Chicago, Illinois, USA.

 

                              記事担当:さかもと

脳卒中啓発動画

 日本脳卒中協会が作成した「脳卒中で入院した方・ご家族にお伝えしたいこと」という動画5本をご紹介します。

 

 回復期ではなく、急性期に関わる内容が多いですが、脳卒中の理解のためにご利用ください。

 

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歩幅や股関節の動きを少し大きく

歩行速度を上げると、転びやすくなって危険。だからゆっくりと歩く事を身につけてもらう。

昔は良く言われました(*^O^*)。

しかし現在、歩行速度は高い方が自立度が高くなり、麻痺などの機能改善も期待できます。

 

転倒リスクと歩行速度のグラフは、U字曲線といわれますので、速度1.0~1.2m/sec位をU字の底として、それ以上速度が上がれば転倒リスクが増えますが、リハビリで対象にするのは、1.0m/sec前後なので、これ以上速度を上げなければ、転倒リスクも上がらないと思います。むしろ、速度がそこまで上がらずに転倒リスクの高い状態にある症例を多く経験します。

 

また、歩行速度増大のために、歩幅拡大なのかピッチ増大なのか問題にも決着がついていまして、歩幅拡大が必要とされるアプローチといえます。

 

さらに、下の図に示す角度TLAを大きくする事が、歩行速度拡大に最も影響するという、結果も出ています。

難しくなるので力学的解説はしませんが、簡単にいうと歩幅を伸ばすことで歩行速度が大きくなることの裏付けともいえます。

(英語の意味とか)

歩幅を10cm伸ばすと、筋活動も大きく拡大することを示している論文もあり、受動的に歩幅が伸ばされたとしても、それに対応して筋活動を高めたり、バランスを取ったりという副次的に対応することが必要なので、刺激の強いリハビリができます。

 

短時間で難しい事を沢山話しすぎましたが、ここのところ歩行アシストによる介入で、アシストした途端に歩きが大きく変わった症例を多く経験しました。

Honda 歩行アシスト」が欧州で医療機器の認証を取得 - Believe - ビリーヴ ジャパンBelieve – ビリーヴ ジャパン

作用機序は動作を見ながらセラピストが考えてもらうこととして、人工関節、脳卒中、失調、パーキンソン病などには使ってみることとお勧めします。

 

まだまだ、HONDA歩行アシストの可能性は広がっていきそうです。

 

                            記事担当:部長さかもと

睡眠前編

コロナがだいぶ落ち着いてきましたね✨

まだ10月なのにここ数日はめっきり寒くなってきて体調管理が難しい時期になってきました💦

当院は群馬県でも比較的涼しい地域にあり、私も冬物を引っ張り出して着々と冬に備えております👔

 

前回は食事についてのご提案をしましたがチェックしていただけましたでしょうか❓

前回記事はこちら👇

gunmarehab.hatenablog.com

さて、今回は健康に欠かすことができない「睡眠」について前編と後編の2部構成でご提案をしたいと思います!

 

睡眠が健康に必要なことはすでにみなさまもある程度はご存じかと思われます。

・高血圧・心疾患・糖尿病・肥満などの生活習慣病になりにくくなる。

・ストレスの軽減につながる。

認知症や精神病になりにくくなる。

・体を回復させる。

などは見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。

 

「睡眠ってなんか大事らしいけどなんとなく寝ればいいんでしょ~(‘Д’)」

なんていうのはもったいない!

せっかくなら効果的に寝ましょう(つ∀-)

 

そこで今回はみなさんに3つの質問です( `―´)ノ

①自分の理想の睡眠時間をご存じですか?

②休みの日は仕事の日と同じ時間に起きていますか?

③睡眠をしっかりとるために工夫していることはありますか?

                               

今回は①について解説していきます✎

 

①自分の理想の睡眠時間をご存じですか?

日本人は世界的に見ても睡眠時間が少ないと言われています。

日本人は勤勉だとは言われますが、このグラフを見る限り、日本人は睡眠時間が少ないですね・・・。

ここまでくると

「他の国が寝すぎなんじゃないの?いっぱい寝られてうらやましい(´-ω-`)」

って思うレベルです。

 

  ところが朗報もあるんです!!

  実は死亡リスクが少ないのは約7時間という結果が出ています!!!

  また、高血圧・心疾患・糖尿病・肥満などの生活習慣病予防にも7時間前後がよいとのことです(*’▽’)

 

 

表は男女の7時間睡眠の死亡リスクを1.0とした時の、その他の睡眠時間との比較です。

 男女ともに7時間睡眠の死亡リスクが最低となり、7時間睡眠から遠くなるほどに死亡リスクが上がっていることから7時間の睡眠時間が理想的であることを表しています。

 

 ただ、これはあくまでもデータ上のお話です!

 体質によっては毎日2~3時間でも元気という方や9時間は寝ないと次の日が辛くなる方がいらっしゃるのは事実で自覚的にスッキリ日常活動を送ることが出来れば何時間でもよいという睡眠の研究者もいます。

 

ちなみに私は8時間くらい寝られたほうが次の日に頑張れる体のようです!

元気がないときは寝不足かもしれませんので優しくペチンッてして下さい✋(^。^)笑

 

今回は「睡眠」の前編をお送りしました。

睡眠において時間は重要な要素です。

長すぎても短すぎても体に良くないということが証明されつつありますので日中に気持ちよく活動できる自分の最適な睡眠時間がどれくらいなのか計測してみてもいいかもしれません。

 

                              記事担当:PT大津

 

スクワット

 力道山からジャイアント馬場アントニオ猪木に引き継がれたこの練習法は、今では私たちが通常使う用語になりました。(燃える闘魂アントニオ猪木さんのご冥福をお祈りいたします)

 

 スクワットは深さで大きくこの3つに分類されています。膝の曲がり方で分けられているようです。

 

 無職の高齢者では、一日歩行量が約3000歩というデータがあります。一日4000歩以下の歩行量ではどんどん筋肉が落ちていってしまう可能性が高いため、このスクワットによって、筋活動を補助しようと思います。

 

 さて、このスクワット。どのくらいすれば、筋肉の維持ができるのでしょうか。

 

 だいぶ前になりますが、提示したデータにある、一日4000歩相当のフルスクワットの回数は、160~170回です。一日に一歩も歩かなければ、この回数のスクワットによって筋活動を補う事ができます(大腿四頭筋と内側広筋の筋活動データによる)。

 

 では、一日あたり1000歩程度不足している無職の方では、どの位のフルスクワットで補う事ができるでしょうか。

 

 160×(4000-3000)÷4000=40回

 

 一日40回以上フルスクワットができると、筋活動不足を補えそうです。

 

 人により、一日の活動量は違いますので、まずは自分が一日どの位歩いているのか、万歩計を利用して計測してみることをお勧めします。その結果上の計算式に当てはめて回数を導き出すと良いと思います。

 

 私も休みに自宅にいるだけだと3000歩を越えない日があるので、スクワットで補っていきたいと思います。

 

 数回行うのも大変な方は、回数を増やしやすい下のようなグッズを利用しても良いでしょう。

 軸にバネが入っているので、立ち上がりを楽にしてくれるはずです。

 


 スクワットで上記の筋肉を強くしていきましょう。

 

                            記事担当:部長さかもと

  

「飲み込みの力を保つ運動」

 以前の記事で、飲み込みの力を保つ運動として、「シャキア訓練」「嚥下おでこ体操」が紹介されていたと思います。

 

 「シャキア訓練」は、仰向けになり頭だけを上げて足先やおへそを見る姿勢を取り、①そのままの姿勢を維持する、②頭を上げたり下げたりする という運動です。

 

 

「嚥下おでこ体操」は、おでこを手で押す力に負けないように、顎を引いておへそを見る運動です。

 

 

どちらも飲み込みのリハビリではかかせない運動なのですが、1人でするにはお手軽さに欠けるところがありますよね。そこで、もっと手軽にできる運動を紹介します。

 

「頚部等尺性収縮手技」と名前は難しそうですが、やり方は簡単です。

 両手の親指で顎を押し上げ、その力に負けないように顎を引きます。

 

 

この運動を、高齢者に毎食の食事前に4~6秒、3回ずつ行ってもらったところ、2~4週間で飲み込みの力に変化があったと、学会発表がありました。

 

 毎食前に簡単な運動を行い、いくつになっても美味しいものを安全に食べられるようにしたいですね。

 

                               記事担当:ST茂木

運動療法そのものが不安解消につながる

 ランニングのような有酸素運動が不安を軽くするという報告がされるようになりました。

 有酸素運動は、幸福感を生じさせるセロトニンやβエンドルフィンといった神経伝達物質を増加させ、神経成長因子レベルを増加させます。

 また、不安になると心拍数が増えますが、有酸素運動を行い、安静時心拍数を減少させることで不安を感じたときの心拍数の増加を抑える効果を狙います。このような理由で、有酸素運動が不安を和らげると推測されています。

 筋トレにも不安を緩和する効果があるのでしょうか?

 ランニングをすると気分が良くなるのと同じように、筋トレでも気分が良くなることを感じたことがあると思います。

 

 筋トレでも、健常人の不安を大幅に改善させるとともに不安障害などの患者の不安を改善することが示されています。

 また、興味深いことに、筋トレによる不安の改善効果は、性別、年齢、トレーニング条件(運動強度、回数、セット数、頻度)により影響を受けないということがわかりました。

 

 つまり、ある程度の疲労する筋トレを行うことで、性別や年齢に関わらず、不安をやわらげることができます。

 

 気分が落ち込んだ時や不安になったとき、あえて運動するのは大変かもしれませんが、毎日のスクワットを習慣化しておけば、自分の機嫌を自分で保てるのかもしれませんね。

                              記事担当:さかもと

「睡眠とメンタル」

初めまして!作業療法士2年目の高橋です。

 

最近は、夏も終わり,秋の涼しさを感じる季節になってきました。

 

寒い日が続くと「布団から出たくないな~。まだ寝ていたい」と思うこともしばしば。

学生の頃は、「寝るのがもったいない。」と思っていましたが、今は早寝早起きを心がけています。皆さんも,季節の変わり目で,体調を崩しやすくなると思いますので,体調を崩さないように気をつけましょう!

 

 

さて、その睡眠について今回お話をさせて頂きます。

 

 その患者さんは、「今後のことが不安で寝られないんだよ~」との声や,リハビリ中表情が暗く,涙を流す場面やネガティブな発言が聞かれていました。

逆に、「昨日はよく寝られた」と仰られた時は、顔色が良く、冗談交じりな会話が多いい印象を受けます。

 

そう、ご存じの方は多いと思いますが、睡眠とメンタルは関連しています。

調べによると、

「一日に4時間半ほどしか眠れない睡眠不足が5日続くと、不安や抑うつ傾向が強まる」また「ネガティブな感情刺激に対して反応しやすくなる」といわれています。

 

 不安を抱えている人は多いと思います。私自身,不安や悩み事を他人に聞いてもらうだけでも不安が減ります。周りの人や患者さんで悩みや不安を抱えていたら,それを聞く事や、Activtyを通して、不安要素が少しでも軽減していただけるように関わっていきたいと思います。さらに、楽しみを一緒に見つけられるセラピストを目指したいと思います。

                              記事担当:OT高橋

運動習慣をお持ちですか

小さなこともコツコツと

 

運動習慣はありますか?

 

運動目的には、健康維持やダイエットなど様々あると思います。

最初は気合い十分に挑むけど、続かないってことも少なくないのではないでしょうか。

 

そこで、習慣化について少しお話ししたいと思います。

 

 

習慣化を図るのに

・平均約60日、最短でも3週間必要

 

上手くいくかもしれないポイント

・どうせやるなら!と、あれもこれもと欲張らない

・具体的に1つに絞る

・結果にこだわらない

 

初日~7日:最も挫折率が高い時期

小さなステップで進む

簡単な記録をする

 

8日~21日:色々なことに振り回される時期

少しペースアップしてみる

この時期に、何もしない日が続いたらどうするかを考えておく

 

習慣化は一定のパターンで行うことが大切(時間、場所、内容など)

 

例外ルールも決めておく

できない・やるきが起きない時にやることを決める

 

22日~30日:飽きてきます

変化を付けましょう

次に習慣化したいことでも考えます

 

まずは1週間!頑張ってみませんか?

1週間頑張れたら、1ヶ月。1ヶ月頑張れたら、もう大丈夫!

なんだか少し素敵になった自分や元気になって動きやすくなった自分を想像して始めてみませんか?

 

 

休まずに続ける事が大切

行動を習慣化するのに早くて3週間です

 

到達しやすい目標を決めてください

ゴールは近い方がやる気が維持できます

そのくらい簡単!と思えるくらいがいいと思います

 

                              記事担当:PTひぐち